NO団体名主な企画内容
31 池田市公益活動促進協議会(大阪府) 「第5回 まちの遊学舎 「里山・あそび隊」」
「アタマのてっぺんからアシのつまさきまで、どっぷりまるごと池田・五月山っ子」をキャッチフレーズに「里山を知る・守る・創る・伝える」活動を展開。自然観察や植樹、森の健康診断、ナイトハイク、基地づくり、里山クッキングなどのプログラムを通じて、子どもたちに郷土の自然を愛する心を育む。

速報レポート4 「郷土の祭りをもりあげよう」

と き  8月18日(日)午前9時30分~午後2時
場 所  緑のセンター 五月山 愛宕神社 五月山動物園
     がんがら火作業場 星の宮神社
参加人数 里山・あそび隊隊員  19名
     里山・あそび隊 保護者 7名、 幼児 1名
     指導:里山・あそび隊実行委員会
     五月山グリーンエコー 6名
     五月山みどりのネットワーク 5名
     里山・あそび隊保護者 2名
     ジュニアリーダー(中学生) 1名
     「がんがら火保存会」のみなさん
     「五月山動物園」動物飼育員のみなさん
     スタッフ:池田公益活動促進協議会 2名

夏の夜を焦がす池田の伝統行事「がんがら火祭り」(平成22年大阪府無形民俗文化財指定)にちなんだ場所や作業所を訪ね、8月24日の祭り当日にむけた
準備作業を見学して伝統行事を学びました。
また、途中、五月山動物園で、動物飼育員の案内で動物のお話を聞いたり、バックヤード見学をしました。

活動報告

夏休みも後半にさしかかり、真っ黒に日焼けしたあそび隊が元気に集合しました。
池田におよそ370年前からつづく伝統のお祭りを1週間後に控え、ゆかりの場所をめぐり歴史を学びました。
最初に、がんがら火祭りの松明に火をいただく、祭りの出発点である五月山山頂の愛宕神社まで登ると、境内で大勢の人がお祭りの準備をしておられました。

あそび隊は、涼しい木陰の下に集まって、隊長からお祭りの歴史や由来をお話ししていただきました。お話はとても面白くて、この街に住みながらほとんどの隊員が初めて聞く事ばかりで、火のついた松明を山頂からどうやって持って降りるのか、お祭りがどんな風に何百年もつづいているのか、もっと知りたくなりました。





みんなで、愛宕神社にお詣りすると、さっそく次のお祭りポイント大一文字点火場所へと移動しました。
猪名川と隣の街が一望できて最高のながめなのですが、怖いぐらいの急斜面です。神社から人が小松明で火を運び、この斜面で大一文字に火を点火すると聞いて驚きました。しかも、さらに山をおりて、街を練り歩く大松明に火を点火するのだそうです。勇気も体力もいるお祭りですね。





さて、ここでお祭りのコースの途中にある五月山動物園に行き、動物飼育員の方から動物のお話をうかがった後、動物舎のバックヤード見学をしました。
先月は里山の動物について学びましたが、今日は家畜や姉妹都市からプレゼントされたウォンバット、エミュー、アルパカ、ヒツジ等を近くで観察したほか、ギャラリーで、動物の剥製や、骨格標本、シカやヒツジの角などを興味深く見ました。





動物達に手から直接餌をやると、あそび隊のおなかもすいてきたようです。
太陽が照りつけても、山のなかや、大木の木陰の風の通る場所はとても涼しいことを
体感して、お気に入りの場所をみつけお弁当をいただきました。




昼食後、いよいよ大松明の巡行路を通り、お祭りの準備をしておられるがんがら火作業所へ到着しました。重さ100kgにもなる大松明が8本、小松明が2本出来上がっており、他にも「子ども松明」や「鉦」が所狭しと並べられていました。
「がんがら火保存会」谷澤会長や広報担当の柏床さんから、松明の材料となる松の根っこのこと、松明の芯につかう竹のこと、それらを組む際に使う藁の縄や、降り掛る松の根の油のこと、祭りの一番の見どころなど、詳しく説明をうかがいました。
なかでも、あそび隊がもっとも関心を示したのは、大松明を持つ人には、火の粉(実は松根油)を払う人、松明を下から支える人、動かす人、傾かないように支える人、など色々な役割があり、十数名が自分の役割を果たしながらひとつにまとまって、動かして進むのだという説明でした。なかなか想像がつかずにいると、実際に小松明を大松明に見立て、あそび隊に松明を持つ体験をさせてくださいました。
本番では火はすぐ頭の上にあり、重い松明2本を組んで支えながら、前にも進むという行為がいかに大変で、チームワークが必要なのかが垣間見れたようです。








