速報レポート５　羽幌町子ども自然教室第７回「わんぱくの森・森林教室」

　羽幌町中央地区に、「羽幌わんぱくの森」という児童の自然観察や林業体験活動などを推進するための国有林があります。そこで、子ども自然教室は毎年１０月に、様々な自然体験活動や散策をしています。昨年は雨天のため屋内での森林教室のみとなってしまいましたが、今年は天候良好により、実施することができました。

〇森林散策！「羽幌わんぱくの森」
　小学校で風邪がはやり、やや参加人数が減ったものの、参加した子供たちはとても元気、すぐにわんぱくの森へ出発しました。

「樹木の音調べ」
　現地到着後最初におこなったのが、樹木の音調べです。聴診器を使って樹木が水を吸う音を聴きました。昨日が雨天だったので、ものすごい音が聴こえるのかと思いきや意外と小さな音で、子供たちは目をつむり、耳を澄ませていました。

「森林ビンゴゲーム」
　次に配られたのは森林ビンゴカード。すべすべした幹、いいにおいのする葉などが書いてあり、それらを見つけて丸を付け、ビンゴをつくるというゲームです。森林散策の道中、木や葉に触れたり、嗅いだり、新鮮な体験ができました。本当に全部見つけられたのか、ビンゴカードを埋め尽くす強者まで現れました。

「樹齢チェック・方角調べ」
　森林散策は森林管理署の説明を聞きながら進みました。広葉樹や針葉樹の違いや、樹木の高さをみて年齢当てクイズなど子供たちは興味津々で話を聞いていました。その中でも、切り株で方角がわかることには驚きで、切り株を見つけたらすかさず見に行っていました。
　しかし、森林管理署の方もさすがにキノコの名前まではわからず、子供たちからの質問に困っている様子でした。

森林図鑑をもらっていざ入山！

罠からハチが逃げるハプニング

耳を澄ませて木の呼吸

頭が３つのどんぐりゲット

樹齢調べに夢中

木の高さ調べ

はっぱのお面

並木道の森林散策

〇みんなで考えよう！「森林教室・万華鏡つくり」
　公民館でお弁当を食べた後は、４つの班にわかれて森林について勉強しました。「森林はどうして必要？」という質問をグループで話し合って発表するなど、森林の役割や重要性を改めて実感し、深く学ぶことができました。いつも長い話を聞いたら飽きてしまう子供たちも、午前中の体験活動を思い出しながら自主的にメモを取るなど、熱心に聞いていました。
　森林教室のあとは、万華鏡セットを組み立てました。仕上げに森林で採れた色鮮やかな木の実や草花をセットして、色彩豊かな万華鏡が完成しました。森林を散策した午前中とはまた違った森林の魅力を味わうことができました。草花の絶妙な組み合わせで奇麗な万華鏡ができ、子供たちは感激してました。今日一日のお礼を自然教室代表の児童に続いて全員でお礼を言って第７回自然教室を終えました。

自主的にメモをとるところ

みんな真剣な表情です

発表はみんなド緊張

教えあいながら万華鏡づくり

作ってる間はみんなしずか

木の実や草花の奪い合い！

完成した万華鏡

元気よく感謝の言葉を述べました

みんなで楽しく学ぶことが出来ました！

　今回の自然教室では、森林の魅力を体全体で学び、グループワークを通して、発表する積極性や自主性、みんなの意見をまとめるリーダーシップを養うことができました。５月の開校式から１０月のわんぱくの森までの前期自然教室では羽幌町の山・川・海の魅力をこれでもか、というほど子供たちに伝え、郷土に対する思いを高めることができたと感じています。羽幌町子ども自然教室は綿羊クラフト体験・ワカサギ釣り体験など、そして３月の閉校式までまだまだ続きます。これからも学校に通っているだけじゃ見つけられない羽幌町の魅力を様々な体験活動を通して子供たちに伝え、郷土愛や思いやり心、チャレンジ精神の育成に努めていきます。
　最後に、このトム・ソーヤースクール企画コンテストにて私たちの活動を多くの方に知っていただけたこと、とても嬉しく思います。ありがとうございました。

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