NO団体名主な企画内容
46 ウエットランドフォーラム(福岡県) 「和白干潟の子ども調査隊・ガタレンジャー2024」
小学4年生~中学3年生までの子どもたちが、和白干潟の環境保全と啓発のために活動する。主な役割は「干潟の生きもの探しや不思議さ、面白さを発見し、体感して楽しむこと」「干潟の大切さや感動を人に伝えること」の2つで、観察会での生物調査・記録の実施やイベントの開催で、干潟保全の意識向上の一翼を担う。

速報レポート3 奈多護岸「生きもの引越し作戦」

活動日: 2024年5月25日(日)15:30〜18:00
活動場所: 福岡市 和白干潟・奈多護岸
参加人数: 小中学生 14人 / 高校生 8人 /大人 10人 / 指導者 1人 / 合計33人

<活動内容>
 5月25日(日)「奈多護岸の生きもの引越し作戦」を実施しました。この護岸は和白の塩づくりの名残りを残す護岸ですが70年以上が経過し老朽化で危険なため、2020年から10年間の改修工事が行われています。



 長い年月を経てこの堤防には数多くの生物が生息しています。私たちは工事によって死んでしまう貝類やカニ類を救出するために4回目の「生きもの引越し作戦」を実施しました。








 同様の環境は生きものたちは、300mほど離れた改修が終わった同じような環境の護岸に引越しさせました。



 工事中で封鎖されている遊歩道の使用許可を港湾空港局よりいただき、比較的スムーズに作業ができました。
 城東高校化学部、城南高校生物部なども参加してくれて、33名(大人11名)の参加でした。
 城東高校生の環境活動を取材している日本財団・海と日本プロジェクト「ヤツオがいく!海ラボ」で、RKBTVの取材もありました。
 参加者は生きもの探しに夢中になって、引越し作業はなかなか思い通りには進まずバケツ24杯分でしたが、
 マルウズラタマキビを40個以上、クログチを2,000〜3,000個集めて引越しさせたり、全部で51種類の生きものたちを引越しさせることができました。
 昨年と比べて気になったのは、砂の流入がかなりあったことと、タマシキゴカイの巣が多く見られたこと、フタバカクガニが少なかったことなどがありました。

<感想>
Tさん(小学4年生)
初めてのガタレンジャーの活動とても楽しかったです。もともと干潟がすきだったので、とても感動しました。
死んでしまう生き物をすくったのがうれしかったです。
これからも活動をつづけていくので、今後ともよろしくおねがいいたします。

Kさん(中学1年生)
今回で3回目となる生き物引っ越し作戦に参加しました。
前回は干潟のカニや魚を捕まえて、引っ越しさせました。生き物引っ越し作戦は今回が最後かもということで、普段はしない防波堤に住んでいるクログチなどの貝類を引っ越しさせました。いつもはあまり注目していないところを今日はじっくり観察しました。こういったところにも生き物がたくさんいるんだなと改めて実感しました。
その他印象に残った生き物は、ヨウジウオとツヤマメアゲマキです。ツヤマメアゲマキは水槽で育ててみようと思います。どんなふうに育つか観察するのが楽しみです。
和白干潟のような生き物がたくさん住んでいる場所は今では貴重です。今回の護岸工事では、生き物の命が奪われてしまいますが、住民の安全を守るためにも必要な工事だと聞いています。
この様な小さな活動でもとても大切なので、沢山の人に伝わればいいなと思います。

Tさん(小学校6年生)
色々な生き物を見たりさわったりすることができました。
ガンテンイシヨウジやクモヒトデは、くねくねしているのにかたかったり、カニ類でも脱皮した後は思っていたよりやわらかかったです。
また、やわらかい体をかたいからでおおっているのがたくさんいました。
海には個性豊かな生き物がいました。
個人的に、トサカギンポが一番かわいくて、イシガニが一番かっこよかったです。
これからも積極的に海のイベントに参加したいです。



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■別年度のレポート
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2017年度 和白干潟の子ども調査隊・ガタレンジャー 実施レポート

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