NO団体名主な企画内容
25 冒険教育を推進する会(長野県) 「おたり森の子クラブ2010」
イカダの上での水上泊や森の中の秘密基地作り、懸垂下落など、普段の生活では味わえないダイナミックなチャレンジで「日常にはない大きな心の揺れ」を、子どもたちの心に感じさせる活動。

おたり森の子クラブ第1回 速報レポート

参加人数:小学校低学年(3、4年生)小学校高学年(5,6年生) 16人

今年も「おたり森の子クラブ」が始まりました。
第1回は「森の中に自分たちの秘密基地を作ろうPart1」。
松本や安曇野、大町、地元小谷などから集まってくれた16人の子どもたちは「これからどんなことが始まるんだろう」「みんなと仲良くなれるかな」といったワクワクドキドキした気持ちでインストラクターと初めて顔を合わせました。

開校式では、おたり森の子クラブ3つの約束が子どもたちに伝えられました。その3つの約束は

「どんなことにも思い切ってチャレンジすること」
「チャレンジしたら最後まで絶対にあきらめないこと」
「自分のことは自分ですること」

みんな、この3つの約束を忘れずに、森の子クラブで思い切りチャレンジし、思い切り楽しんでもらいたいと思っています。

開校式の後は低学年(3年生4年生)グループと高学年(5年生6年生)グループに分かれて自己紹介をしました。

開校式ではまだ緊張していた子どもたちも、ニックネームを決めたり今の気持ちを話したり聞いたりしていくうちに
だんだんと緊張が解け、笑い声が聞こえるようになりました。

自己紹介の後、全員で簡単なゲームをしました。
どんなゲームをしたかは、子どもさんに聞いてみてください。
みんな、写真を見ながらちゃんと説明できるかな?





ゲームの後、いよいよ秘密基地作りの準備を始めました。まずは、大きな模造紙に色とりどりのマジックやクレヨンで自分たちが作りたい基地を描いていきます。

「二階建ての基地にしたい」
「周りが見渡せる展望台を作りたい」
「みんなで遊ぶ滑り台を絶対に作るぞ!」

子どもたちの好奇心や想像力で基地のイメージはどんどん膨らみ、みんな早く森に行きたくて仕方がないといった様子でした。

持ってきたお弁当を食べた後、いよいよ基地作りスタート!インストラクターから怪我をしないための安全のルールを守りながら、木を切り、切った木を運びます。





最初は何をしていいかわからず、戸惑い気味だった子も慣れてくるにつれて仲間と一緒になって作り始めました。

「僕はこの太い木を切るぞ!」
「じゃあ私は邪魔な枝を切るね」
「誰か来て!切った気を基地まで運ぼう!」

そうして集められた木を使って基地を作り上げていきます。

男の子も女の子も、一緒に作っていたインストラクターも自分たちの基地を作ることにどんどん夢中になっていきました。そして、基地がその姿を見せ始めたところで一日目を終えました。





基地作りの後はみんなでテントをたて、夕食を作りました。森の子クラブではほとんど全ての回でテント泊、自炊です。今回の夕食はみんな大好き(のはず)カレーライスでした。

夕食の後は活動のふりかえりをしました。
ただ活動をするだけではなく、一日の終わりにその日の活動をふりかえり、活動中の気持ち、今の気持ちをみんなでわかちあい、次の日に向けてどんな気持ちでチャレンジしていくのかを確認する大切な時間です。

「太い木を切ったり運んだり、みんなで頑張った」
「こんなに出来るとは思わなかった。大変だけど楽しい!」
「だんだん2階が出来てきて嬉しい」
「明日も100%の力で頑張るぞ!」

みんなの表情や話からは1日目の出来具合に満足している様子と2日目に向けて「もっといい基地にしたい」気持ちが伝わってきました。

翌朝は5時起床(半数くらいの子どもたちは4時過ぎには起きていましたが・・・)テントをたたんだり朝食を作って食べてる間も早く基地に行きたくて仕方がない様子でした。

基地作りを始めた頃から雨が降り始め、風もどんどん強くなっていきました。(2日目は雨のためほとんど写真が撮れませんでした。すみません)森の中は肌寒く、足元は濡れて滑りやすく、環境は決していいとは言えませんでしたが、
それでも子どもたちは昨日の続き、自分たちの秘密基地を完成させるために一生懸命頑張っていました。

「2階を完成させるためにもっと木がいるよ」
「じゃあ僕が探して切ってくるよ!」
「誰かここを結ぶ紐を取って!」
「いいよ、どれくらいの長さがいい?」

1日目はインストラクターに頼ることも多かった子どもたちでしたが徐々に自分たちで動けるようになり、考えるようになっていきました。

低学年は途中寒さで中断する場面もありましたが、暖かい飲み物を飲み、行動食(塩分や糖分など、活動に必要な栄養分を補給するためのもの。菓子類)を食べて元気回復、最後は頑張って2階部分をほぼ作り上げました。

高学年は寒さにもめげず作り続け、1階と2階が完成、2階に荷物を上げるためのつるべ式エレベーターまで出来あがりました。




お昼を過ぎたところで2日目の活動は大きな怪我なく、無事終えることができました。最後のふりかえりでは第1回をふりかえって、また、第2回目に向けての気持ちが話し合われ、

「次は展望台に挑戦!」
「2階が出来て嬉しかった。来週は屋根を作りたい」
「みんな頑張っていい基地が出来た。滑り台も作りたい」
「来週が楽しみ。早く完成させたい!」

みんなで気持ちをわかちあい、第2回目に向けても頑張ってチャレンジする気持ちを確認しました。最初はどこかぎこちなかった子どもたちでしたが、終わる頃には一緒に遊んだり話したり、すっかり仲良くなっていました。

こうしておたり森の子クラブ第1回は終わりました。今のところ、第2回は2日間ともお天気は良さそうです。

土曜日の朝にまた元気な子どもたちに会えることを楽しみにしています。


おたり森の子クラブ第1回 速報レポート
おたり森の子クラブ第2回 速報レポート
おたり森の子クラブ第3回 速報レポート
おたり森の子クラブ第4回 速報レポート
おたり森の子クラブ第5回 速報レポート
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■別年度のレポート
2011年度 子どもたちのための冒険キャンプ『ジュニアアドベンチャー2011』 実施レポート
2009年度 子ども達のための冒険キャンプ『ジュニアアドベンチャー15日間 2009』 実施レポート
2008年度 おたり森の子クラブ2008 実施レポート
2002年度 ジュニアアドベンチャー2002 サマーキャンプ 実施レポート

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