NO団体名主な企画内容
27 各務野冒険塾 実行委員会(岐阜県) 「各務野冒険塾」
水や食べ物が十分にない無人島(姫島)で、仲間と力を合わせて工夫しながら生活し、たくましく生きる力や社会性を身につける。無人島体験の前には3ヶ月に渡り自分たちが食べる野菜を作る農業体験を行い、無人島ではトイレ・テント設営、火おこし、食材探し、いかだ作りなどを行う。ものが満ち足りている現代社会の子どもたちに「不足」を与える。

「各務野冒険塾」 実施レポート3

日時:第3日目 (8月5日) くもりのち小雨
6:20  起床・朝のつどい

疲れが溜まっていたせいか、子ども達は起床時刻を過ぎて寝ていました。(スタッフも同様・・・・)
2日間の灼熱の下での活動はさすがに体に応えています。
スタッフもへろへろ状態です。
その割には、子ども達はとても元気です。
子ども達が司会をしながら、朝のつどいを進めていきました。

7:00  雨対策

天気予報も見てみると、今日は雨が降る可能性が高いとのこと。テントの中に雨が入るとまずい。急遽、雨対策をすることにしました。
テント内に雨を入れないようにするためにはどうしたらよいかを説明し、みんなで力を合わせて雨対策をしました。テントの回りに溝を掘り、テントには雨が入り込まないようにしました。
まさか、この時期に雨が降るとは思っていなくて、子ども達も雨対策までは調べていませんでした。そこで、スタッフからの指導を受けて取り組みました。
無人島は、下が固く、溝を掘るのにも一苦労。でも、雨対策の方法を聞いて、「なるほど」と感心する子も!

9:00   島内探検

自然観察会の講師である滝崎さんに来ていただき、いろいろとレクチャーを受けました。
無人島は、人が入り込んでいない分、帰化植物が少なく、固有種が多くあるそうです。そんな話を受けながら、無人島を探検しました。
結構、険しく、登るのにも一苦労です。海抜62mの頂上から見晴らすと結構すばらしい眺めです。
頂上から無人島の反対側に降りていきます。かなり険しくて、ロープをもっていないと危険です。
自然に「ここ、危ないよ!」と次に来る仲間に声が出ています。
仲間のことを思いやり、声をかけ合おうとする気持ちが出てきました。
先生の話を真剣に聞く子が多く、驚きました。後で「学んだこと」には、先生から聞いた話をぎっしり書いている子も多くいました。 
先生も、「いろいろな子たちに話をしているけど、聞いている姿や反応を見ていても、優秀な子が多いですね」と、誉めていただけました。
姫島(無人島)の特徴的な植物に出会うと、熱心にスケッチを始める子が何人もいます。
すばらしい態度です。

無人島体験では、サバイバル的なことだけではなく、こんな学習面でも充実していました。
自分たちがいつもいる場所の丁度反対側には、磯がありました。
丁度干潮になっていて、磯はタイドプールになっていました。

牡蠣、蟹、貝があり、子ども達は大喜び!
「これ食べられるの?」と、関心時は、食べられるかどうかという点。すっかり、子ども達は、無人島での暮らしに染まっています。
とにかく、食べられるものを探し出して、生き延びるために、何とか夕食で食べるぞ!という感じです。
必死さが伝わってきました。

11:30  一人帰宅

島内探検をしている最中に、参加者の一人が気分を悪くして下山しました。その子の調子が悪化してきました。保護者へ電話をして迎えに来てもらうことにしました。本人は、来る前からかぜをひいていて、体調が悪い中を参加したので、とうとうダウンしてしまいました。無人島で体調を悪くしたというよりも元々体調不良だったようです。今までよく頑張ってきたと思いました。
テントが同じ仲間は彼がよく寝られるようにとても夜は早く静かにしてあげるなど温かい配慮がありました。また、その子が無人島から去っていく際には、みんなが集まってきて、温かい声をかけていました。残念ながら帰ることになった彼の目には大粒の涙が流れていました。途中でさらなくてはならなくなった悔しさもあったとは思いますが、仲間の声に胸を打たれたのだと思います。
一人帰ってしまったことはとても残念ですが、仕方ありません。残った41名でがんばろうと心を新たにしました。帰った子のグループの子たちは、彼の分までがんばろうと誓っていました。一つ一つの出来事が彼らの心を結びつけていくようです。




13:00   クールダウンをかねて読書

昨日からの疲れで、3名ほどが保健師さんのお世話になっています。疲れを取らないと、子ども達に負担が来ているとの指導もあり、計画していたいかだ作りは取りやめ、読書タイムにしました。
こんなこともあることは想定して、無人島に関する本などを持参することになっていました。テントの中に入って、読書をゆったりすることにしました。事前に、ホームページで、「無人島で読むとよい本を紹介してください」と一般の方に広く公募していたので、2冊の本が候補にあがっていました。それらの本を中心に子ども達は読んでいました。

15:30   夕食準備 

今日の夕食は海鮮バーベキューです。先ほど獲ってきた貝や岩牡蠣、昨日獲ったアサリ、自分たちで育てた野菜を焼いて食べます。御飯とアサリのみそ汁も作ります。グループによっては、みそ汁の中に蟹を入れてダシを取っているところもあります。
火起こしでは、うちわがないから、竹の棒をさがしてきて、それで風を送って火を起こしている子も出てきました。徐々に子ども達は工夫し始めます。
一方、グループの仲間もだんだん仲良くなってきました。でも、仲良くなりすぎて、自分のわがままを出しはじめてトラブルもところどころで出てきました。面白いものです。初日は、やはりみんながお互いに遠慮してトラブルはありませんでした。でも、だんだんと自分の思いを出すようになり、3日目辺りでは、口げんかが出てきました。男の子ばかりの中に女の子が一人というグループもあります。女の子と男の子とは考え方に違いがあります。ましてや、無人島です。当然、考え方の食い違いがあります。こんな所も乗り越えることが各務野冒険塾です。

16:00  市長さん 到着 

市長さんが忙しい中をはるばる来てくださいました。市長さんは、各務野冒険塾で子ども達が成長することに対して大きな期待を寄せていらっしゃいます。ありがたいことです。子ども達も大喜びです。
ちなみに、おそろいのTシャツの胸のところの「各務野冒険塾」という字は市長さんが書かれたものです。

18:00   夕食 

アサリを焼いたり野菜を焼いたり、やっぱり外でみんなで食べるのは最高!
写真は、アサリとカボチャを焼いているところです。
夕食後には、キャンプファイヤーをやる予定で、準備をしていましたが、雨が降る可能性があるということでしたので、翌日にキャンプファイヤーをやることにしました。準備した物が雨に濡れないようにしました。

20:30  グループ会

体調の確認をし、その後、今日の反省と翌日のスローガンを各グループごと話し合いました。スローガンが達成できているグループとなかなか達成できず、同じスローガンを掲げているグループがあります。各グループの指導者が必要に応じて適切なアドバイスをしていました。

21:30  就寝 

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