ふるさと再発見　〜「海と山　大好き　向島」プログラム２００９〜　速報レポート５　

　高見小学校は，周囲を瀬戸内海国立公園に指定されている高見山，渡り鳥の飛来する調整池，豊かな海浜生物の生息する干汐海岸があり，海や山の豊かな自然に恵まれています。

　高見小学校の４年生は，高見小学校校区内に生息するホタルの数が昔に比べると少なくなってきていることに注目し，昨年度から総合的な学習の時間でホタルをよびもどすための活動を行っています。

４月〜５月にかけて
　ホタルの住む小川には，ゴミが多くあったり，水が汚れていたりすることがあります。そこで，４年生は，地域の方やその小川を訪れる人に，ホタルの住む大切な小川の環境を守るために，看板を１０本作りました。木をのこぎりで切り，ペンキを使って看板を仕上げました。
　後日，地域の方へ看板を設置するための許可をいただきに行きました。

　６月１２日（金）に，つるかめクラブの林原さんに協力をしていただいて，看板の設置作業を行いました。
　看板設置にあたっては，現地でまず，土の深さを測り，その場所に合ったサイズの棒を看板に取り付けました。児童が金づちやのこぎりを使って看板を組み立て，つるかめクラブの林原さんと一緒に１０本の看板を設置しました。

　６月１３日（土）に，PTC活動でホタルの観察を行いました。学校での活動は日中しかできないので，実際に夜，保護者の方の協力をいただき，ホタルを見に行きました。初めてホタルを見た児童もいました。本物のホタルを見ることで，自分たちの活動を関連付けることもでき，とても貴重な日となりました。

　７月５日（日）に，尾道市民センターむかいしま（通称：ココロ）で，まちづくりサミットが行われました。　　まちづくり自慢大会では，総合的な学習の時間で取り組んでいるホタルをよびもどす活動を通して，学んだことや分かったことなどを大勢の人の前で４年生の代表４名が発表をしました。
地域や校区外の方に４年生が行っている活動を知っていただくよい機会になりました。

　８月９日（日）に，おのみち市民センターむかいしま（ココロ）で尾道ホタルサミットが行われました。高見小学校からは，４年生代表の４名が出席しました。ホタルサミットでは，つるかめクラブの林原さんをはじめ，市内の４地域の方々がホタルを守るための環境作りについて意見を交流しました。
　地域の方々からいただいた貴重な意見を参考にして，２学期からの活動につなげていくことにしました。

　９月２５日（金）に，小川の清掃を行いました。４年生が秋から冬にかけて，ホタルを守るためにできることを話し合った結果，小川の清掃を行うことになったからです。この清掃活動には，つるかめクラブの林原さんをはじめ，看板を設置するにあたって，ご協力いただいた地域の方も応援に駆けつけてくださいました。
　約５袋分のゴミがありました。拾ったゴミは学校に持ち帰り，自分たちで分別をしました。

　１１月５日（木）に小川の水質検査（パックテスト）を行いました。パックテストはたくさんの種類がありますがみんなで話しあってCODを測定することにしした。
　すると，ホタルのいる場所といない場所ではCODの数値が違ったので，今後は，水道水やミネラルウォーターもパックテストを行い，数値の比較をして，ホタルが好む環境を考えていく予定です。

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