NO団体名主な企画内容
45 広島干潟生物研究会(広島県) 「広島デルタの干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。」
月1回干潟観察会を実施し、そこに棲む生き物を観察し、触り、豊かな自然と生物の営みを体感。そこに自然科学や社会科学的な課題を見つけ、研究に発展させられるようサポートする。8月には3泊4日の宮古島キャンプを実施。

速報レポート6 第6回観察会「市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう」

活動日:2022年9月11日(日) 
活動場所:広島市中区白島九軒町白潮公園地先
参加人数: 158名(幼児15名、小学生64名、中学生4名、高校生4名、成人71名)このうち、成人1,高校生2が指導者
活動内容

 今年度最後の干潟観察会を、市内中心部に残った自然護岸である白潮公園地先で行いました。
ここは、広島駅からわずか1㎞ほどの都心部です。地図で見るとよくわかりますが、ここで京橋川が直角に曲がっています。公園はその内側に位置し、その地先は流れが緩やかで土砂が堆積し、そこに葦の群落が発達しています。おまけにその岸辺は公園となっていて道路も家屋もなく、古い石積み護岸が崩れたまま放置されていて何か所かで楽に岸辺に降りられます。つまり絶好の干潟観察地なのです。このように昭和の頃からほぼ手つかずの岸辺には、クスやエノキ、シンジュなどの巨木が生い茂り、大きな根がむき出しになっていたり、その根が石垣を覆ったり崩したりしていて一見近寄りがたいのですが、そのすき間やそこに至る干潟こそ生き物たちの最適の棲み家です。
 一方葦原に足を踏み入れると、足の踏み場もないほどのアカテガニやクロベンケイガニがゴミの下にカサコソと逃げまどい、石垣の大きな隙間には、広島県内ではほとんど見られなくなった海岸性のヒトハリザトウムシが群居しています。
 このように、泥干潟の生き物、砂地の干潟の生き物、石垣の割れ目や木の根のすき間に棲む生き物、そして、葦原の落ち葉の下に棲む生き物と、多様な環境にそれぞれ適応して生息している生き物たちと、その生態の一部を観察してもらいました。


約150名が集まった開始前の集合写真

エノキやクスなどの巨木の根がむき出しの護岸

石垣のすき間の生き物を観察


泥地の生き物の観察

砂地の生き物の観察

葦原に進む


葦原のゴミをかきわけて生き物観察

小さな子もゴミをかき分けてカニを捕まえる

ゴミの中から捕まえたアカテガニ


崩れた石垣の奥がヒトハリザトウムシの棲みか

石垣の割れ目にいたヒトハリザトウムシ

ヒトハリザトウムシの群居



速報レポート1 第1回観察会「ひがたのカニを見分けよう」
速報レポート2 第2回観察会「市内陸地部唯一の自然海岸に行こう」
速報レポート3 第3回観察会「希少種ハクセンシオマネキの行動観察」
速報レポート4 第4回観察会「ウミホタルの幻想的な発光と夜行性の干潟の生きもの観察」
速報レポート5 第5回観察会「宮古島わくわくサイエンスキャンプ」
速報レポート6 第6回観察会「市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう」
速報レポート7 西区己斐公民館環境講座「親子で学ぼう!太田川の干潟観察」への講師派遣
速報レポート8 「広島デルタの生きものたち」写真展と研究ポスター展

■別年度のレポート
2021年度 広島デルタの千潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
2020年度 瀬戸内海の干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート

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