NO団体名主な企画内容
6 羽幌町子ども自然教室(北海道) 「羽幌町子ども自然教室」
ヨットやカヌー体験、25kmのサイクリング、森林ビンゴ等、毎月様々な自然体験を実施し、子どもたちの協調性やチャレンジ精神、郷土を愛する気持ちを育てる。焼尻島キャンプでは森林散歩や磯遊び、テント設営、野外炊飯などを行う。

速報レポート2

実施日  平成26年7月25日(金)~26日(土)
実施場所 羽幌町焼尻島
参加人数 自然教室児童    39名(4年生5名、5年生18名、6年生16名)
     羽幌町子ども会児童  5名(5年生1名、6年生4名)        計44名
引  率 羽幌町立中央公民館職員5名
活動報告

 羽幌町には海を渡ると世界最大のウトウの繁殖地である天売島、自然林と野鳥・野草の宝庫である焼尻島のニ島があります。自然教室の毎年恒例であるキャンプ体験では今回、羽幌町子ども会と合同で焼尻島にて行われました。羽幌町に住んでいても、なかなか行く機会のない天売焼尻両島。参加した子供たちは初めて見る光景や体験の数々に目を輝かせて活動していました。
 25日、心地の良い潮風の中、参加者は羽幌フェリーターミナルに集まり、家族の方から見送られ焼尻島への旅がはじまりました。この日は波がとても高く、夏ではめったにないほどの時化(しけ)で、フェリーが自然のアトラクションに変わりました。子供たちも立っていられないほど激しく揺れる船に最初は大はしゃぎ。船内にとどくしぶきを自ら浴びにいっている子もいました。しかし、後半は楽しく遊んでいた子供たちも一変し、船酔いの嵐が子供たちを襲いました。
 焼尻島に着くと参加者全員ぐったりモード。すでに疲れ切っていた子供たちでしたが、現地で合流した天売島の小学生4名の元気と焼尻島のおいしい空気のおかげかすぐに体力が回復し、奇麗に咲くアジサイやハスの葉に埋め尽くされた川を見ながら「焼尻めん羊牧場」まで歩きました。


船の上で大はしゃぎ!

綺麗なアジサイを背景に

焼尻港ののどかな風景を歩きました!

○焼尻島名物 めん羊ふれあい体験!
 めん羊牧場では、めん羊とのふれあいや毛刈りの見学をしました。また、子羊にミルクをあげたり触ったり。さらに、めん羊牧場には乳をあげるためにヤギも飼育しており、ヤギの乳しぼりも体験できました。牧場長から毛刈り後の羊は体温が40℃位あると教わり触れた子供たちはその温かさに驚いていました。刈った後の羊毛は子供たちの希望でプレゼントしてもらい、思い出の宝物に。最後に設けた質問タイムでは多くの質問が飛び交い、牧場長を困らせるほどでした。ある質問に対して「羊がもともと大好きでこの仕事を始め、もう50年になる。好きな仕事は続けられる。みんなにも好きなものを見つける努力をしてほしい。」と牧場長が子供たちに話しくれました。その言葉を聞いた子供たちは真摯に受け止め、将来の自分の姿について考えを深めました。


毛刈りを心配そうに見つめる子供たち かわいそうとつぶやく女の子も・・・

羊毛と地肌を交互に触って違いを実感

ミルクをゴクゴク!

○悪戦苦闘 テント設営!
めん羊体験を終えキャンプ場に着くと、昼食で腹ごしらえをしてテントの設営をしました。強い風が吹きつける中のテント張りで、悪戦苦闘しながら子供たちは自分たちのテントは飛ばされまいと協力して組み立てました。テントが完成したらテントに入り、満面の笑みでくつろいでいました。
○島と言えば 磯遊び!
 テント設営のあとは磯遊び。子ども達のテンションもMAXです!前回の活動経験を活かしてライフジャケットを着用し、生き物の観察をしたり、箱メガネで海底観察をしたりと焼尻島の磯を満喫しました。生き物観察では蜘蛛に似たカニを見つけたり、ヤドカリなども捕まえ、海底観察をしている子供は海の中の世界に見惚れてぷかぷか浮いていました。約1時間を濃厚に楽しみ、天売島からの参加者ともより一層交流を深められました。


一生懸命 力を合わせて

協力してより一層仲良しに!

とっても冷たい海水におそるおそる


貝発見!

○今夜の夕食 カレーライス作り!
 磯遊びをたっぷり楽しんだ後は参加者みんなでカレーライスを作りました。女の子が食材の切り分けを男の子が炊飯と朝食の下準備を行いました。女の子は普段からお手伝いしているためか、とても上手に切り分け、にんじんをハート型に切ったりとアレンジを加え、その反面男の子はしどろもどろながらもおこげのあるちょうどよいご飯が炊きあがりました。
 みんなで協力して作ったカレーライスはとても美味しく出来上がり、おかわりもして奇麗に完食しました。食べ終わったら食器洗い、大人の厳しいチェックで何度も洗い直す子供も。
○夜のお楽しみ ナイトハイキング!
 あたりが薄暗くなった頃、夜にしか味わえない焼尻島の魅力を再発見するべくナイトハイキングへ行きました。大草原の中の一本道や、辺りが木に囲まれるオンコ自然林、天狗が腰かけていたと言われる木、イチイの木が激しい風によりドーム状になったオンコの荘など、1時間程のハイキングで色々な景色を鑑賞できました。


てきぱきと食材を切り分ける

みんなで食べるともっとうまい!

耳を済ますと色んな音が・・・


夜のオンコの荘は怖すぎです

キャンプ場に戻ると寝る準備をして就寝です。たくさん歩いて疲れたのか、いつもなら夜更かしをする子供たちもすぐに眠りにつきました。1日目は焼尻島の魅力をたくさん発見することができました!

○美味しい朝食 ホットドックとチキンラーメン
 起床後、焼尻島の新鮮な空気に包まれてみんなでラジオ体操。学校で体育委員をやっている子供たちが前に出てラジオ体操をまとめてくれました。美味しい空気と広大な自然の中でのラジオ体操は格別に気持ちよかったです。子供たちも普段よりのびのびと体操していました。
朝食にはホットドックと、安藤スポーツ・食文化振興財団よりいただいたチキンラーメンを食べました。ホットドックもチキンラーメンもおかわりの声が止まず、チキンラーメンは30食を完食。ホットドックは5本も食べるフードファイターが現れるほどでした。


絶景の中でラジオ体操!

ホットドックにかぶりつく

チキンラーメンも大好評!

○みんなの思い出 集合写真
 思い出を形で残すべく、天売島もうっすらみえる大自然をバックに記念写真を撮りました。さらに、テントの後ろから全力疾走で走りタイマーで撮影する変わった方法で集合写真を撮り、思い出に刻みました。帰る準備を整えたあと、船の関係で先に帰る天売島の小学生を別れを惜しみながら見送る光景はとても感動的でした。
 最後に、ナイトハイキングで歩いた道を夜とは別の視点で観察し、オンコの自然林や焼尻島の放牧されためん羊を散策しながら港へ移動、楽しい時間があっという間に過ぎました。帰りのフェリーは波も穏やかで家族の待つ羽幌フェリーターミナルに無事に帰ってきました。


天売の小学生との別れ

全速力でハイ、チーズ!

焼尻名物サフォークの群れを背に

 今回の体験を通して、地域住民の方との交流や貴重な体験の数々により羽幌町の魅力としても子供たちの自立の糧としても、得るものが多かったと感じます。今度の体験活動にもより一層の興味・関心をもって参加し、成長していって欲しいですね。


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