NO団体名主な企画内容
6 羽幌町子ども自然教室(北海道) 「羽幌町子ども自然教室」
ヨットやカヌー体験、25kmのサイクリング、森林ビンゴ等、毎月様々な自然体験を実施し、子どもたちの協調性やチャレンジ精神、郷土を愛する気持ちを育てる。焼尻島キャンプでは森林散歩や磯遊び、テント設営、野外炊飯などを行う。

速報レポート7 羽幌町子ども自然教室第2回「アイヌ文化に触れよう!」

実 施 日 平成26年6月15日(土)
実施場所 羽幌町中央公民館
参加人数 自然教室児童 36名(4年生5名、5年生17名、6年生14名)
講  師 アイヌ文化活動アドバイザー派遣者 2名
引  率 羽幌町立中央公民館職員3名
活動報告

 第2回自然教室は、羽幌町立中央公民館でアイヌ文化を体験しました。アイヌ文化財団で推進しているアドバイザー派遣を依頼し、体験した伝統料理つくりや伝統楽器の製作は貴重な体験ばかりで、子供たちにとてもよい刺激となりました。
 アイヌという聞き馴染みのない活動に好奇心とちょっとの不安が混じった表情で集まった子供たち、エプロンに着替えて調理室で講師の登場をまちます。そして、打ち合わせを終えた講師が伝統衣装に着て登場しました。奇麗なアイヌ文様の衣装に包まれた講師の登場に子供たちは「おおっ」と驚きの声を洩らしました。

〇伝統料理「シケレペラタシケプ」作り(シケレペ=キハダの実 ラタシケプ=和えたもの)
 簡単な挨拶を終えるとさっそく料理を開始。4つの班をそれぞれカボチャの皮むきと団子作りに分けました。カボチャ班は固いカボチャの皮に大苦戦し、団子作りは楽しく和やかに進められました。カボチャをゆでている間に、自己紹介も兼ねたアイヌ語講座が始まりました。アイヌ語の発音の難しさや普段使う「ラッコ」や「サッポロ」など日本語として使われているアイヌ語を学び、感嘆の声があがっていました。
 完成した料理をおかずにみんなでお弁当を食べました。講師も一緒になって輪に入り、子供たちと楽しく会話をしていました。


キハダの実を試食

カボチャの種をとっています

皮むきに苦戦…


色んな形の団子が出来ました

クルミもきざんで使います

アイヌ語講座に熱中


カボチャをまぜまぜ

きび砂糖で自然の甘味を加えます

みんなでいただきます!

〇伝統楽器「ムックリ」製作演奏体験
 午後からは、アイヌの伝統楽器「ムックリ」を作りました。竹を薄く切ったものを彫刻刀で指定された箇所のみ丁寧に薄くします。繊細な作業なので、途中で割れてしまった子もいました。仕上げに講師に紐を取り付けてもらい、「ムックリ」の完成です。完成した子から口に当て、音をならそうとしますがなかなか音はでません。全員が完成したころ講師から音の出し方を教えてもらうもコツがつかめず、かすかな音をだす子供が数人いるくらいでした。しかし、講師が披露したムックリによる演奏は鮮やかな音色が響き渡り、子供たちは聞き入っていました。


黙々と作業中

一番最初に完成!ドヤ

怪我しないよう慎重に…


一足お先に弾き方指導

仕上げは講師に

やっと完成しました!


男の子も全員完成!

全然音が出ない…

多彩な音色の演奏でした

 続いて、子供たちからの質問タイムを設けたところ、質問攻めが始まりました。「アイヌ語で名前を付けてください」や「アイヌの遊びを教えてください」など、多様な質問にも丁寧に答えてくれました。また、アイヌの歴史について詳しく教えてもらい「可哀想という感想は持って欲しくない。その歴史があって今があるから」と語ってくれました。最後に全体で集合写真を撮り、自然教室を終了しました。


講師の皆さん、ありがとうございました。貴重な体験が出来ました!

 今回の自然教室では、アイヌの伝統を体験できるだけでなく、歴史にも目を向けることができ、子供たちの広い視野を養うことができました。アイヌを知ることで北海道に対する興味もわき、アイヌと縁がある地に行きたいという児童も多く北海道に対する郷土愛を高めることもできたと感じます。今後も子供たちのニーズに応じたアイヌ文化振興を進めていきたいと考えています。



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