NO | 団体名 | 主な企画内容
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27 |
各務野冒険塾 実行委員会(岐阜県) |
「各務野冒険塾」 水や食べ物が十分にない無人島(姫島)で、仲間と力を合わせて工夫しながら生活し、たくましく生きる力や社会性を身につける。無人島体験の前には3ヶ月に渡り自分たちが食べる野菜を作る農業体験を行い、無人島ではトイレ・テント設営、火おこし、食材探し、いかだ作りなどを行う。ものが満ち足りている現代社会の子どもたちに「不足」を与える。 |
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「各務野冒険塾」 実施レポート3
日時:第4日目 (8月6日) くもり
6:30 起床・あさのつどい
今日もくもりですっきりしません。子ども達もスタッフも疲れが溜まってきてきました。
7:00 朝食準備
御飯とみそ汁、その他ジャガイモやかぼちゃなどを焼いて食べました。
9:00 Eボートに乗って釣り
防波堤からではなく、少し沖へ出て釣りをしたいという子ども達の願いで、計画の段階でいかだなどで沖へ出て釣りをすることになっていました。昨日の状態で、いかだ作りはしなかったので、Eボートのみで沖へ出て釣りをすることにしました。空気を膨らませるところから始めました。
11:30 昼食準備・昼食
海鮮焼きそばを作りました。9人分を料理するのですから、なかなか難しいです。各グループごとになべやアルミプレートなどを利用して工夫して作っています。
毎日のグループ会の反省が生きているのか、各グループ内でのトラブルに対して話し合って改善しようとしているグループが目立ってきました。
あるグループでは、何をやっていいか分からないと言ってぼんやり遊んでしまう子がいましたが、「何をやったらいい?」と聞くようになってきました。前日のグループ会で仲間から指摘されたことを実行するようになってきました。その言葉を聞いた仲間が「そしたら、○○やって!」「○○くん、そうやて!分からんかったらそうやって聞くといいんやて!」「○○くん、それでいいんだよ!」
初日ごろの遠慮した関係から、少しずつ慣れてきた分わがままが出てきて、それを話し合って協力し合って行こうとする関係が生まれてきました。「一人では何もできない。だけど、仲間と協力し合と食べ物が得られるし、食事も作れる」という仲間の協力の大切さを、翌日の一人一人のスピーチで何人もが語りました。食事を作るときにこそ、この大切さが実感できるようです。
13:00 グループごとの活動(Eボート、竹での食器作り、釣り、アサリ掘り)
いよいよ、無人島生活も残り少しとなってきました。当初の計画では、各グループごとで相談していろいろと遊びをしたいとのことでした。遊びと言っても子ども達で相談してみると食事に係わる活動をすることが多かったです。せいぜい、Eボートに乗って遠くまで行ってみたいという希望だけで、後は釣りなどの食事調達です。その他、意外にも希望者がいたのが、竹での食器づくりです。コップやスプーンづくりをする子もいました。
なかには、タマムシを発見して大喜びをしました。生まれて初めて見る美しいタマムシにみんなが集まってきました。「お父さんに見せるんだ」と言って、何とか持って帰ろうとしていました。
14:30 スイカ割り
特別メニューのスイカ割りです。子ども達がせっかく作ったスイカです。たくさんできたので、子ども達が計画の段階で是非、スイカ割りをしたいと言って計画されたものです。
めちゃくちゃ盛り上がりました。
スイカ割りはみんな知っていても、意外にやったことがありません。子ども達も初めてやるスイカ割りに興奮状態です。たたく仲間への声に今まで4日間の仲間作りの成果が現れています。
もう食べられないぐらいスイカを食べて満足です。実は、お昼の食事が少なかったので、お腹がぺこぺこだったのです・・・
15:00 夕食準備・夕食
昨日できなかったキャンプファイヤーをするために、少し早めに夕食を準備しました。
最後の夕食です。今までスタッフの指導も受けながら食事を作っていましたが、最後の夕食は一切スタッフの指導を受けずに自分たちだけで作ることにしました。
「スタッフに感謝の気持ちでスタッフが感動する食事を作りなさい!」というかけ声を出すと、子ども達は一斉に食事づくりに動き出しました。どの子もすごい勢いで動いています。その子ども達の気持ちに本当に感動しました。2,3日で行った各務野冒険塾ではなく、5日間あるからこそ、こんな姿になってきたのだと改めて思いました。
子ども達は、午前中や午後からの活動の中で、結構魚を釣っていたり、貝を獲っていたりしていましたので、それらを焼いて食べることができました。
だんだん無人島にも慣れてきて、たくましさが出てきました。
19:00 キャンプファイヤー
3日目ぐらいが一番帰りたくなるだろうからという子ども達の考えから3日目に計画をしていましたが、天気の都合で、4日目の今日にキャンプファイヤーが延びました。でも、最後の夜にキャンプファイヤーはふさわしかったです。仲間関係が深くなってきて、仲間と肩を組みながらゲームに参加している子、親しみを込めてあだ名でお互いを呼び合う子。初日では無かった姿が出てきました。
もちろん、キャンプファイヤーも全部子ども達が司会進行をして進めていました。
今日1日はテレビ局の方たちも来て取材をしていらっしゃいましたが、子ども達はごく自然です。
20:00 グループ会
いつものようにグループ会をしましたが、「もう帰りたい人は手を挙げてください」と尋ねたところ、誰も手を挙げませんでした。今度は反対に「もっとここにいたいという人は?」と尋ねると、41人中40人が手を挙げました。これはちょっと驚きました。魚貝類を獲ることにも慣れてきたし、仲間との関係も深くなってきたからだと思います。手を挙げなかった一人はどちらでもよいから手を挙げなかったようです。
家に帰るとゲームがでてきたり、もっと楽な暮らしが待っていても、それ以上の楽しみがここにはあるのですね。
21:00 就寝
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