NO団体名主な企画内容
7 NPO法人 エコパル化女沼(けじょぬま)(宮城県) 「ぼくらは里地里山探検隊! 未来の種を見つけに行こう!世界農業遺産・ラムサール条約登録湿地での自然探検」
公募した里地里山探検隊隊員に四季折々の化女沼の魅力を体験してもらう。山菜・野草採り、外来魚撲滅大作戦、ホタル観察、ヒシの実・ハスの実採取、混住採集、キノコ・木の実採りを楽しむ、五感に響く活動。

速報レポート2 里地里山探検隊「化女沼外来魚撲滅作戦」

活動実施日 令和4年5月28日(土)
活動場所  化女沼の定置網設置場所周辺
参加人数  小学生  11名          スタッフ   8名
      未就学児  3名
      大人   12名
      合計   26名
実施日程

 9:00      化女沼ダム観光資料館集合・開会・日程説明等
 9:30      化女沼の岸辺で定置網上げ・魚の計測・記入
10:20     網などで外来魚捕獲体験
10:50     かかった外来魚などの説明とオオクチバスの観察
11:40~    アンケート記入及び閉会

活動内容

定置網にかかった外来魚などを調べる。沼に入り網ですくって沼岸に棲んでいる魚やヤゴなどの生き物を調べる。これらの活動とオオクチバスの解剖などを通して環境保護や外来魚駆除の必要性を知る。

 スタッフが8時30分集合。エコパル化女沼ののぼりを立てたり、網などの準備を進め化女沼ダム観光資料館で受付も開始しました。
 9時に観光資料館前に集合,開会のあいさつを行った後、日程の説明などの後定置網を設置している場所へ歩いて移動しました。
 9時30分、定置網の説明をした後にスタッフ3名が胴長を履いて沼の中に入っていき定置網を上げました。岸に近づいてからは子供達も手伝いました。


定置網を上げるスタッフ

どんな魚が入っているのかな

 定置網に入っている魚があばれて網が大きく揺れます。網の外からはどんな魚が入っているのかは見えないので、どんな魚かどれぐらい大きいものなのか子供たちは興味しんしんです。
 子供たちとスタッフで定置網から入れ物にいれると、大きいライギョが2匹入っていてバタバタと大暴れです。子供たちはしばしの間ライギョにくぎづけでした。
 捕れたのはライギョ2匹の他にブルーギル7匹とアメリカザリガニ12匹です。
 間もなく高学年の子供がライギョの頭を触ったり叩いてみたりしてしているうちに持ち上げる子も出てきて大賑わいになりました。小さい子の方は恐る恐るアメリカザリガニを持ちあげる子やアメリカザリガニとブルーギルを同時に持ち上げる子なども出てきましたが、そのうちに慣れて競争状態になりました。ライギョやブルーギルに初めて触った子やアメリカザリガニを初めて持ち上げることができた子にとっては大きな体験になったようです。その後、子供たちはライギョとブルーギルの全長、体長、体重の計測を行い記録の方法を学びました。


大物の雷魚が2匹も

ライギョ重たいなあ

怖くないぞザリガニとブルーギル


全員ザリガニを持てた

 10時20分、子供たちは、沼に棲んでいる魚やアメリカザリガニなどの生き物を調べる時間になりました。子供たちは網を持って沼の淵から魚などを捕まえたり、沼の中に長靴を履いて入って捕まえたりと夢中です。子供と一緒に沼の中に入って手伝うお父さんもいました。
 「捕まえた」と大声で知らせる子、「なんていう魚」とオオクチバスの稚魚を手に持ってくる子やギンヤンマのヤゴを持ってくる子、アメリカザリガニを捕まえて意気揚々としている子など様々です。あまりにも夢中になって活動しているので10分間延長しての生き物調べになりました。


沼に入って捕まえる子も

何か入ってる?

ギンヤンマのヤゴも捕れました

親子で腰まで浸かりながら

 11時から子供たちが網で捕ったオオクチバスの稚魚やブルーギル、アメリカザリガニ、ギンヤンマのヤゴなどについても話をしました。また、昔の化女沼がフナやコイ、ウナギやドジョウなどいろいろな種類の魚が沢山いたこと、そのことによって沼の回りに住んでいた人たちは沼の恵みをいっぱいに受けていたことなどを話しました。また、化女沼のダム工事が始められたころ、ある人たちによって化女沼に外来魚のオオクチバスやブルーギルが持ち込まれ、その後、昔から住んでいた魚は外来魚によって食べられ、元からいた魚は数も種類もものすごく減ってしまい沼の周りに住む人たちは沼の恵みを受けることができなくなってしまったこと、現在は、それらの外来魚を駆除し元のような沼に戻そうとNPO法人エコパル化女沼では、電気ショッカーでの駆除、定置網での駆除、稚魚すくいでの駆除,アナゴ籠での駆除を行っていることを話しました。
 その後、電気ショッカーで捕獲した1キログラム以上のオオクチバスを冷凍庫に保管、解凍したものを使用しての観察や解剖を行いました。子供たちはオオクチバスの口の中に指を入れてその大きさを確かめたり、歯に触ってみてそのまま指を抜こうとしても指が歯に引っかかって抜くことができないことなどを体感しました。
 11時40分、アンケートを取り、閉会後12時に解散しました。


オオクチバスの口の大きさや歯は?

アンケート結果

  里地里山探検隊 化女沼外来魚撲滅作戦

1 参加者 26名   回答数 19名

2 参加していただいたきっかけはなんですか?
  1.イベントのチラシ等をみて              5名
  2.人からの紹介で                   0名
  3.イベントの案内状をもらったので          11名
  4.おおさき生きものクラブに入会した事から       2名
  5.その他                       0名

3 外来魚のお話はどうでしたか?
  1.とてもよかった   10名
  2.よかった       8名
  3.まあまあだった    1名
  4.よくなかった     0名

4 三角網や定置網での魚とり体験はどうでしたか?
  1.とてもよかった   12名
  2.よかった       5名
  3.まぁまぁだった    1名
  4.よくなかった     0名

5 魚の計測や解剖・観察はどうでしたか?
  1.とてもよかった   10名
  2.よかった       7名
  3.まあまあだった    2名
  4.よくなかった     0名

6 またイベントに参加したいと思いますか?
  1.ぜひ参加する    12名
  2.参加したい      6名
  3.わからない      0名
  4.参加しないかも    0名
 
7 楽しかったことや印象に残った事、感想をお書きください。
  ・魚を捕るのがたのしかった。
  ・ガサガサでの魚取りが楽しかった。
  ・冷たかった。
  ・さかなに触れたのが楽しかった。
  ・子供でも分かりやすい説明で、最後まで集中して聞くことができていたようです。
   ありがとうございました。
  ・化女沼ダム峻工事から変化した生態系のお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。
  ・ライギョが大きくて驚きました。子供たちが魚に触れて楽しんでいてよかった。
  ・ライギョが見れてよかった。
  ・ヤゴが取れてよかった。
  ・魚が見れてよかった。アメリカザリガニに触れて良かった。
  ・とるのがむずかしかったけど、かんたんなのもありました。
  ・オオクチバスの胃の中にザリガニがいたこと。
  ・魚の体の中がよくわかった。卵、胃、エラ、ヒレ
  ・魚やヤゴをとったこと。
  ・魚のにおい。



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