NO団体名主な企画内容
40 NPO法人 自然回復を試みる会・ビオトープ孟子(もうこ)(和歌山県) 「孟子不動谷ユネスコ未来遺産運動」
耕作放棄が進む地域の休耕田を借用し、稲作水系の自然再生活動を実施。そこを拠点に、小学生は自分で決めたテーマに沿った観察活動に取り組み、中学生理科クラブはトンボ調査などを行う。大学院生など若い研究者が調査研究を行うフィールドで、子どもたちが自然環境について自主的に学ぶよう寄り添いながら活動する。

速報レポート1 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」4月定例会

活動日: 2024年4月27日(土)
活動場所: 和歌山県海南市孟子不動谷
参加人数: 小中学生 9人 / 大人 5人 / 指導者 5人 / 合計 19人

<活動内容>
孟子不動谷里山公園で自然観察

 令和6年度未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」の初回活動である4月定例会を、2024年4月27日
(土)10時より、海南市孟子不動谷里山公園で開催しました。



 「もうこさとやまクラブ」に参加している小学生(登録数10名)は、登録当初に各自1年間孟子里山公
園で自然観察を行うテーマを決めており、各自観察テーマにそって自然観察を行います。集合場所は孟子
里山公園の入り口駐車場で、そこから谷奥にある孟子里山資料館「やまかかし」テラスまで林道を散策し
ながら自然観察を行います。



 入口駐車場から「やまかかし」テラスまで続く林道には、同会が自然再生活動で作成管理している水辺ビオト―プ(とんぼ池)、水田、耕作放棄地起源の湿草地、小川(荒糸川)、雑木林など、さまざまな里山環境が展開されているので、里山特有の動植物が数多く観察することができるので、参加した小学生たちはめいめいにさまざまな動植物を観察したり、必要に応じて採集したりしながらゴールである里山資料館を目指します。




 今回登録したクラブ員の中には、孟子不動谷を中心として自分が通っている小学校(海南市立北野上小学校(海南市立北野小学校)の校区内のトンボ幼虫の生息調査を続けている子や、両生爬虫類の観察を行っている子など、さまざまな子たちが参加しています。捕虫網で空中を飛翔している昆虫を採集する子もいれば、掬い網でとんぼ池や小川(荒糸川)の中の水生生物を採集する子もいます。
未来遺産運動を開始した当初(平成22年)には、共通の年間テーマをこちらで設定し、クラブ員全員それを目指して観察していましたが、最近はクラブの共通テーマをあえて設定せず、各自決定した観察テーマにそった観察をするように促しています。
この方法にすることで、各自自分の好きな生き物を1年間観察することでより真剣に観察を継続するこのができるのに加えて、友達同士で全く違う生物の情報を交換できることでより広い知識を得ることができると考えてこの形態を継続しています。




各自目的の動植物を採集し、「やまかかし」テラスに到着すると、資料館内に常備している観察用具(小型の水槽や採集パットなど)を各自持ち出し、採集してきた生物を入れて丹念に観察したりスケッチしたり、必要に応じて標本作成を行います。
里山環境を1か月ごとに毎月1回歩いて散策すると、出現する昆虫類、鳴いている鳥類、咲いている草花の種類が刻々と変化します。4月~翌年1月まで月1回、定例会を実施し、各自テーマに沿った自然観察を継続する予定です。




<子どもたちの感想>
「今回アカハライモリ成体とセトウチサンショウウオ幼生が採集できて大収穫だった。これからもいろいろな両生類を採集したい。」



速報レポート1 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」4月定例会
速報レポート2 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」5月定例会
速報レポート3 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」6月定例会
速報レポート4 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」7月定例会
速報レポート5 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」8月定例会

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