NO | 団体名 | 主な企画内容
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冒険教育を推進する会(長野県) |
「子ども達のための冒険キャンプ『ジュニアアドベンチャー15日間 2009』」 大自然を舞台に、15日間の長期にわたり、沢登り、マウンテンバイク、ロッククライミングなどにチャレンジし、最終的にはそれまでの経験や習得した技術・知識を生かし、自分たちで終盤の4泊5日の遠征を組み立てる。 |
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ジュニアアドベンチャー15日間2009 実施レポート
主 催:冒険教育を推進する会
日 程:2009年8月4日〜18日
参加者:14名
実施地:長野県北安曇郡小谷村大網地区をベースに周辺の安曇野、北アルプス・妙高山域周辺及び、日本海能登半島方面(長野県、新潟県、富山県)
ねらい:子ども時代の多感な時期に、大自然を使った冒険活動を行いながらチャレンジスピリットの育成、仲間と共にやりとげることの気づき等を提供する。
2009年8月4日 夏の長期プログラム、ジュニアアドベンチャー15日間が、始まりました。
今回は小学4年生から中学1年生の子ども達が関東を中心に全国から参加してくれました。
活動は小学生を中心としたAチームと、小学5,6年生、中学生を中心としたBチームの2つのグループにわかれて行っています。
Aチームの様子)
1日目から、湖での水上泊、2日目ロッククライミング、3日目沢登りと次々とチャレンジしました。
そして、プログラム4日目からは北アルプスに登山遠征です。前日夕方から準備を行いました。
みんな、自分の身体が入ってしまいそうな大きなリュックに荷物を詰め込みました。
これから、このチームで思いっきりチャレンジしてくれることでしょう!
がんばってね
このジュニアアドベンチャーは「気持ちにチャレンジ」していくキャンプです。初めてのこと、不安なこと、「無理だよ・・・」と思ってしまうようなこと、逆に「もっとやりたい」「みんなで達成したい」など、活動中に起きてくる色々な気持ちと向き合い、その日自分がどれだけ満足できたのか、次はどんな気持ちで活動していきたいのかを日々振り返っていきます。
6日目
Aチームの子ども達は北アルプス登山遠征を無事乗り越え、少し黒く、たくましくなって帰ってきました。
山の中では初日にはバケツをひっくり返した大雨に打たれ、道は川のようになり、登山2日目には強い日差しの中歩いていきました。登山中はしんどくなった仲間を「がんばれ、がんばれ!!」と励ましたり、荷物を持ってあげたりと、グループで力を合わせて進んで行きました。
すれ違う人たちからは「みんなすごいなー。」「将来が楽しみだ。]と声をかけてくれました。
厳しい登山の中で子供たちは、仲間と一緒にやっていくことの楽しさや心地良さと同時に、難しさも学んで下山してきたように感じます。
7日目は1日休養日。ベースキャンプで、ゆっくりと過ごしました。
そして本日、いよいよ最終遠征の課題が発表されました。
課題は、「自転車を使って約290キロ先の石川県、能登半島の先の禄剛崎に5日間で行く」というもの。
さっそく話し合い「絶対行ってやるぜ!」「ゴールしてやるからな。」と気合い十分。
プランニングでも「明日は三時起きだ」、「キャンプ地はもう少し先にしようよ」という声も聞けました。そして、その後は明日使う自転車の練習を行いました。
計画では明日、午前三時に起きて学校を4時半にスタートする予定。
いよいよジュニアアドベンチャーAチーム最終遠征がスタートです。
11日目
能登半島の先端を目指し、元気に頑張っているようです。
日々、日の出と共に活動を開始。
苦しいことも、つらい事も、きっと仲間と一緒に乗り越えて、元気にゴールしてくれることでしょう!!
