NO団体名主な企画内容
31 池田市公益活動促進協議会(大阪府) 「第5回 まちの遊学舎 「里山・あそび隊」」
「アタマのてっぺんからアシのつまさきまで、どっぷりまるごと池田・五月山っ子」をキャッチフレーズに「里山を知る・守る・創る・伝える」活動を展開。自然観察や植樹、森の健康診断、ナイトハイク、基地づくり、里山クッキングなどのプログラムを通じて、子どもたちに郷土の自然を愛する心を育む。

速報レポート3 「五月山ナイトハイク」

と き   7月27日(土)午後1時30分~7月28日(日)午前10時
場 所   山の家 五月山
参加人数 里山・あそび隊隊員  38名
     里山・あそび隊 保護者 7名、幼児 1名
     指導:里山・あそび隊実行委員会
        五月山グリーンエコー     6名
        五月山みどりのネットワーク 5名
        池田植物同好会 1名
        里山・あそび隊保護者 1名
        ジュニアリーダー(中学生)  1名
     スタッフ:池田市公益活動促進協議会   5名
活動テーマ

夜の五月山をハイキング。ケモノや夜行性の鳥、虫たちの活動に触れることができました。大文字点火場所は絶好の夜景展望地。朝は早く起きて、鳥のさえずりを聞き、1泊2日で五月山の昼と夜の自然を体験することができました。

活動報告

7月27日(1日目)
 「山の家」に集合した隊員達は、隊長から2日間の予定の説明を受けた後、五月山へ動物達の様子を録画しているビデオの設置地点へ向かいました。
険しい山道をすすむ中、木の幹や葉っぱ等に残された動物達の食べ後などのサインを観察しました。ビデオの撮影場所の、山の斜面には、ハイキングコースからでも分かるケモノ道ができており、その道の先にはイノシシが使っているヌタ場もありました。人が近づくには急な斜面でしたが、隊員達は慎重に近づいて実際にケモノ道を観察しました。このビデオは環境省のモニタリングサイト1000等「ほ乳動物の調査」の撮影のため設置されているものです。





 設置場所を確認した後は「山の家」にもどり、夕食のカレーライスの準備をしました。グループごとに材料のタマネギ、ニンジン、ジャガイモを力をあわせて切りました。夕食が楽しみです。
 おいしそうな香りが漂うなか、夕食までの間、漢字クイズにも挑戦しました。笑顔が広がり、あそび隊同士の距離がぐっと縮まりました。
 いよいよ、先程見学したビデオの設置場所でどのような動物が暮らしているのか録画映像を視聴します。五月山には、10種類以上のほ乳動物が棲息しています。
 ビデオに映し出された映像には、イノシシの親子、テン、鹿、タヌキ、キツネなど様々な動物が映っていました。こんな近くに、こんな多くの動物が姿を現すなんて、みんなとても驚いた様子です。また、昼間のハイクの際に五月山で増えすぎた野生のシカやイノシシを捕獲するワナも見学しており、メスのイノシシがかかっていた話しを聞いていました。
 活動の日の午前に猟友会の方が駆除に来られた記録画像を見ると、隊員達からは、なぜ殺さなければならないのかと疑問の声が上がりました。
 人間と里山の動物達とどのようにつきあっていけば良いのか里山近郊でおきている問題を一緒に考える機会となりました。









夕食の時間。みんなが手伝って出来あがったカレーは、とびきりおいしくて何度もおかわりの列ができました。

 夕食後、今度は懐中電灯を持って、今回のメインプログラム「五月山ナイトハイク」
 へ出発です。夜の五月山にみんなで登りました。
 夕食の準備中、高学年の隊員達が仕掛けておいた夜活動する虫達を観察するためのトラップにはカブト虫が集まっていました。また、コース途中では、セミが羽化のため木に登る様子を観察することができました。
 来月の活動でおそわる池田の伝統行事「がんがら火祭り」の「大文字」点火場所に到着すると、すばらしい池田の町の夜景を180度パノラマでのぞむことができ、隊員達からは「きれい!」「絶景!!」の声がもれました。ここの夜景が池田で一番です。下山の途中でライトを消し、しばらく真っ暗な世界を体験しました。
 懐中電灯の光をたよりに、足裏の感覚を研ぎすませて慎重に下山しました。
 明るい部屋にかえりつき、入浴をすませリラックスすると一日目の活動は終了です。








