NO団体名主な企画内容
47 筑後川まるごと博物館運営委員会(福岡県) 「今までの活動の成果「高良川(こうらがわ)の昆虫と植物図鑑」を活用した自然体験活動「高良川子ども昆虫探検隊」」
団体制作の図鑑を活用し、子どもたちが昆虫採集などを行う。活動参加歴のある昆虫に詳しい子が、初心者の子の相談相手となり、仲間を増やし、得意を伸ばす活動。見つけた昆虫は「ブログ昆虫探検隊」に掲載し、生物多様性保全の必要性を考えるきっかけにする。

速報レポート1 高良川で昆虫をさがそう

活動日: 2024年6月9日(日)
活動場所:筑後川防災施設くるめウス および筑後川・高良川の合流部河川敷
参加人数: 小学生6人 / 大人7人 / 指導者2人 / 合計15人

<活動内容>
 活動拠点の筑後川防災施設くるめウスは、九州一の大河筑後川と支流高良川の合流部にあり、施設の周辺は市街地に隣接しながら自然が豊かな環境です。水際にはオオタチヤナギが茂り、オギやツルヨシなどの群生があり、堤防上にはクスノキやエノキなどの林があります。野外活動のフィールドである高良川は、水深が浅いところが多く、小さい子も気楽に遊べる川であり、多くの種類の魚や水生生物、また水辺を好むトンボやバッタ、チョウ類など多くの昆虫も生息する環境です。ここは、子どもたちが安全に気軽に来て自然と触れ合える貴重な場所となっています。
 この場所で、子どもたちが12年の活動を経てここで見つけた昆虫を集めた「みんなでさがそう高良川の昆虫と植物図鑑」を昨年作り上げました。この図鑑を活用して、昆虫採集の初心者で昆虫に興味を持ち始めた子どもたちを募集して「高良川子ども昆虫探検隊」を行ないました。
 最初に、集まった子どもたちに、図鑑を全員に配布して、図鑑の見方を解説しました。そしてみんなで野外活動に出発しました。





 この日はまだ梅雨入り前の季節ですが、堤防上の草むらや林の中ではいろんな昆虫を見ることができました。子どもたちは思い思いに昆虫網を振り回し、捕れた昆虫について先生に次々の質問を投げかけ、先生はその場で答えていました。この日は、モンキチョウやキアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、モンシロチョウなどのチョウ類、そのほかゴマダラカキキリやコシアキトンボ、ショウリョウバッタ、キマダラカメムシなどの昆虫たちをみんなで見つけました。子どもたちは、チョウやトンボを手に取って大喜びでした。







 約1時間の野外活動の後、くるめウス館内に戻って、子どもたちは捕まえたり見つけた昆虫たちの名前を図鑑で調べました。子供たち同士知っている人が知らない人に教え合ったりして、子供たちはみんな自然と友達になっていきます。最後に、みんなで、今日見つけた昆虫を前に出て一人一人発表しました。発表が苦手な子にはスタッフがサポートしました。今日は、全部で23種の昆虫を見つけました。雨上がりの日にしては、意外に多くの昆虫がいました。捕まえた昆虫は、最後に子どもたちは全部逃がしました。





<子どもたちの感想>
・みんなで虫取りをするのがとても楽しかった。
・いろんな昆虫がいて、草や虫の名前やいろんな知識を教えてもらってよかった。
・アゲハチョウを追いかけて初めて捕まえてうれしかった。
・いろんな種類のチョウが捕まえられて楽しかった。
・初めて見る昆虫がいておもしろかった。
・雨が降った後ならではの昆虫が見れて楽しかった。
・子どもにとって、新しい発見が心の成長になってよい経験になったと思う。
・虫の種類がたくさんあって、改めていろんなことに気づけたり夢中になっていた。
・虫を取るだけでなく、教室で虫の名前を発表できたのがたのしかった。
・虫取りをしながら、他の子どもたちとの接し方に成長を感じられてよかった。



速報レポート1 高良川で昆虫をさがそう
速報レポート2 木の蜜に群がる昆虫をさがそう
速報レポート3 見つけた昆虫を図鑑で調べよう
速報レポート4 秋の昆虫35種の名前をみんなで発表

■別年度のレポート
2023年度 今までの活動の成果「高良川の昆虫と植物図鑑」を活用した自然体験活動「高良川子ども昆虫探検隊」 実施レポート

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