NO団体名主な企画内容
44 ガキ大将養成委員会(島根県) 「北陽わんぱくクラブ」
放課後をいかにハードに団体で遊ぶかをテーマに、借り上げた空き家をベースにクラフト、川遊び、虫捕り、木工、竹細工など、年間を通して249回活動。休日にはシュノーケリング、ラフティング、登山、ツリークライミングなどの日常では出来ない体験を専門家の指導のもと行う。

活動レポート3 川遊び特訓合宿

期 間:8月1日、2日
会 場:島根県益田市匹見町匹見、匹見峡
    津和野町日原 道の駅しるくうぇいにちはら周辺高津川
参加者:6名
    サポート3名

 もう5年目となった北陽わんぱくクラブ川遊び特訓合宿を匹見峡、及び高津川道の駅「しるくうえいにちはら」で開催しました。申し込みは18名でしたが今年の夏は雨ばかりで、かなりの増水中だったのでこれまで特訓キャンプ経験者のみ6名で開催しました。「これだけは絶対に行く!」と3年連続以上参加が5名も居て何かと心強いです。片道3時間半、大阪並みに遠い県内にやっと着きました。
 初日は渓流遊びで匹見峡。雨こそ降らないものの曇り空で、泳ぐには肌寒い天気です。それでもベテランばかりなので、到着すると全員たちまちウエットスーツに着替えました。もちろん、ライフジャケットとヘルメットは必須アイテムです。
 匹見峡は増水しても素晴らしい透明度でさすが日本一の清流高津川の源流です。
 他にも沢山の観光客がキャンプ等に来ていましたが、この天気ではウェットスーツ無しでは寒くて泳げません。おかげで川は貸し切り状態です。みんな、落ち込みを流されたり、高い岩から飛び込んだりと清流を満喫しました。潜るとイワナがあわてて岩下に逃げ込みます。
 夜は近くの匹見峡温泉に入浴し、古民家を改造した施設で泊まります。いろりで焼き肉、花火をしたり、隣のお寺で肝試し、、、の予定でしたが雰囲気満点怖過ぎて肝試しは中止しました。





 翌朝は本流の高津川に移動しました。ここも増水中でエディラインは大きな渦が巻いています。それでもベテランばかりなのでいつものメニューをこなしていきます。
 まずは流れの一番早い瀬を泳いで渡るフェリーグライドです。流れに対して斜め45°上流を目指して斜めに泳ぐと真っ直ぐに流れを横切ることが出来ます。みんないつもより強い流れにもあわてず、斜めに泳ぎ対岸のエディに入りました。
 今度はこの早い瀬に岩から飛び込み、速い流れを泳ぎ抜けてエディに入り再び岩に戻ります。瀬の中でしっかり泳がないとたちまち早い本流で下流に連れて行かれてしまいます。この日は大きな渦に巻かれると、ライフジャケットを着ていてもすっと水中に引き込まれ5秒くらいは浮いてきません。みんな水中でもしっかり流れを見上げて自分の進む方向を見分けていました。
 このような流水水泳体験は、流れの中で落ち着いて流れを読み、的確に安全なところに泳ぐ力を付けます。一昨年、高津川河口で水泳中の中学生3人が離岸流に流され1人は20メートル沖で亡くなりましたが、ここで流水水泳体験を受けた2人は落ち着いて泳いで帰ることが出来ました。
 おやつは地元の農家の方からの差し入れのトマトです。みんな夢中で食べています。
 ちょっと落ち着いたところで、スローロープの練習です。スローロープは水に浮く材質のロープが専用の袋に詰められた物で、ロープの端を持ち袋ごとロープを投げてレスキューします。1人ずつ本流を流れてきて、スローロープをキャッチ、ロープを外側の肩に担いでエディに入ります。内側の肩に担ぐと引っ張られた時に流れで顔が水没して息が出来ません。
 慣れてきたところで、子ども同士でロープレスキューです。一度投げて失敗だったらすぐにロープをたぐり束を作って再び投げます。何度も経験した子でもセカンドスローまではなかなか難しかったようです。
 最後にセーフティスイムです。流れに対して仰向けになり、つま先がしっかり水面から出るように足を上げます。左右の手でコントロールしながらお尻で瀬を超えていきます。これが出来ないと、浅瀬で怪我をしたり、最悪の場合足が岩に挟まり水圧で体が水没してしまいます。上手に保持ションを取ると瀬の岩を超える時にお尻だけが岩を滑っていき痛くありません。
 お昼1時までの予定でしたが、みんなが「もうちょっと。」というので2時まで延長、遊び撤収しました。3時に道の駅を出発、さすがにみんな疲れたようで車の中ではぐーぐー眠る子が沢山いました。ドライバーの大人も眠いのは同様で辛い帰り道でした。

参加者の感想

・流れに飛び込むのが楽しかった。
・速いところでグルグル回されるのが面白い。
・潜ったら、鮎同士がけんかをしていてびっくりしました。
・シュノーケリングが出来るようになって魚を沢山見られて良かった。
・夜、みんなとお話をいっぱいして楽しかった。
・カヌーをもっとしたかった、川をずっと流れていきたい。







活動レポート1 北陽わんぱくクラブ
活動レポート2 春の鳶が巣山
活動レポート3 川遊び特訓合宿
活動レポート4 海の楽しみ

■別年度のレポート
2008年度 北陽わんぱくクラブ 実施レポート
2007年度 北陽わんぱくクラブ 実施レポート

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