NO団体名主な企画内容
39 池田市公益活動推進協議会(大阪府) 「まちの遊学舎 里山・あそび隊」
地域の子どもたちを育みたい」との想いから、長い間地道に活動してきた複数の地元団体が枠を越えて一丸になり、地元の自然での遊び方を伝授する。里山での体験や地元伝統のお祭り継承など、地域が子どもを育てる企画。

第1回活動報告

実施日:5月28日(土)9時30分〜14時  曇りのち雨
会 場:緑のセンター、五月山ひょうたん島コース
参加者:中学生  1名  小学生 27名  
   :保護者 12名 幼 児  3名 
   :指導者9名
   :池田市公益活動促進協議会スタッフ 4名
    合計 56名
第1回活動テーマ 「五月山を歩こう」

 五月山を歩きながらいろんな形の葉っぱを集め、葉っぱのスタンプでグループの旗
 を作ります。昼食には、五月山で摘んだ野草のお味噌汁をいただきます。
 また、里山について、池田市の資料や昔から池田に住んでいるリーダーから子ども
 の頃のお話をうかがいながら、学びます。

内容

①開舎式  オリエンテーションなど(9時30分〜10時)
 NPO寺戸会長の挨拶
 リーダーと隊員の班ごとの挨拶
②五月山で木の葉探し(10時〜11時 雨の様子をみながら折り返す)
 <コース>緑のセンター〜ひょうたん島コース〜緑のセンター
 *班(青、緑、黄、ピンク、オレンジ班)ごとに動く。
 *白布に木の葉のスタンプで模様をつけ、グループの旗を作るための材料集め。いろんな形、大きさの葉っぱを見つける。
③五月山○×クイズ(11時〜11時45分)
④昼食 緑のセンターでお弁当(11時45分〜12時30分)
 野草の味噌汁を食べる。(野草:すがたに川のクレソン、五月山のクズの新芽)
⑤木の葉のスタンプで旗づくり(12時30分〜13時15分)
 *どうすればきれいな模様になるか別布で練習。
 *アクリル絵の具は、班の色である青、緑、黄、ピンク、オレンジの5色
⑥里山のお話と今日の記録(13時15分〜14時)
 *「里山ってなあに?」
 *ノートに「今日の記録」を書く

詳細

 台風の沖縄接近で、ずいぶん前からこの日は90%雨の予報がでていましたが、みんなの想いが通じたのか、当日7時には雨が上がり、遠くの空が明るくなって第1回目を実施しました。
 違う学校のいろいろな学年の人が同じグループになりました。これから、一年一緒に活動する仲間です。リーダーは、誰かな?


オリエンテーション

 今日の課題は、グループの旗つくり。
 木の葉っぱ、草本の葉を集めることで、普段なにげなく通り過ぎて見過ごしている植物の葉っぱをじっくり観察すると同時に、グループで力をあわせて作業することで、おたがいのことをよく知ってもらうのがねらいです。
 まずは、服装や、スズメバチにあったときの対処法など今の里山で気をつけることの説明を受けました。とくに、今日は葉っぱをあつめるので、さわるとかぶれる植物の見分け方を実物をみながら覚えました。
 あそび隊から声が上がりました「ウルシは、葉っぱのついてる柄が赤い!」
 合格!みんなよく見ることができています。これなら安心して出発できます。


ウルシの葉とフジの葉

 雨が降らないうちに、さっそく五月山へ。いろいろな植物の葉っぱを探しました。
 いつもは気がつかない小さくてまだ緑の木の実や、小さな花の蕾、シダ植物の胞子までにも視線がとまります。
 「虫の卵?」「これ、シダの胞子。まわりにも同じ葉っぱがかたまってでてるよ」
 山の中は不思議なものだらけです。
 おいしそうな木の実が見つかりました。桜の木のサクランボです。食べてみました。黒くなるほど熟れているのに、いつもお店で買うのとは味も大きさも違うことにも気がついたようです。
 もうすぐ食べられるヤマモモの木がたくさん見つかりました.ぜったい覚えておかなくちゃ!


各班採集風景

 みんなたくさんの葉っぱをもって緑のセンターに戻りました。
 池田の植物を50年も研究して来た池田植物同好会の谷本先生に、集まった葉っぱをみながら、葉のつきかたにそれぞれ特徴があることを教えていただきました。
 せっかく、持ち帰ったネムノキの葉ですが、眠ったように葉を閉じてしまって、残念でした。


五月山クイズの風景

 さて、朝から緊張していてお腹がとってもすいたと思います。今日は、ゆっくりみんなと食べられる草を摘むことはできませんでしたが、かわりに谷本先生とスタッフが五月山で摘んだクズの新芽とクレソン入のおいしい野草いりお味噌汁でお弁当にしました。クレソンは、ぴりっと辛くて大人の味だったけれど、大鍋い  っぱいのお味噌汁はあっという間に空っぽ。みんなで食べるとおいしいね。


昼食風景

 お腹がいっぱいになったところで、いよいよ先ほど採集した五月山の葉っぱを使って、グループの旗を作ります。
 まずは、ひとりずつ別布で試し刷り。葉っぱの葉脈がきれいに白布にプリントできたら、同じ要領で旗にプリントしたい葉っぱをつぎつぎ選んで、絵の具をぬっていきます。それにしてもいろいろな形や、大きさの葉が集まりましたね。
 みんな手が汚れても平気で、一生懸命スタンプしました。
 最初から、きちんと計画をたててスタンプする班、とにかくいっぱいスタンプする班…。できあがったらお披露目です。どの班も大満足の出来上がりです。


グループの旗つくり風景、できあがった旗


 これから一年間、各グループはこの旗をもって移動、集合します。
 グループみんなでつくった、自分たちの旗だから、しっかり覚えて目印にしてください。来週は、みんなで各班の班長さんをえらびます。班長さんに選ばれた人は、グループの旗をもってこれから集合の時には先頭にたってくださいね。

 さて、みんなは里山ということばを聞いたことがありますか?
 五月山のように、その昔、人が木を伐って燃料につかったり、家畜の餌にする草を刈るなど、暮らしに利用していた身近な山のことをそう呼びます。
 五月山もそんな里山の一つでした。「里山」について「五月山クイズ」に挑戦しながら、隊長からお話を聞きました。
 五月山がまだ現役の里山だった頃には禿げ山だったこと、それにくらべて、いまは木が増えすぎていること、五月山には頂上がなくて、日の丸展望台のあたりが315mだということ、シカ,イノシシ、タヌキ、キツネ、ウサギ、アナグマをはじめ10種類以上の哺乳類が生息していることもわかりました。
 みんなは、その昔、里山で人々が毎日作業していたことを経験してもらったり、
 動物の跡探しをしてもらいます。楽しみにしていてください。

 最後に今日一日体験したことをふりかえって、ノートに書いておきます。
 ノートいっぱいになるぐらい、いろんなことに挑戦してみてください。

きょう里山あそび隊が見つけたもの…






第1回活動報告
第2回活動報告
速報レポート3「郷土のまつりを盛り上げよう」
速報レポート4 「水のなかの生き物をつかまえよう」

■別年度のレポート
2012年度 第4回 まちの遊学舎 里山・あそび隊 実施レポート

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