NO団体名主な企画内容
47 筑後川まるごと博物館運営委員会(福岡県) 「今までの活動の成果「高良川(こうらがわ)の昆虫と植物図鑑」を活用した自然体験活動「高良川子ども昆虫探検隊」」
団体制作の図鑑を活用し、子どもたちが昆虫採集などを行う。活動参加歴のある昆虫に詳しい子が、初心者の子の相談相手となり、仲間を増やし、得意を伸ばす活動。見つけた昆虫は「ブログ昆虫探検隊」に掲載し、生物多様性保全の必要性を考えるきっかけにする。

速報レポート3 見つけた昆虫を図鑑で調べよう

活動日: 2024年8月25日(日)
活動場所:筑後川防災施設くるめウス および筑後川・高良川の合流部河川敷
参加人数: 小学生8人 / 大人7人 / 指導者2人 / 合計17人

<活動内容>
 8月も残りわずか、しかし暑さは午前中の活動でも30度を超える中、九州一の川、筑後川と支流高良川の合流部の堤防上の林の中で、昆虫好きの親子が集まって昆虫採集を行なって、見つけた昆虫の名前を図鑑で調べて発表しました。最初に、参加者には個別に熱中症対策を十分にとり、活動中には、リーダーが笛を吹いたら水分補給をして休憩するように準備の時間に伝えました。まず昆虫採集に必要な、昆虫を入れる三角紙づくりを行ない、野外活動に出発しました。筑後川を展望するテラスで、みんなで集合写真を撮り、その後堤防上の草原から活動を始めました。今日見つける昆虫は何種になるか楽しみです。





 堤防上の林の中は、川からの風がよく通り、日差しがさえぎられて活動がしやすいので、木陰を中心に昆虫を探しました。前回見つけたクヌギの木の蜜が出ているところには、スズメバチの他、チョウ類のコムラサキやゴマダラチョウなどの昆虫が集まっていました。この木にはスズメバチがいるので網をふるうことは禁止です。堤防上の木蔭の根元の暗がりには多くのハグロトンボがひらひら待っていて、子どもたちは網をふるって追い掛け回していました。同伴のお父さんも子どもたちと一緒に昆虫捕りに夢中です。木の根元でアリの引っ越しを子どもたちが見つけました。みんなが集まってきて興味津々に、先生の説明を聞きました。また水辺に近い林はハグロトンボの楽園で、一人の男の子は両手で捕まえて楽しそうでした。またアオスジアゲハを追いかけまわしてやっと捕まえた子は満面の得意顔でした。







 暑いので、野外活動の時間は1時間までと決めており、館内に戻って一人一人自分が見つけた昆虫の名前を図鑑で調べました。わからないことはみんなで教え合います。それでもわからなければ先生が答えます。最初に渡した当会オリジナルの「高良川の昆虫と植物図鑑」がこの活動の教科書となっています。昆虫は好きな植物が決まっています。この図鑑ではどの植物のところに、どの昆虫がいるのかがわかるため、調べるのに分かりやすいので子どもたちは重宝しています。自分が捕まえたり、見つけた昆虫の名前を図鑑で調べてリストを作り、一人一人前に出てみんなの前で発表しました。年少で一人で発表がむつかしい子はお父さんやお母さんまたは兄弟が付き添っての発表もOKです。これを毎回やることで、子どもたちはまとめと発表の練習になっています。今日は、全部で31種の昆虫を見つけました。





<子どもたちの感想>
・バッタがたくさんとれて楽しかった。
・ハグロトンボをもっととりたかった。
・コオロギをもっと詳しく観察したくなった。
・昆虫の名前を教えてもらって友達になった。
・虫が好きな子と一緒に活動できてよかった。
・筑後川は自然がいっぱいだった。
・7月の活動とは昆虫の種類が少し変わってきて面白かった。
・アリの引っ越しが見れたのが面白かった。
・先生にいろいろ質問できてすぐ回答してくれたので参考になった。
・最後に図鑑で調べて発表までするのが良かった。



速報レポート1 高良川で昆虫をさがそう
速報レポート2 木の蜜に群がる昆虫をさがそう
速報レポート3 見つけた昆虫を図鑑で調べよう
速報レポート4 秋の昆虫35種の名前をみんなで発表

■別年度のレポート
2023年度 今までの活動の成果「高良川の昆虫と植物図鑑」を活用した自然体験活動「高良川子ども昆虫探検隊」 実施レポート

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