NO | 団体名 | 主な企画内容
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41 |
和歌山市立雑賀(さいか)小学校 4年3組(和歌山県) |
「海・川の魅力って!?~自然の楽しさ探し隊・守り隊4-3~」 地元の紀の川をたどり、まずは海や川を中心とした遊び(ほんまもん体験)をとことん堪能し、自然の中で活動することの楽しさを知る。そこから、この自然を守るためにできることは何かを考え、課題を解決するための活動を実行、発信していく。 |
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速報レポート2 海の魅力って?~干潟で生き物観察を楽しもう~
活動日: 2024年6月3日(月)
活動場所:和歌浦干潟
参加人数: 小中学生26人 / 大人 3人 / 指導者 4人 / 合計32人
<活動内容>
今回は和歌浦干潟での生き物観察を実施した。
和歌浦干潟は、紀の川の支流である和歌川の河口域にあり、甲子園14個分もの広さをもつ近畿地方最大級の干潟である。普段は許可がないと入ることはできず、貴重な生き物も多数生息している場所である。地元にある干潟だが、意外と子供達も干潟がどういうものか、いつも海になっていると思っている子も少なくない。前回の遠足の帰り道に通った際には、「魚がいる」「穴がたくさんある」と興味を持っていた子供達。そこで、潮がひいた際にだけみられる生き物たちと出会い、片男波とはまた違う和歌浦干潟の魅力や楽しさを子供達に感じてほしいと思い計画した。ゲストティーチャーとして、わかやま環境賞も受賞されている加太・友ヶ島環境戦略研究会の平井先生に生き物観察をサポートいたただいた。干潟の生き物にも詳しく、干潟で注意が必要な場所、集合の合図などを決めながら、安全に楽しく活動し、専門的にも生き物について興味をもって学ぶ機会とした。
当日は、まず近くの神社で参拝し、裏山の山頂から干潟全体を見渡した。そこで改めて、近畿最大級の貴重な場所が自分たちの地元にあることを再確認した。そこでも干潟にはどんな生き物がいるのかを予想しながら、干潟に到着。早速、活動を開始して石の下や潮だまりを見つけて生き物を観察する子供達。網を使ってエビをとる子、スコップで泥をほってカニを探す子、潮だまりでヤドカリを観察する子など、思い思いの活動をする様子がみられた。干潟にある無数の穴に目を付けた子たちは、穴の中に塩や鰹節を入れてみたり、中には穴をひたすらほったりして正体を探っていた。
珍しい生き物では、「ハクセンシオマネキ」という準絶滅危惧種に指定されているカニを見つけることができた。ただ、子供達にはすぐに正式名称を伝えるのではなく、生き物の特徴をとらえてオリジナルの名前を付けるよう声かけした。そうすることで、捕まえて終わりではなく体の色や模様、大きさなど見つけた生き物をよく観察することにつながった。
さらに後半の活動では、たこ糸を使ったカニ釣りを行った。子供達には事前に、カニが好きそうなエサを家から持ってくるよう声をかけていたところ、駄菓子、ちくわ、鰹節などを持ってきていた。初めは自分の持ってきたエサで挑戦してみるが、実は意外にもカニの大好物は「たくあん」。タコ糸にたくあんをくくりつけて干潟に糸をおろしておくと、カニがすっと寄ってきてはさみで食べだす。そこを引っ張ってみるとすぐにカニが吊り上がってくるのを、子供達も楽しんでカニ釣りを体験することができた。
学校へ戻ってから、国語科の「わたしのクラスの生き物図かん」の単元と連携させ、「4-3干潟・生き物図鑑」を作ることにした。自分たちが干潟で見つけた生き物や気になる生き物を図鑑やインターネットでもう一度調べ、一人1ページ文章やイラストを使ってまとめることで、4-3オリジナルの生き物図鑑を作ることができた。改めて、地元にこんな生き物の宝庫があることや、生き物の生態をより深く知る機会となった。また、遠足の帰り道に上から見ただけでは分からなかった穴の正体や、じっくり観察しないと分からない生き物の種類や特徴があることを学ぶことができた。
<子どもたちの感想>
・わたしは、ひがたに行って思ったことは足がめっちゃはまりそうになって、こんなにはまるんだと思いました。思ったことで、こんなに大きい干潟は近畿どこを探してもないって言ってて、和歌山の干潟を大事にしやななと思った。びっくりしたことで、穴からカニがでてきたからそんなところにすんでるんやなってびっくりしました。あと、1か月後に行ったりしたら前おらんかった生き物とかがおるかもしれんからまた行きたいです。
・今日干潟に行ってわかったことが2つあります。あみは正直いりません。一番大切なのがシャベルや銀色の三本のとげとげしてるやつと、虫かごが必須です。手で穴をほったら大きな黒い線がある貝をつかまえれました。それに岩を動かせばカニをつかまえれました。2つ目はめっちゃはまることがやっとわかりました。かにを見つけたら変ながらをしたはさみのところが目みたいになっているかにをみつけました。変ながらでした。びっくりしました。穴に塩をかけても効果はありませんでした。マテガイはいないようです。が、カニは一応反応して奥の方にいってしまうことはわかりました。じゃあ「マテガイは本当にいるのか」を知りたいです。
・カニつりでたくあんを食べたのがびっくりしました。カニをつって、カニのことを見たら、手でつかんでちょっとちぎって食べていて、「かぶりつかんのや…」ってなりました。【エサの結果】かつおぶし→食べない、たくあん→食べる!海の生き物は意外なものを食べる。
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