速報レポート5 自然を感じ、自然を敬う活動日:2022年10月8日(土曜日)
活動内容
活動場所:支笏湖近郊の名瀑「七条大滝」 国有林野の樹海に覆われた支笏湖。その周辺には、アクセスが難しくなかなか足を運べない場所が多くあります。今回の活動はそんな場所のひとつ「七条大滝」を目指します。 出発前には、2つのことを共有しました。ヒグマに遭遇しないようにはどうしたら良いのか。そして道中ゴミを見つけたら拾っていこう。ということ。 特に、北海道ではヒグマが活発になるこの季節の森を歩く場合はいくつかの注意が必要です。こども達の表情も、ちょっと真剣。 さて、ほんのり紅葉が始まった森の中を縫うように、片道2キロの林道を歩きます。天気は良好。 前日までに降った雨で、ところどころに水たまり。大きな水たまりを飛び越える挑戦、葉っぱの大きさ比べや木の実探し、動物の足あと探し、ヤマブドウやサルナシ、マタタビなど、秋の木の実の発見・・・自然の中を歩きながら、遊びが広がってゆきます。 後半を過ぎたころ、大発見がありました。 出発前も道中も、ヒグマの話をしながら歩き、ここで見つけた糞のインパクトは大きかったようです。 「ピンク色だね」 そんな発見を喜びながらも、ヒグマの痕跡にみんなで驚きました。 もう少しで滝、というところで、急斜面をロープを伝って降りました。 そうして見えてきた七条大滝。 圧倒的迫力。 離れたところから眺める子、滝の裏側に行こうと挑戦する子、到着後の様子は様々でしたが、実際に滝を見たことがないという参加者が多く、心の中に滝がしっかりと残ったのではないか、と私達ガイドは感じています。 昼食をとり、木登りの練習をしている子がいました。 その帰り道、高いところに登れる子は、木に登ってヤマブドウを取ることに挑戦。下では帽子を持って待ち構えています。 役割分担し、力をあわせ、ヤマブドウを取ることができたこども達。 これまでの活動で培った「経験の積み重ね」が体現されたような瞬間でした。 今回の場所は「水源涵養保安林」にある滝で川の上流部であることから、ゴミ拾いを行いました。 次世代を担うこども達が自然を感じ、自然を敬う気持ちを持つことも、私達が伝えたいことのひとつです。 そして、滝もヒグマの糞もヤマブドウの採取もその味覚も、このように本物に出会う体験はこどもにとって必要な「原体験」となります。 この活動の主役はこども達。持ち帰る「経験の種」はこども1人ひとりの中にあり、やがて花を咲かせ、実を結ぶ未来に期待しながら、私達は「きっかけ」を生み出せるよう場を作ります。 今年度の活動は3月まで続きます。この先もガイドとして、地域の大人の1人として、こども達の成長を見守っていきます。 速報レポート1 経験を積み重ねて 速報レポート2 それぞれの目標 速報レポート3 正しく畏れる 速報レポート4 主体的で体験的な気付き 速報レポート5 自然を感じ、自然を敬う プログラム検索に戻る |