NO団体名主な企画内容
46 ウエットランドフォーラム(福岡県) 「和白干潟の子ども調査隊・ガタレンジャー2024」
小学4年生~中学3年生までの子どもたちが、和白干潟の環境保全と啓発のために活動する。主な役割は「干潟の生きもの探しや不思議さ、面白さを発見し、体感して楽しむこと」「干潟の大切さや感動を人に伝えること」の2つで、観察会での生物調査・記録の実施やイベントの開催で、干潟保全の意識向上の一翼を担う。

速報レポート1 和白干潟で潮干狩り2024

活動日: 2024年 4月21日(日)
活動場所:和白干潟
参加人数: 小中学生 36人 /高校生 11人 / 大人 26人 / 指導者 3人 / 合計 76人

<活動内容>
アサリ啓発・潮干狩りイベント 知りたい。守りたい。和白干潟の潮干狩りプロジェクト

■取材:FBSテレビ、西日本新聞社  ■協力:福岡市港湾空港局(海の広場隣接空き地を駐車場として利用)
《目的》・和白干潟の潮干狩りを楽しむと同時にアサリの現状を実感してもらう。
 アサリ減少の心配を共有してもらって、アサリの保全・再生意識の向上に向かえば・・・という願いを込めて。
《調査》・6つのポイントで6チームで潮干狩りを行い、採取したアサリは全て大きさを計測。
●プログラム
15:00受付開始。受付担当はガタレンジャー。配布物が多かったのですが、自由に押せるオリジナルのカニスタンプが人気でした。
15:30イベント開始。まず趣旨とプログラムの紹介と、6つのチーム分けと調査の方法について説明。チームごとに色分けされた手作りのアサリカードが好評でした。 
 続いて、和白干潟のアサリの成長調査や現象について城東高校科学部の生徒たちが、クイズも交えて、子どもたちにも楽しくわかりやすく解説してくれました。





 4時、いよいよ潮干狩りの始まりです。6つのポイントに10名前後の6チームが期待を込めて、海の広場から張り切って干潟へ出発しました。実際はどのチームも苦戦したようで、「見つからん」、「小さいのしか採れん。前はもっと採れたのに・・・」、「ここ2〜3年採れなくなった。アサリの味噌汁も作れない」、などの感想が聞こえてきました。
 約1時間のアサリ採りを終えて再び海の広場へ全員戻ってきました。チームごとに、経験のある高校生たちを中心に、大小すべてのアサリを計測しました。結果は、アサリの総数が319個、そのうち3cm以上は22個、総重量(殻込)はわずか1085gでした。子どもたちから「楽しかったけど、びっくりするくらい採れなかった」や、「もっとザクザク採れていたので、そんな環境にもどしたい」などの声が上がりました。





 生きもの探しでは、タイワンガザミやスナモグリ、クルマエビ、ハゼ、アシハラガニ、マメコブシガニなどを捕獲しました。中には、セスジムラサキエビやヒラムシなどマニアックな生きものも見つけてくれました。
 恒例のお楽しみは、一番大きなアサリを見つけたde賞と珍しい生きもの見つけたde賞の発表です。最大のアサリは、5歳の光里ちゃんが見つけてくれた3.9cmでした。賞品はクロツラヘラサギの絵本です。また、珍しい生きものは僅差でタイワンガザミが選ばれて、城東高校生が賞品のクロツラヘラサギの台湾製の帽子をゲットしました。
 イベントの最後のふりかえりでは、ガタレンジャーから「家に持ち帰る量が採れなかったけど、その原因を考えながら今後の活動をしていきたい」。高校生からは「アサリが少ないです。お店で並んでいるアサリも感謝しながら食べてほしいです。今後も干潟の保全活動をしていきたいと思います」。大人世代からは「張り切ったけど3cm以下のアサリばかりでした。でも潮干狩りはみなさんと一緒で楽しめました。今後も干潟の活動を続けていきたいと思います。」などの感想がありました。
 今回の潮干狩りイベントは楽しい中にも、和白干潟のアサリの厳しい状況を参加者を通じて地域、福岡市民に知ってほしいという思いで企画しました。その意味ではFBSテレビのニュース番組でもしっかり厳しい状況を放映し、私たちの今後の思いも伝えてくれたので、ある程度目的を達成できたのではないかと感じました。
もちろん、今後の私たちの活動が何より重要です。






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■別年度のレポート
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