「鉦」も担いで叩かせていただきました。祭りの名前の由来となっている「ガンガラ」という大きな音があたりに響いてドキドキしました。
がんがら火について学んだ後は、キンキンに冷えたスイカをいただきました。サプライズプレゼントは、暑さで疲れた体に染み渡るおいしさ!ごちそうさまでした。

さて、最後に、池田のもうひとつの文字火「大文字」の松明の出発地点、「星の宮」にもお詣りしました。池田の市章にもなっている呉国の織姫アヤハトリ、クレハトリ伝説のある神社で、ここから子ども松明の行列が出て大文字点火場所に向かいます。
大文字は、先月のナイトハイクでも行った場所。ひとつひとつ池田のなかの知っている場所と、事柄がつながってあそび隊の世界がまた少し広がりました。





暑いなか、みんなよくがんばって最後まで歩き通しました。
すっかり「がんがら火」博士、「動物博士」になったあそび隊です。
一日を振り返りながら、今日一日のまとめを書いて解散しました。
1週間後のお祭りが楽しみですね。

成果】

  • 先月、今月と「動物」を続けて観察し、野生の動物と家畜や動物園の動物の違いに気がついたようです。
  • 木陰や、山のなかでは町中よりも気温が低いということを体感し、行動する事ができるようになりました。
  • 子ども達の脳裏に、池田の地理と歴史、そこでの体験の記憶がつながって、広がっていく様子が見え始めました。同じフィールドで繰り返し継続して活動を行うメリットを感じます。
  • 実際に、子ども松明をもったり、鉦をたたいた経験があったり、お父さんが松明を持っておられるあそび隊もいて、お祭りが今日一日でとても身近なものに感じられたようです。見れば、松明に使う肥松の香りを気に入った数人が、貴重な肥松の小さな切れ端をわけて頂いて、手にしっかり握りしめ何度も匂いを確かめながら歩いていました。作業所でいただいた大松明の巡行地図を何度も鉛筆でたどり、歩いた場所を思い出している姿もありました。この夏、伝統の祭りがあそび隊ひとりひとりの心の中にしっかり刻まれたようです。

今日みつけたもの

タマムシ、アブラゼミ、クマゼミ、アリ、トカゲ、タカ、ツマグロヒョウモン、アゲハチョウ

子ども達のきづき/感想

  • 大文字のところがはげてた
  • 大たいまつがすごかった
  • かねの音がぜんぶちがうことがおもしろかった
  • 100キロぐらいたいまつはある
  • 大きなたいまつを一人でもてたこと
  • よくたいまつを持てるなぁと思った
  • たいまつが重かったこと(持ったこと)を教えてあげたい
  • すいかたべておいしかった
  • おもしろい!こどももできる!(〜子ども松明に参加できる事〜)
  • (松の)ねっこが50年ぐらいかたちをかえているようすがどうなってるんだろうと思いました。
  • こえまつ(肥松)をつかっていることが心に残りました。
  • たいまつの赤いところと白いところがあって、赤いところには油があってそこをにおうといいにおいがした。
  • たいまつのきがいいにおいがした
  • はっぱからしっぽがでていたからなんだろうとおもった
  • ウォンバットが10キロですごくおもたかった。
  • ひつじやアルパカやエミューにえさをあげたのがおもしろかった。
  • どうぶつえんのえさをみた
  • ワラビーのえさがにんじんとりんごとさつまいもだったことをみんなにおしえてあげたい
  • ツクツクボウシは自分をアピールしているようにないていると思っておもしろいと思ったりした。
  • ヒツジのつのがおもしろかった
  • シカの角は血管が見えていた



速報レポート1
速報レポート2
速報レポート3 「五月山ナイトハイク」
速報レポート4 「郷土の祭りをもりあげよう」
速報レポート5 「水の中の生き物を見つけよう」 

■別年度のレポート
2014年度 第6回まちの遊学舎「里山・あそび隊」いのちがいっぱい!都会のそばの池田・五月山で山・川・里の贈り物を感じよう! 実施レポート

プログラム検索に戻る