NO団体名主な企画内容
45 広島干潟生物研究会(広島県) 「広島デルタの干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。」
月1回干潟観察会を実施し、そこに棲む生き物を観察し、触り、豊かな自然と生物の営みを体感。そこに自然科学や社会科学的な課題を見つけ、研究に発展させられるようサポートする。8月には3泊4日の宮古島キャンプを実施。

速報レポート1 第1回観察会「ひがたのカニを見分けよう」

活動日:2022年4月17日(日) 14:45~16:15
活動場所:広島市西区己斐本町1丁目 太田川放水路右岸
参加人数:187名(幼児20名、小学生72名、中学生5名、大学・高校生2名、成人88名)
     成人、高校生のうち、指導者4名
活動内容

 コロナ禍の中にあって人数制限をすべきだという声もありましたが、発熱者、体調不良者は参加を控えていただく旨を徹底し、また、会場ではマスクの徹底と隣同士の十分な距離の確保、無駄話をしないという約束で、参加希望者を全員受け入れました。参加者の理解が得られ、円滑に進めることができました。
 人数が多かったので、3つの班に分けました。幼児を中心とした第1班、小学校低学年を中心とした第2班、そして中・高学年以上を中心とした第3班です。1班は集合場所の近くの入江で、2班は少し離れた入江、そして3班は己斐橋を渡った先で観察を進めました。
 当研究会が刊行した、「広島デルタのカニ」、「広島デルタの貝類」の下敷きが大いに役立ち、採集したカニや貝を親子で一生懸命に調べたり、それでもわからない場合には質問したりと、終始なごやかでかつ真剣でした。
 ハサミ振りを熱心にしているチゴガニが大人気で、近づくと巣穴に隠れてしまうため、掘り出しての観察になります。目が異常に長く、視覚に頼っていること、その目がたたみこまれるくぼみがあることに気づき、ちっぽけなカニにも、学ぶことがいろいろあることを実感していました。
 アシハラガニもたくさん捕れ、これは大きさとハサミの迫力で注目を浴びました。そのほか稀少なハクセンシオマネキ、ユビアカベンケイガニも発見でき、豊かな自然を味わいました。
 これらのカニたちは、干潟がなくなったら、まったくいなくなります。また干潟がなくなると、これらのカニが掘った巣穴が水の浄化に役立っているという点でも、好ましくありません。そういったことも解説し、学んでもらいました。


集合とガイダンス

中学生が諸注意の紙芝居を行う

1班(幼児中心)の観察場所で、その先の芝生の広場が集合場所


2班(低学年)の観察風景。高校生がカニの説明

3班(中学年以上)の観察風景。稀少種ハクセンシオマネキを観察

3班の観察風景。集合場所とは対岸のアシ原


熱心にカニを観察する参加者

カニの採集に夢中の参加者



速報レポート1 第1回観察会「ひがたのカニを見分けよう」
速報レポート2 第2回観察会「市内陸地部唯一の自然海岸に行こう」
速報レポート3 第3回観察会「希少種ハクセンシオマネキの行動観察」
速報レポート4 第4回観察会「ウミホタルの幻想的な発光と夜行性の干潟の生きもの観察」
速報レポート5 第5回観察会「宮古島わくわくサイエンスキャンプ」
速報レポート6 第6回観察会「市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう」
速報レポート7 西区己斐公民館環境講座「親子で学ぼう!太田川の干潟観察」への講師派遣
速報レポート8 「広島デルタの生きものたち」写真展と研究ポスター展

■別年度のレポート
2021年度 広島デルタの千潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
2020年度 瀬戸内海の干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート

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