NO団体名主な企画内容
45 ウエットランドフォーラム(福岡県) 「和白干潟の子ども調査隊・ガタレンジャー2018」
"子どもたち自身で和白干潟の5カ所で環境調査を行い、異なった環境のいろんな生きものたちと出会い、子ども目線で、干潟の生物多様性、楽しさ、大切さを地域へ発信する。"

速報レポート5

日  時:8月26日(日)14:00~17:00(干潮15:59/5cm)
集合場所:JR和白駅横の公園 福岡市東区和白三丁目8-1
調査場所:和白川河口周辺 (干潟、堤防、石)
参加者:ガタレンジャー10名(高校生2、中学生1、小学生7)+子供(小学生3)、保護者8、スタッフ3+講師1/計25名

■和白川河口の観察。ハクセンシオマネキ、コメツキガニ(エサを食べているところを観察)
 和白川河口左岸に絶滅希少種のハクセンシオマネキとコメツキガニの群れが見られる場所があり、それぞれのカニのエサを食べる様子を観察しました。観察後にハクセンシオマネキは小さなハサミだけでエサを採ることや、コメツキガニのエサを食べる様子と、砂団子を作る様子をジェスチャーを交えて発表してもらい、干潟表面のエサのことや、干潟の浄化に役立っていることなどを説明できました。
ハクセンシオマネキの生息場所が効率的な産卵のために川のそばにあることや、タテジマイソギンチャクが泥や朽ちた流木の中に隠れているのは、高温を避けて水分を維持するためなどであることも学習できました。

■和白川河口でハゼ観察。
 和白川河口の右岸に移動するときに、浅瀬を渡ると素早く動く小さなハゼがたくさん見えました。多分、マハゼやヒメハゼなどだろうと思われます。なかなか捕獲は難しかったようですが、シモフリシマハゼやミミズハゼ、おまけに可愛いクサフグも採取できました。干潟で小さな魚が育つことを少し実感できたようです。

■堤防や石に着いている貝類の観察
 和白川河口右岸の堤防の周りで、貝類とカニ類の観察をしました。カキやフジツボがびっしり岩に着いている様子や、堤防ではアマガイやタマキビがたくさん着いている様子を観察しました。転石をはぐると、ヒザラガイやイソギンチャクが着いていて、下にはケフサイソガニやテッポウエビが見られました。

■生き物チェック
 今回は「ツツオオフェリア」の採取を目標のひとつにしていましたが、大量にアオサが発生していて干潟部分の調査は充分にできませんでした。それでもムロミスナウミナナフシを採取したり、普段はなかなか見れないタテジマイソギンチャクが触手を広げている様子も観察できました。全部で34種類の生き物たちと出会うことができました。

■まとめ
 とても暑い日でした。それで調査の時間や範囲を縮小して実施しました。またアオサが例年よりも早い時期に大量に発生して干潟を覆ってしまったため干潟観察が充分にできない状況でもありました。
 しかしながらガタレンジャーの「知りたい気持ち」は旺盛でした。採取したケースの中の小さなタテジマイソギンチャクが、もっと小さなウミナナフシを食べるところを観察できたのも、「知りたい気持ち」の表れだと感じました。











速報レポート1 和白干潟で潮干狩り
速報レポート2 第2回ガタレンジャー調査
速報レポート3 第3回ガタレンジャー調査
速報レポート4 第4回ガタレンジャー調査
速報レポート5
速報レポート6 第6回ガタレンジャーまとめ

■別年度のレポート
2017年度 和白干潟の子ども調査隊・ガタレンジャー 実施レポート

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