NO団体名主な企画内容
47 延岡(のべおか)市立三川内中学校(宮崎県) 「地域活性化・地域人材育成を目指すふるさと地域創成学習~広げよう三川内の魅力 持続可能な取り組みを目指して~」
地域の方と連携しながら、三川内の豊かな森・川・海について学び、茶摘み体験、河川調査、生物保全・保護活動、カヌーやシーカヤック体験などを行う。活動を通して知った地域の魅力を発信、PR活動に繋げることを目指す。

速報レポート3 森林の保水力を知ろう

活動日: 2023年 5月16日(火)
活動場所: 延岡市立三川内小中学校体育館及び周辺
参加人数: 小学生 6年/中学生 12人 / 大人 9人 / 指導者 3人 / 合計 30人
活動内容

 私たちの住む三川内は山や川に囲まれた自然豊かな場所です。これまで川の環境を意識し、過ごしてきましたが、川をつくるのは「森」だと伺い、今回の学習に取組みました。
(1) 講話
 日本熊森協会(本部兵庫県)環境教育担当、工藤真那氏とチームくまもり(宮崎県支部)
 鶴永智子氏にしていただきました。

 工藤先生の「森と林の違いは分かりますか?」との問いから講話がスタート。自分達の身近にある「木」にまつわる様々な事実や課題についての話に、児童生徒たちはメモを取りながら真剣に耳を傾けていました。児童生徒たちが楽しく学べるように、鶴永先生が操るぬいぐるみとの対話形式で話を展開する場面もあり、とてもアットホームな雰囲気で進みました。児童生徒たちへの問いかけも多く、森の大切さについて理解が深まる内容でした。


講話の様子

講話の様子

ぬいぐるみも登場


真剣にメモをとりながら聞いています

(2) 講話と実験
 チームくまもり(宮崎県支部)支部長、鶴永貴史氏にしていただきました。
 地域の方である鶴永先生の話は、地元への想いがあふれたもので、児童生徒達にとっても知っている身近な大人の方が語る三川内の自然の話は心に響くものであったと思います。前半の話を実感できるように、「人工林」と「天然林」に模して土をつめたケースに水を入れるという実験を行いました。一目瞭然の結果に、児童生徒たちはとても驚き、「わぁー!」と感動の声を上げていました。学校の近くに涌き水がでる箇所があるとのことで、校外に出てその現場を皆で視察にも行きました。自分達がいつも通っている道路脇に、涌き水が出ていることに驚き、嬉しそうにその水に触る様子が見られました。短い時間でしたが、児童生徒にとってもとても貴重な経験となった。


実験の様子

結果を一生懸命見る児童生徒

湧き水を触る生徒

子どもたちの感想

  • 今回の学習で、自然は大切な役目をしていたということが分かりました。人工林もすごいですが、もっとすごいのは森だということが分かりました。森=植物+動物+微生物という数学の要素を入れてきたのがよかったです。水などが出ていた ことにびっくりしました。これからも暮らしやすくするために自然を大切にしていこうと思います。
  • 私が特に印象に残っているのが、目的地に向かっている途中に工藤さんが杉の木の葉を食べだしたことです。おどろきました。くわしく聞いてみると「本州よりおいしい!」と言われていてうれしかったです!「飲み込むのはダメだけど、かじるだけなら大丈夫」おっしゃっていたので今度食べてみたいと思います。
  • 私は、今まで森林についてあまり考えたことがなかったのですが、工藤さんの講話を聞いて、この自然を守るためにも、天然林をたくさん増やさなければならないと思いました。また、九州にいなくなったクマを取り戻すためにも、天然林は本当に大切なんだと感じました。



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■別年度のレポート
2022年度 『地域活性化・地域人材育成を目指すふるさと地域創成学習』~知ってもらおう三川内プロジェクト~ 実施レポート

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