NO | 団体名 | 主な企画内容
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広島干潟生物研究会(広島県) |
「広島デルタの干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。」 月1回干潟観察会を実施し、そこに棲む生き物を観察し、触り、豊かな自然と生物の営みを体感。そこに自然科学や社会科学的な課題を見つけ、研究に発展させられるようサポートする。8月には3泊4日の宮古島キャンプを実施。 |
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速報レポート4 第4回観察会「ウミホタルの幻想的な発光と夜行性の干潟の生きもの観察」
活動日:2022年7月17日(日) 19:00~21:00
活動場所:江田島市荒代海岸
参加人数:173名(幼児19名、小学生60名、中学生7名、高校生1名、成人86名)
成人のうち、指導者1名
活動内容
離島での夜の開催ということで、全員がマイカーでの参加となり、しかも終了時刻には本土へ戻るフェリーの最終便が出た後であることから、毎回フェリーの臨時便を貸し切って開催しています。数年前まではそれでよかったのですが、ここ数年は参加者が増え常に28台のフェリー乗車定数を超える状況です。定数に達した後でお申し込みの方には、夜の陸路で江田島を逆方向に南下し、早瀬大橋、音頭大橋を渡り、呉市内を横断して広島に帰ってもらうという大変な状況です。陸路でもよいから参加したいという車が17台ありました。
この観察会では、ウミホタルを採取するトラップを自分で作ってきてもらいます。コーヒーのビンのふたに直径5ミリメートルほどの穴をたくさん空け、長いひもをくくり、さらには、エサも自分なりに工夫して持ってきていただくのです。中には、10個も作ってきた人もいました。こんなにハードルが高いのに、年々参加者が増えてきているのが不思議です。
オリエンテーションの後、桟橋に進み、思い思いにトラップを海底に沈めてもらいます。これで40分ほど放置しますが、その間に砂浜に移動して夜の浜辺の生きものを観察します。途中、例年だとアカテガニがたくさん産卵のために山から下ってきて崖や岩場に点々とみられますが、今回は大潮の日を逃したため、下りてきているアカテガニはわずか数個体でした。
浜では、夜行性のスナガニがたくさん出歩いていました。逃げ足が速いので、こどもたちはキャーキャー言って追いかけています。打ち上げゴミをひっくり返すと、やはり夜行性のハマダンゴムシがのそのそと出てきます。また、本土側ではほとんど見られないヒゲナガハマトビムシもピョンピョンと現れました。波打ちぎわに近寄ると、海藻や岩にイカの卵塊がそこかしこに産み付けられ、初めて見て触る経験を楽しんでいました。
40分ほど散策したのち、もとの桟橋に戻ります。気の早い人はさっさとトラップを引き上げて、きゃーキャー言っています。実はウミホタルは刺激を与えないと光らないので、何も採れなかったとがっかりしている人も見受けられましたが、よくよく見つめると、瓶の中でミジンコのようなものがわんわん泳ぎ回っていました。
たくさん捕れたビンの持ち主に許可を得て、採れた中身いっせいにすべて海面に放り投げると、一面が満点の星の中の天の川のように光り、「キャー」という感動の声が上がりました。今年はなぜか豊漁でしたので、桟橋のあちこちでこの海面でのイベントが盛り上がりました。
多くの方に、新たな自然に対する認識をもっていただいたこととおもいます。
集合場所とその先の荒代干潟
オリエンテーション
桟橋で各自が場所を決める
仕掛けの設置
仕掛けにウミホタルが入る間、夜の海辺の生きもの観察
夜の浜辺の生きもの観察(ハマダンゴムシなどの観察)
イカの卵塊がいくつも見つかって豊かな海を実感
ウミホタルがとれた仕掛けを振ると幻想的にビン全体が光る
ウミホタルを海に放った様子。天の川のように海面が一瞬光る
速報レポート1 第1回観察会「ひがたのカニを見分けよう」
速報レポート2 第2回観察会「市内陸地部唯一の自然海岸に行こう」
速報レポート3 第3回観察会「希少種ハクセンシオマネキの行動観察」
速報レポート4 第4回観察会「ウミホタルの幻想的な発光と夜行性の干潟の生きもの観察」
速報レポート5 第5回観察会「宮古島わくわくサイエンスキャンプ」
速報レポート6 第6回観察会「市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう」
速報レポート7 西区己斐公民館環境講座「親子で学ぼう!太田川の干潟観察」への講師派遣
速報レポート8 「広島デルタの生きものたち」写真展と研究ポスター展
■別年度のレポート
2021年度 広島デルタの千潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
2020年度 瀬戸内海の干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
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