NO団体名主な企画内容
18 珠洲市立大谷小中学校PTA(石川県) 「OHTANI PRIDE ~震災を乗り越えてつなげる伝統~」
能登半島地震で被災した子どもたちが、地域の伝統的な塩づくりを学んだり、珠洲市のシンボル的存在「見附島」をカヤックで一周したり、地域に根ざした自然体験を重ねて、自然と共に生きているということを再発見する。活動を通して、子どもたちの成長を促すとともに、この地域で育ったことを誇りにしながら復興に向け歩む。

速報レポート3 海ほたるの謎を解け!

活動日: 2024年 8月25日(日)
活動場所: 能登島
参加人数: 小中学生 5人 / 大人 4人 / 指導者 2人 / 合計 11人

<活動内容>
「能登島では昔「海ほたる」を捕まえてランタンのようにして使っていたんだって!」
「最近はふりかけにして食べる人もいるらしいよ!」

この謎の海ほたる。いったいどんな生き物なんでしょう?

この海ほたるが一番見える時期は夏から秋にかけての繁殖期。海ほたるが産卵のために浅瀬で行動し始めます。夕暮れの美しい海辺に向かって大谷小中学校の5人の生徒が出発しました。



海ほたるを捕まえるための仕掛けとしてペットボトルに2~3ミリの穴をあけ中にハムを入れました。こんな小さな穴に入る生き物なんて、なかなか想像がつきません。
仕掛けを持って、暗くなり始めた海へ出発しました。

空には星が一つ。また一つ。と輝き始めてきました。海の中に仕掛けのペットボトルを沈めて、流されないようにひもを縛ってから海を眺めると、海の所々で5cmほどの大きさのぼんやり光るものが!最初は幻のようでしたが、その光はだんだんと頻繁になりはじめ、ほたるのように光っては消え、光っては消えを繰り返しました。

海には波もなかったので星が水面に映り、その中に青く光る海ほたるは本当に幻想的でした。




15分ほどして仕掛けを引き上げてみましたが、暗闇では何も見えません。本当に何か捕まえたのでしょうか・・・?
部屋の中に帰って明るいところで見てみると、沢山の2~0.5mmほどのミジンコの様な生き物が水の中ですごい速さで動き回っています。なんとこれが海ほたるの姿でした!

顕微鏡で見てみると、米粒のような形をしていて、横にくるくると回るように泳いでいました。カニやエビなどと同じ甲殻類という事です。青い光はルシフェリンといって、特に危険を感じたときに強く発するという事です。指で少し押してみると青白いものが出てきました。海で見ていたのは海ほたるが魚に食べられそうになり威嚇して発している光とのことです。それが水の中だと滲んで実際の海ほたるよりも大きく見えたとのことでした。




それぞれが想像していた海ほたるの姿とのあまりの違いに驚きながら、子どもたちは興味津々にビーカーをのぞいたり、捕まえて指で押してみたりとそれぞれ実験に熱中しました。




<子どもたちの感想>
「海ほたるは指くらいの大きさかなと思っていたけど、実際はゴマのように小さくて驚きました。食べるとどんな味なんだろう?と思ったけどあまり食べたくないなと思いました。」小学六年生

「海ほたるは、ホタルイカなのかと思っていたけど違いました。陸の蛍は緑色の色だけど、海ほたるは青色の光でした。珠洲にもいるかもしれないよと言っていたので、私たちの大谷の海にもいるのかなと思いました。いつか探してみたいです。」中学一年生

「海ほたるについて今まで何も知らなかったけど、なんとなくエビみたいな形をしているのじゃないかなと想像していました。でも全然違っていました。こんなに小さい生き物があんなにきれいな光を出すことが驚きでした。まだまだ知らないことがたくさんあるんだなと思いました。」中学三年生



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