13日目
能登半島の先端(禄剛崎)に到着しました!すごい!おめでとう
8月16日 9時55分、禄剛崎灯台に見事にゴールしました。
最後のタイムリミット12時より2時間も早くゴールしました。最後にはみんな100点満点のゴール。満足の笑顔がそこには溢れていました。
振り返ってみると、MTB遠征では初日から猛暑日で、お互いに水をかけあいながら暑さをしのいでいました。峠が3つもある日で気持ちも切れてしまい、なかなか進めません。
その日は予定のキャンプ地には着かず途中で「これからどうする?」「先に進みたい。」
「前のキャンプ場に戻ろう」など話し合いをしました。結局、峠の途中でビバークをすることに。「明日こそ!!」「遅れを取り戻そう。」と明日の気持ちを共有してその日は寝ました。
遠征2日目はいきなりの登り。行くぞと思いながらもなかなか進めません。何度も途中で止まりながら進んでいきます。暑さもありグループもなかなか進めません。そのことにイライラしている姿も。お昼すぎになって大雨になってきました。今日のキャンプ地を予定よりだいぶ近いところにプランを変えました。「本当にどうするのか?」「明日もし今日みたいな状態なら本当にゴールできないぞ」というのを感じた1日だったのではないかと思います。
遠征3日目はみんなやるぞ!!という目つきになっていてどんどん進んでいきます。潮風に吹かれながら1日目、2日目の遅れを取り戻そうと一生懸命にこいでいきます。
3日目にして始めて予定通りのキャンプ場につきました。夜の話し合いではみんな自分のチャレンジは満足したと話していました。
遠征4日目、5日目とゴールまでは勢いをどんどん増して進んでいきました。どんどんこげる自分たち、しんどくなっても仲間がすぐ後ろで頑張っている。同じ気持ちでチャレンジしている仲間がすぐそこにいる。そんなことを感じながらゴールに向かって気持ちもMTBの速度も上がっていきました。
そして感動のゴール。
そこには最終チャレンジをやりきった笑顔。本当のグループになった7人がいたように思いました。
このコースももうおしまい。あれほどにぎやかで元気な声が、もう聞こえなくなるのは本当に寂しいですが、きっと帰っても、ここでの仲間や自分のがんばりはこれから先に生きてくると思っています。
どうもお疲れ様でした。たくさん、たくさんありがとう。
Bチームの様子
Bチームのメンバーは小学5年生から中学1年生の7人です。全員男子ということもあり、かなり活気があります。
1日目は「ロッククライミング」、2日目は「沢登り」にチャレンジしました。
「ロッククライミング」は高さ15mもある天然の岩場を、自分の手と足だけで登っていきます。つかむ場所がなくてなかなか上に進めない時や、どうしても越えられないところで止まってしまう時には「こんなの無理だよ」「どうやって登るの?」という声が聞こえてきました。しかし「いや、あきらめない」「もう少しだ」と力を振り絞って再度進み始め、登りきった後はとてもすがすがしい表情をしていました。
「沢登り」は水圧も冷たさも並大抵ではない沢の本流を、グループの力で越えていきます。誰か一人でも弱気になっていると前に進めない状況でしたが、グループ全員で真正面から本流に立ち向かっていきました。「がんばれ」「手をだして」「ここに足をのせて」とお互いを支え合いながら、やっとの思いでゴールしたグループは、ひとつ大きなチャレンジをやり終えた達成感を得ていました。
3日目からは2泊3日で北アルプスの白馬三山を目指し、縦走登山にチャレンジしました。キャンプ道具を詰めた60リットルのザックを背負い、荒れたガレ場や雪渓を越えながら日々の目的地に向かって歩き続けました。しかし遠征2日目、朝5時に出発し白馬岳山頂を目指したものの、予想以上の悪天候のため途中で引き返さなければならなくなりました。必死で頂上を目指していたメンバー達からは「悔しい」「リベンジしたい」という気持ちが語られました。翌日に全てのルートを踏破するのは不可能なので、3日目はやむなくの下山となりましたが、メンバーの気持ちは切れることなく、3日間で一番の集中力を発揮しながら無事下山することができました。
8日目から、いよいよ後半戦です。自力での日本横断遠征が始まります。
Bチームの最後の遠征は日本海(新潟県上越市)から、マウンテンバイクとオーバーナイトハイクで太平洋(静岡県富士市)まで日本を横断するというものです。
14日目
Bチームの太平洋を目指した日本縦断の旅は本日、朝日が昇ると同時にゴールリミットとなりました。惜しくも1km手前での時間切れ。夜を徹して歩き続けたメンバー達は、その瞬間張りつめていた緊張から解放されたようでした。
涙を流す子、放心状態の子。
マウンテンバイク遠征中も、このオーバーナイトハイクの2日間もメンバー達の「絶対ゴールする」という気持ちはものすごかったです。あれほどの強い気持ちがなければ大人でさえ途中リタイアがでてもおかしくない行程を全員が完走・完歩することはできなかったでしょう。
ゴールリミットとなってから最後にもう一度気持ちの確認をしました。「ここまで来たんだから最後まで行こう」と届かなかった残り1kmをみんなでゆっくりと進みました。
快晴の太平洋はとても穏やかでした。
15日目
長い長い15日間も今日で終わりです。これまでの日々をじっくりと振り返る日です。
全員が、チャレンジをやりとげて帰ってきました。たくましい顔とうれしい顔、ひとまわりもふたまわりも大きくなった様です。これからの日常生活や学校でもこの15日間のガンバリを原点に挑戦してほしいと願っています。
■別年度のレポート
2011年度 子どもたちのための冒険キャンプ『ジュニアアドベンチャー2011』 実施レポート
2010年度 おたり森の子クラブ2010 実施レポート
2008年度 おたり森の子クラブ2008 実施レポート
2002年度 ジュニアアドベンチャー2002 サマーキャンプ 実施レポート
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