NO団体名主な企画内容
50 延岡(のべおか)市立上南方小中学校(宮崎県) 「Nature to Kamiminamikata ~上南方につながる自然満喫体験~ 「自分発⇒友だち経由⇒自分着」の学び」
様々な体験活動から延岡の海について知り、海の恩恵・恵みを知り、海との関わりについて学ぶ。優れた自然の中で、仲間とともに活動することで芽生えた絆を通して、豊かな心や自己肯定感を身につけ、課題解決する力を育む。

速報レポート4 「海との関わりかた」~海を守るためには(海洋ごみ問題)『海の落語』~

活動日: 2024年7月3日(水)
活動場所: 上南方小中学校 中学部 学習室
        上南方小中学校 第1体育館
参加人数: 小学生79人 / 大人7人 / 指導者10人 / 合計 96人

<活動内容>
 宮崎大学教育学部の西田伸さん(47)、宮崎市出身の落語家吉原馬雀さん(41)、気象予報士で環境科学者の井手迫義和さん(55)が特別授業。このうち西田さんは、海の生物多様性について実際の骨格を用いて解説。例えば、学問上では同じ「鯨類」のクジラとイルカだが、明確な違いはなく、一般的には体長4メートルを境に小さいのが、イルカ、大きいのがクジラと「何となく」分類されていることを説明した。また、食べる物や住んでいる環境によって、歯の位置や形、骨格の大きさなどが多様に変化し、、鯨類だけでも現在、約95種類が確認されていることなどを紹介した。



 その後、小学部1~5年生57名も参加し、吉原さんの落語を鑑賞。ステージで「海のすごろく」という創作落語が披露され、楽しく環境保全の大切さを学んだ。



 最後は、吉原さんと井手迫さんが環境問題についてトークセッション。「米カリフォルニア州の海でムール貝が蒸し上がった状態で全滅して見つかったこと」や「延岡市の真夏日(30度以上)は昨年、年間78日で観測史上最多だったこと」などを例に、「地球温暖化は喫緊の課題。あと0.05度でも世界の平均気温が上がったら、温暖化の上昇は歯止めが利かなくなると言われている」と警鐘を鳴らした。
 その上で、「食べ残しを減らすこと」「大豆肉を食卓で積極的に活用すること」など、日常生活の中ですぐにでも始められる温暖化対策について学んだ。




 また、「このまま温暖化が進んだ場合、30年後も食べることができる寿司ネタは何か」を当てるクイズもあり、児童は数人ずつで話し合い、マグロやイクラ、ツナマヨなど10種類の寿司ネタを、食べられると思うものと食べられないと思うものに分けて予想して発表。30年後に残っていると思われる寿司ネタの正解は「卵」「ウニ」「タイ」のたった三つで、会場はどよめきが起こった。





<子どもたちの感想>
Gさん(11)
「温暖化の話は初めて知ることが多く、驚きも多かった。ペットボトルではなく水筒を使うなど、自分でもできる温暖化対策を進めていきたい。」
Yさん(11)
「海の温度の上昇にはビックリしました。海ではポイ捨てなどをせず、逆にゴミがあったらひろい、自然を大切にしていきたいです。」
Kさん(12)
「これからは、学習したことを生かして、わたしたちが海を守っていかなければいけないんだなと思いました。自分にできることを考えながら、しっかりまとめて発信していきたいです。」



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