NO団体名主な企画内容
40 NPO法人 自然回復を試みる会・ビオトープ孟子(もうこ)(和歌山県) 「孟子不動谷ユネスコ未来遺産運動」
耕作放棄が進む地域の休耕田を借用し、稲作水系の自然再生活動を実施。そこを拠点に、小学生は自分で決めたテーマに沿った観察活動に取り組み、中学生理科クラブはトンボ調査などを行う。大学院生など若い研究者が調査研究を行うフィールドで、子どもたちが自然環境について自主的に学ぶよう寄り添いながら活動する。

速報レポート2 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」5月定例会

活動日: 2024年5月25日(土)
活動場所: 和歌山県海南市孟子不動谷
参加人数: 小中学生 6人 / 大人 4人 / 指導者 4人 / 合計 14人

<活動内容>
孟子不動谷里山公園で自然観察

 5月定例会は、2024年5月25日(土)10:00より開催しました。丸1か月隔たると、出現する動植物が大きく変わります。




 林道を歩いていると、上空に1羽のタカが出現しました。5月上旬に孟子不動谷に渡来し繁殖を始める昆虫食のタカ・ハチクマです。写真のとおりスズメバチ類の巣を襲い、巣の中の幼虫や蛹を食べることで有名なタカの仲間です。鳥類をテーマに観察している小学生は歓声を挙げながら双眼鏡で観察していました。



 トンボの幼虫を調査している小学生が、休耕田の上空をホバリングを交えながら飛翔しているトンボを捕虫網を一振りして巧みに捕まえました。サラサヤンマです。
 ヤンマの仲間にしては小型でシオカラトンボほどの大きさですが、分類学的に原始的な形態を残す珍しい種類です。このトンボの幼虫は水の中で暮らさないのでなかなか採集が困難で「コイツだけは幼虫獲るの無理なんで成虫を標本にする」といって持参していた三角紙に格納していました。



 両生類を観察している小学生は、先月採集できたセトウチサンショウウオ幼生の成長度合いを調べるといってとんぼ池を一生懸命にさらっていました。何とか1頭掬い取りに成功したようで、じっくり観察してスケッチしていました。

<子どもたちの感想>
 「サラサヤンマ。去年から幼虫をさがしてるけど見つからなかったんで、今年成虫を採集して標本にしたいと思ってたんで今日は大収穫だった。」



速報レポート1 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」4月定例会
速報レポート2 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」5月定例会
速報レポート3 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」6月定例会
速報レポート4 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」7月定例会
速報レポート5 未来遺産運動「もうこさとやまクラブ」8月定例会

プログラム検索に戻る