NO団体名主な企画内容
41 和歌山市立雑賀(さいか)小学校 4年3組(和歌山県) 「海・川の魅力って!?~自然の楽しさ探し隊・守り隊4-3~」
地元の紀の川をたどり、まずは海や川を中心とした遊び(ほんまもん体験)をとことん堪能し、自然の中で活動することの楽しさを知る。そこから、この自然を守るためにできることは何かを考え、課題を解決するための活動を実行、発信していく。

速報レポート4 川の魅力って?~紀の川の源流、川上村を楽しもう~

活動日: 2024年9月5日(木)
活動場所:奈良県川上村
参加人数: 小中学生24人 / 大人 3人 / 指導者3人 / 合計27人

<活動内容>
 今回は、紀の川の源流である奈良県川上村へ見学に訪れた。
 子供達が普段生活している紀の川の下流は和歌山市にあたり、上流をたどっていくと奈良県吉野川となり、源流は奈良県川上村へとつながっている。「下流にはいつもきれいな水を流します」という思いのもと作られた「川上宣言」を発信している。これまでの活動では、下流にあたる海岸沿いで活動を行い、下流の干潟観察や海遊び、カヤックなどのマリンスポーツを体験してきた。そこで、この川の上流である川上村はどんなところなのか、水はきれいなのか、川の上流での楽しみはどんなものがあるのか、森と水の源流館の職員の方にも協力いただき、上流の楽しさを学びに向かった。

 川上村に到着すると、まず大きな看板が目に入る。水源を守るために作られた川上宣言から引用された「川上村ではしないでください(火器の使用・ゴミの放置・水をよごす行為)」という文字である。子供達には、なぜこんな大きな看板で書かれているのか、自分たちにできることは何かを意識させ、川遊び体験へ入ることにした。まずは、蜻蛉の滝まで5分ほど登り、紀の川の源流となっている蜻蛉の滝を見学した。「勢いがすごい」「涼しい」「水が冷たい」など、子供達は迫力のある滝に驚いている様子であった。その後、改めて注意事項を共有したのち、川の浅瀬で水にふれる体験へ。下流との温度の違いに気付いたり、さっそくカエルや魚を捕まえたり、さかんに活動する様子がみられた。水のきれいさを下流と比べることをめあてとしていた子は、持参したパックテスト(水質を測るもの)を実施し、上流のきれいさを実感していた。また、川のもので工作をしたいと言っていた子の提案から、川の石を拾って図工で絵を描こうと、石探しも行った。形や色をよく観察しながら、お気に入りの石を見つけることができた。









 昼食のあとは、このきれいな川の水がどのようにして守られているのかを学ぶために「森と水の源流館」へと移動した。施設では小山先生にご協力いただき、川上の水源がどのように守られているのか、標本や展示、動物の骨、木の種類など、音を聞いたりにおいをかいだり、クイズ形式で楽しく学ぶことができた。子供達が好きに体験したあと、小山さんから「川上の水源を守るためには、自然が欠かせないものであり、木・虫・生き物・土などが、それぞれの“役割”をもって生きている」ということを教えていただいた。改めて、これだけの生き物たちがいること、そしてその生き物たちを守っていくことが、水を守ることにもつながるということに気付くことができた。





<子どもたちの感想>
・川上村に行って最初に思ったことは、めっちゃ水がきれいと思いました。そして、水が水道水からでるのは当たり前じゃないということを勉強できた気がします。川上村の人たちは、森や川をたぶんやけど最もきれいにしている、愛していると思う。
・川上村から和歌山の海にいくまでに、こんなに多くの市や町があるなんて、ほんとに多すぎてびっくりしました。そこまでくろうして、和歌山の海に流れてくるなんてびっくりしました。川上村のあのきれいな水が和歌山の紀の川にもまじっているとしても、遊んだあの川(上流の川)より紀の川はけっこうよごれてたと思うけど、なんで?他の市や町をとっているときにごみをすてている人がいる?どうなんだろうと思いました。
・森と水の源流館では、いろいろなしかけがあって面白かったし、標本は無理してかざっている(貴重だから)と言っていて思ったことは、そこまでして森と水の源流のことを伝えたいんだなと思った。
・ぼくは、川上村で見た上流はすごいきれいだなと思いました。それはみんな思ったと思いますが、下流はすごくきたないなと思いました。でもそれって、中流や下流できたなくなって流れて行ってるんだと思います。だから、中流や下流の状況をもっと知りたいです。どこからきたなくなっているのかは、すごく不思議に思いました。



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