NO | 団体名 | 主な企画内容
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広島干潟生物研究会(広島県) |
「広島デルタの干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。」 月1回干潟観察会を実施し、そこに棲む生き物を観察し、触り、豊かな自然と生物の営みを体感。そこに自然科学や社会科学的な課題を見つけ、研究に発展させられるようサポートする。8月には3泊4日の宮古島キャンプを実施。 |
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速報レポート3 第3回観察会「希少種ハクセンシオマネキの行動観察」
活動日:2022年6月12日(日) 12:30~14:00
活動場所:広島市西区南観音 太田川旭橋上流付近左岸
参加人数:176名(幼児20名、小学生72名、中学生5名、高校生0名、成人79名)
成人のうち、指導者2名
活動内容
応募は188名でしたが、当日欠席の連絡が12名からあり、コロナに注意しての開催となりました。
場所は、太田川放水路の左岸で、新己斐橋と旭橋の中間地点に集合してもらいました。この場所は、塩生植物のハマヒルガオの群落があり、5月初旬には可憐な花をたくさんつけているところを見ることができますが、あいにくこの日は花期が終わっていました。
ここには希少種ハクセンシオマネキがたくさん生息しているので独特のハサミ振り運動を見てもらいたいからです。参加者が大挙して干潟に進むため、先頭の人は見ることができますが、後部の人は、カニが巣穴に逃げ込んでしまっていてまったく見られません。そこで、やや下流に移動し、岸辺からの観察に切り替えました。これが功を奏し、オスが大きい方のハサミを振ってメスを一生懸命に誘い、その甲斐あって自分の巣穴にメスを誘い込むのに成功した様子を多くの方がしっかりと観察できました。また、一か所に5,6匹のオスが見られ、その周囲に数匹のメスがいて、そのメスをめぐってオス同士の威嚇、取っ組み合いなど、飽きないほどいろいろと見せてくれました。
さらに下流に下り、こんどは希少種スナガニの営巣地へ案内しました。ここではスナガニの巣穴が少なく見積もっても200個ほどはあり、さっそく掘り出してみました。くりくりとした目を突き出してみつめる愛嬌のある姿に、みなさん感動。その割には予想外に脚が速く、そのギャップを目の当たりにしました。
一方で、全国的に絶滅危惧に瀕しているウミニナ(巻貝)が、なぜかここ太田川では普通に見られることなど、興味深いこともお伝えし、自然への愛着をもっていただくことに、いくらか貢献したと思われます。
集合時の記念写真
ハクセンシオマネキを岸辺から観察
スナガニの営巣地
ハクセンシオマネキのハサミ振り運動
オスの巣穴に誘われて入ろうとするメスのハクセンシオマネキ
全国的に絶滅に瀕しているウミニナ
速報レポート1 第1回観察会「ひがたのカニを見分けよう」
速報レポート2 第2回観察会「市内陸地部唯一の自然海岸に行こう」
速報レポート3 第3回観察会「希少種ハクセンシオマネキの行動観察」
速報レポート4 第4回観察会「ウミホタルの幻想的な発光と夜行性の干潟の生きもの観察」
速報レポート5 第5回観察会「宮古島わくわくサイエンスキャンプ」
速報レポート6 第6回観察会「市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう」
速報レポート7 西区己斐公民館環境講座「親子で学ぼう!太田川の干潟観察」への講師派遣
速報レポート8 「広島デルタの生きものたち」写真展と研究ポスター展
■別年度のレポート
2021年度 広島デルタの千潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
2020年度 瀬戸内海の干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。 実施レポート
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