7月28日(2日目)
 早朝5時に起床し、五月山へと野鳥の観察に出かけました。
 繁殖期を過ぎたため、野鳥の種類は数えるほどでしたが、時間の経過とともにセミ   
 の種類が変わったり、増えたりするのを耳をすまして確かめました。
 朝日がのぼるのを見ながら、ラジオ体操をしました。




 朝食のあとには、グループ対抗の「宝探しゲーム」や「五月山クイズ」で楽しみました。宿泊生活と、様々なプログラムを通して、学年をこえ学校をこえたチームワークや、友情が育まれた様子です。
 最後にみんなで施設の清掃をして、2日間の活動を終了しました。




成 果

・イノシシがあまりにもたくさん街のすぐ近くで増えすぎると出逢った人が怪我をしたり、農作物が食べられたり、山の草や木が食べられて森の生態系が壊れてしまうこと、その原因として「くらし」が変わるなど人間の責任が大きいことも話しました。イノシシの駆除については、「心」が痛んで「かわいそう!」という声があがりました。「殺さないでほしい」という意見もありました。その気持ちに寄り添い、尊重し、声に耳を傾けるうち、肉や魚といった命をいただいて生きていることに帰結し、子ども達から「だから『いただきます』って言うんだね」という意見が生まれました。
・ナイトハイクでは、なんとも言えない闇の感覚への恐怖心からか、懐中電灯を付けてしまう子どもが相次いで真っ暗を体験するまでにすこし時間がかかるほどでした。わずかな時間、聴覚、視覚、触覚をフルに働かせる時間をもつことができ、自然に対する感度が高まったのか、多くの気づきが寄せられました。
・集団でなにかをすることで、学年や学校を超えたつながりが出来つつ有ります。

みつけたもの/いきもの

ショリョウバッタ、オニヤンマ、カナブン、クワガタ、クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、センチコガネ、コクワガタ、アシナガバチ、モリアオガエルのオタマジャクシ、カナヘビ、アシダカグモ、チョウ(アゲハチョウ、クロアゲハ、コミスジ)、テンのフン

【子ども達のきづき/感想】
○夜の五月山はひるの五月山とくらべて暗くてこわかった。
○夜のおやまがこわかった。
○池田市の夜景が絶景だった。
○夜全員ライトを消した時、暗くてちょっとびびりました。でも楽しかったです。
○夜に山をあるくのと山の中に行って夜の景色を見るのがたのしかった。
○昼のけしきと夜のけしきはまたちがうけど、どちらもきれいだった。
○せみのようちゅうをはじめてみたのですごくびっくりしました。
○セミが2ひきうまれたこと。
○イノシシがおりに入ってころされた。
○イノシシはどろのふろにはいるのがふしぎだとおもった。
○イノシシがころされたしゃしんこわいなぁ〜
○イノシシがどろをつけてたところがおもしろかったです。
○五月山にはいろんな生き物がいるなぁと思った
○カレーがおいしかった
○にんじんのかわをむいたよ
○スイカを食べたよ。
○フィールドサーチをして遊んだことをおしえてあげたい。
○ゲームの紙をさがしたのがたのしかったよ。
○クイズがおもしろかった
○道にキノコがあった。
○カブトムシ、クワガタムシをひきよせるしかけをてつだった。
○しかけにクワガタがつかまっていたよ!
○アシナガバチが十匹ぐらいいて気持ち悪かった。
○「動物オリンピック」をみていろいろな事がわかりました。



速報レポート1
速報レポート2
速報レポート3 「五月山ナイトハイク」
速報レポート4 「郷土の祭りをもりあげよう」
速報レポート5 「水の中の生き物を見つけよう」 

■別年度のレポート
2014年度 第6回まちの遊学舎「里山・あそび隊」いのちがいっぱい!都会のそばの池田・五月山で山・川・里の贈り物を感じよう! 実施レポート

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