NO団体名主な企画内容
18 珠洲市立大谷小中学校PTA(石川県) 「OHTANI PRIDE ~震災を乗り越えてつなげる伝統~」
能登半島地震で被災した子どもたちが、地域の伝統的な塩づくりを学んだり、珠洲市のシンボル的存在「見附島」をカヤックで一周したり、地域に根ざした自然体験を重ねて、自然と共に生きているということを再発見する。活動を通して、子どもたちの成長を促すとともに、この地域で育ったことを誇りにしながら復興に向け歩む。

速報レポート5 Our Song ~わたしたちの唄を作る!~

活動日: 2024年 10月6日(日)
活動場所: 大谷
参加人数: 小中学生  4人 / 大人 3人 / 指導者  2人 / 合計  9人

<活動内容>
当初、「渋さ知らズオーケストラ」のヴォーカル玉井夕海さんと演出家の藤原佳奈さんが、子ども達が震災後に感じ考えていることを聴きながら、それを言葉にし、唄にしていくというワークショップを実施する予定でしたが、正月の震災後の被害に追い打ちをかけるように9月21日に大雨水害が発生。子ども達が住む大谷の地域は停電が続き、町は震災以上といえるほどに大変な状況となりました。予定していたワークショップの会場も使用ができなくなり、スケジュールの変更を余儀なくされましたが、ワークショップは開催することに決定しました。

前日の日、子ども達は一つの家に集まってお泊り会をし、そこに玉井さんと藤原さんも参加して子ども達と共に時間を過ごしました。ワークショップでは、「今、忘れたくないこと」「覚えておきたいこと」をテーマに子どもたちの話を聴きながら唄を作り、子ども達が創った唄から最終的には遊びへと発展していきました。



まずは、ワークショップ会場であるお家の周りを散歩するところから始めました。
池の周りを歩いて、子どもたちに案内してもらいます。大きな鳥が飛んでいて、しばらくみんなで眺めていました。歩いて、身体が少しほぐれたところで、「今、忘れたくないこと」「覚えておきたいこと」を唄にしてみようと提案しました。
前日のお泊り会がとても楽しかったと話す子どもたち。
「今、忘れたくないこと」として、前日食べた唐揚げや、停電の中みんなで歌ったことや、冗談を言い合った時間のことなど、次々に記憶に残しておきたい時間について、言葉が出てきました。




子どもたちが画用紙にそれぞれ好きなクレヨンで書き出した言葉から、歌詞にするものを選んでいきます。
美味しかった、肉厚な唐揚げ。
停電の中、暗闇でひよこがピヨピヨ鳴いていたこと。
ランタンを片手に、夜中にみんなでぐるぐる回りながら歌ったこと。
お酒を注ぐ真似をして、お茶を飲み、みんなで酔っ払ったみたいだと笑ったこと。

「からあげ パクパク
 ひよこが ピヨピヨ
 みんなは ぐるぐる
 酔っ払い おっとっととと…」
言葉を絞ったら、言葉にあう節を考えます。



子どもたちの提案で節が決まり、それを何度か繰り返して歌ってみることにしました。
楽器を叩いてみたりしながら何度か繰り返して歌っていると、
「外にあるトランポリンに行こう!」と提案が。
トランポリンの上で歌いながら、リズムを考えることにします。
すると、トランポリンの上でいつも遊んでいる「かごめかごめ」の遊びを真似て、歌いながら鬼が後ろにいる人を当てるゲームが自然発生的に生まれました。







最後に、唄の伴奏をみんなで演奏してみることに。
オカリナ、リコーダー、アコーディオン、様々な楽器で演奏します。短い時間の稽古でしたが、演奏中の子どもたちは真剣な顔です。子どもたちの演奏に合わせて、最後には大人達が歌い午後の小さな演奏会となりました。



<子どもたちの感想>
「短い時間で創ったけど、自分達で創った唄と音楽が完成して嬉しかった」中学1年生

「唄を自分で作るとかどうやるんだろうって思っていて、でも色んな歌詞入れたり、リズム作ったりして、すごい良い演奏ができて良かった」小学6年生

「唄ったら、昨日の夜のこと思い出しそうって思った。」小学6年生



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