NO団体名主な企画内容
47 水俣市立久木野小学校(熊本県) 「先輩に教わり、育てて、おいしくいただこう。故郷には自然の恵みがいっぱいだ!おいでよ、久木野へ。」
故郷の自然の恵みを「育て」「味わう」ことを地域の方々から学び、次に子どもたちのアイデアで何かを「生み出し、商品化する」ことを通して、地域の魅力を広く発信したい。高齢化が進む山間地を小学生の力で元気に盛り上げる企画。

速報レポート5 トム・ソーヤーありがとう、校長が最終回の執筆者を務めます(*^o^*)

実施日 令和2年(2020年)10月23日(金)
参加者 小学生16名、教職員7名、指導者2名
保護者5名、地域の方々2名
活動詳細

(1)守れ、故郷のこの歩み(校長が思うこと)
 本校には、過去に多くの小学生が見つけてきた土器片が何気なく展示してあり、なんと縄文時代の土器とのことです。
 つまり、久木野にはその頃から人が住んでいた歴史ある土地なのです。
 明治8(1875)年開校の本校は最高604人(2つの分校を含む)という児童数を誇っていた時代もありました。4年前に新任校長として赴任した私は全校児童が13人で、完全複式・極小規模校である久木野小学校は、児童数を増やさなければ閉校の危機に直面すると感じました。
 明治になり、「木を植えて、藁葺き・茅葺き屋根を瓦の屋根にしよう」「木を植えて、学校にいい先生を招こう」と地域住民の力を結集して原野を開墾し、植林を続けてきた久木野地区。林業の隆盛で「愛林の里」と呼ばれるようになり、昭和12年には国鉄山野線が開通するまでになりましたが、時代は変わり、林業の衰退とともに過疎と高齢の地域となったのです。
 そんな中に安藤財団様の本企画を知り応募したところ、全国50団体の中に選んでいただきました。このことは学校のみならず、久木野地域全体にとりましても、ひと筋の光明が届いたような喜びでした。
 本校の校歌には「守れ、故郷のこの歩み」という歌詞があり、トム・ソーヤースクル企画コンテストの体験活動における本校テーマはまさにこの言葉に尽きます。そして最終回となる今回は、久木野で収穫された食材を使い、地域の先輩に料理を教わることで、故郷・久木野の歩みを少しでも守りたいと計画しました。
 前置きが長くなりましたが、では、いよいよ最終回のレポートです。2人の講師をお招きして、子どもたちは8人ずつに分かれて、2品を交代しながら作っていきます。




(2)久木野の里芋を使った「里芋おはぎ」
 講師の鶴田さんは久木野出身で水俣市内在住の「熊本県・食の名人」です。今回のテーマを伝え依頼したところ、久木野の里芋を使ったおはぎを子どもたちに伝えたい、とお返事をいただきました。
 先月末に子どもたちが収穫体験した棚田米と、地元でとれた里芋を茹でたものとを一緒に炊き、子ども同士で協力して混ぜ合わせていきます。ほどよい大きさに成形してあんやきな粉で包み、里芋おはぎの完成です。子どもたちも真剣なまなざしです。







(3)子どもたちが収穫した棚田米を使った「米アイス」
 こちらの講師は保護者の福富さんです。日頃から子どもたち自身が料理をすることを通じて食育の重要性を研究されている福富さんには、「米アイス」作りを教えていただきました。3分ほどでできるよう今回は氷と塩を使って、シェイクしてできあがりました。このように料理は理科が役に立ったり、分量は算数だったり、学校で学ぶ総合的なものと結びついてきますね。




 地元の先輩方に教わる体験は、今後とも継続していきたいと強く感じる活動になりました。





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速報レポート5 トム・ソーヤーありがとう、校長が最終回の執筆者を務めます(*^o^*)

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