NO団体名主な企画内容
25 冒険教育を推進する会(長野県) 「おたり森の子クラブ2010」
イカダの上での水上泊や森の中の秘密基地作り、懸垂下落など、普段の生活では味わえないダイナミックなチャレンジで「日常にはない大きな心の揺れ」を、子どもたちの心に感じさせる活動。

おたり森の子クラブ第4回 速報レポート

5月に始まった今年のおたり森の子クラブも今回で4回目。
梅雨が明けた長野県大町市の青木湖と小谷村の栂池高原で16人の元気な子どもたちが水に挑みました。

かつては日本で2番目に透明度が高かった青木湖。
今は2番目ではないですが、それでも透明度の高い、きれいな湖です。

子どもたちは着替えを済ませ、湖畔のキャンプ場でストレッチや簡単なゲームを行います。
今回のゲームは「ラインナップ」。
それぞれのグループが一本の板の上に並び、その板から落ちないようにしてある順番に並び変えます。

「頑張れー!落ちたら最初からやり直しだぞ!」

「いいぞ!その調子その調子!」
「もう少しもう少し・・・やったー!」

最初はなかなかうまくいきませんでしたが、試行錯誤を重ね、何度も失敗しながら無事並び変えることができました。
最後までやろうとしていた子どもたちの表情は真剣そのもの。
途中であきらめていた子はひとりもいませんでした。

ゲームの後はこの日最初のチャレンジ、いかだ作りといかだレースです。
それぞれのグループで与えられた道具を使い、「速くて丈夫ないかだ」を作ります。
道具はタイヤチューブ、板、ひも、です。
インストラクターに注意点や結び方を教えてもらい、いろいろなアイデアを出し合い、わからないところは聞いたり教えてあげたりしながら自分たちのいかだを作っていきます。


チューブとチューブを結び・・・

板と板を結び・・・

板とチューブを結び・・・

限られた時間の中で、アイデアや想像力を膨らませながら自分たちのいかだを作り上げました。
さあ、いよいよいかだレーススタートです!

レースはスタートして沖合に浮かぶカヌーを周り、湖岸に戻ってくるというルートで行いました。
両グループともにしっかりしたいかだが出来上がりました。
あとは最後まで頑張って漕ぎ続けられるかどうか・・・
体力よりも最後まで諦めない気持ちを持ち続けることができたグループが先に湖岸に戻ってくることができます。

「よーい・・・スタート!」

両グループとも勢いよくスタート・・・しましたが、スタート前に吹きだした南風に押されて北に流されていきます。

「いちに、いちに、いちに、いちに!」

「流されてるよー、左頑張って漕いで!」

声を出し、風に流されまいと必死に漕いで折り返し点を目指していきます。
折り返した後は岸まで一直線に漕ぐだけ。
最初にゴールしたグループは最後の最後まで全力で漕ぎ切りました。
少し遅れたグループは最後に少し気持ちが切れてしまいましたが、それでも最後まで漕いでゴールしました。





ゴール後は昼食、そして午後のスタートまでの時間、スタッフも一緒になって思いっきり遊びました。
ライフジャケット(PFD)をしっかりと着てから水遊びスタートです。
桟橋から飛び込む子、泳ぐ子、ぷかぷか浮かんでいる子と遊び方は様々。
中には寒くて震えながら遊び続けている子も…
短い時間でしたが夏の青木湖を思いっきり楽しんだ一時でした。



午後はいよいよ水上泊に向けたいかだ作りです。
レースで使ったいかだをもとに大きなテントが乗る、更に大きないかだが必要です。
午前中にレース用のいかだを作っているので、子どもたちも少しは慣れた手つきでどんどん作り上げていきます。

完成したいかだにベニヤ板を敷き詰め・・・
テントをたてて・・・

いかだを湖に浮かべてからテントを乗せ、しっかりと固定します。

完成!





流されないようにいかだを桟橋に結びつけ、夕食を食べてふりかえりをしました。

「今日はいかだ作りとレースで頑張ったし水遊びは最高に楽しかった!」
「水上泊は初めて・・・流されないか少し心配。」
「みんなで一つのテントに寝るのは楽しみ。早くテントに入りたい!」

子どもたちはもちろん、大人もほとんど経験したことのない水上泊に向けて子どもたちの気持ちが高まっていきました。

暗くなる直前に両グループとも水上泊を開始。
水上泊開始直前まで吹いていた強い北風も止み、湖上は凪いでいました。
遠くの方に稲光がありましたが、やがて空には満点の星空が見え、湖畔や湖上には蛍が飛び交っていました。
翌朝5時までの約10時間、子どもたちはどんな一夜を過ごしてくるのでしょうか・・・

翌朝5時、子どもたちは無事湖畔のキャンプ場へ戻ってきました。

完全に起きている子もまだ眠そうな子もいましたが、みんな元気そうでした。

全員で取りかかって水上泊用のいかだを片付けたあと、すぐに沢登りの準備に取り掛かりました。
沢登りにチャレンジする場所は栂池高原の「親沢」という沢です。
北アルプスの雪解け水が流れる冷たい沢でのグループチャレンジです。
(沢登りでは写真が撮れませんでした)

夏の太陽が照りつける中、対寒さ、対冷たい水用の装備を身に付けた子どもたちは冷たい水が流れる沢をどんどん登って行きました。

インストラクターから、ひとりでは越えられない水が流れているところ(本流)もグループ全員で頑張れば越えて行けること、そのためには全員の気持ちをひとつにして、最後まで諦めずに頑張って、支えたり支えられたりしながら沢を登っていくことを伝えられ、怪我をしないように、寒くなりすぎないように、安全に、でもチャレンジもしっかりしながら幾つもの滝や岩を超えていきました。

「よーし、みんなで行くぞー! 頑張れー!」
「手をつかんで!引っ張るよ!せーの!」
「下からも支えて!自分の足で立って!もう少し、頑張れ!」

沢の中に小さな子どもたちの声が響いていました。
ゴールした時には全部乗り越えてホッとした表情を浮かべている子もいれば
まだまだ先に進みたいと思っている子もいるようでした。

最後のふりかえりでもグループのみんなが最後まで頑張ったこと、
みんなでゴールしたいと思って頑張っていたこと、チャレンジも遊びも全部楽しかったことなどが話されていました。

いかだを作り、一つのテントで一晩を過ごし、力を合わせて沢を登りきったそれぞれのグループは集合した時よりもずっと仲良く、距離が近づいているように感じました。

第5回目以降もグループでのチャレンジが続きます。
毎回同じメンバーが揃うわけではありませんが、同じグループでなくても、同じような気持ちでチャレンジすればどんなことでも乗り越えて行けると思います。
森の子クラブの子どもたちには、森の子クラブだけではなく、日常の中でもいろいろなことにチャレンジして欲しいと思っています。

次回は第5回、9月の開催です。
夏休みにいろいろな体験をして一回り大きくなった子どもたちに会うことを楽しみにしています!