NO団体名主な企画内容
46 ウエットランドフォーラム(福岡県) 「和白干潟の子ども調査隊・ガタレンジャー2024」
小学4年生~中学3年生までの子どもたちが、和白干潟の環境保全と啓発のために活動する。主な役割は「干潟の生きもの探しや不思議さ、面白さを発見し、体感して楽しむこと」「干潟の大切さや感動を人に伝えること」の2つで、観察会での生物調査・記録の実施やイベントの開催で、干潟保全の意識向上の一翼を担う。

速報レポート9 雁の巣干潟観察会&清掃活動レポート

活動日: 2024年10月14日(月祝)13:30〜16:00
活動場所: 福岡市 和白干潟・雁の巣地域
参加人数: 小中学生 13人 /大人 13人 /合計26人

<活動内容>
和白干潟の雁の巣地域で観察会と清掃をしました
雁の巣レクリエーションセンターに集合。住宅地を抜けて、雁の巣干潟へ出ました。
現地で、これまでウエットランドフォーラムが実施した、2014年の堤防改修に伴う「生きもの引越し作戦」や、2019年のアシ原掘削の後の現状復帰、アシ原再生の取り組みなどを参加者に説明をして、それぞれの場所での生きもの観察をスタートしました。
最初の観察は泥っぽい干潟に放置された廃船の中から始まりました。廃船の中のカキの塊にギンポやイボニシ、ヒメケハダヒザラガイなどがたくさんいて、泥んこになってみんな夢中になって探しました。
国土交通省による堤防改修の後に、カニの生息場所として古い堤防の岩を新堤防の前に再配置してもらった場所も、ウミニナやアマガイ、カキなどの貝類が定着し、カクベンケイガニやフタバカクガニなどが戻って来ていて、子供たちは懸命に石の下などを覗きながら追いかけていました。
砂浜の部分にはコメツキガニがたくさんいて、潮だまりではアメフラシやアナジャコも見つけてくれました。葦原の周辺にはアシハラガニも多くいて、最初子どもたちは大きなハサミを怖がっていましたが、だんだん慣れて、軍手ごしに捕まえることができるようになったようです。





後半はアシ原周辺の清掃を行いました。アシ原の中は枯れたアシで顔や手を突いたりすることがあるので、大人だけでフェイスガードを利用して行いました。流れ着いたペットボトルや空き缶などがアシ原の中に大量に留まっています。すでに多くのマイクロプラスチックも見られます。そのそばにカニや貝類がいるので心が痛みます。アシ原のゴミ回収は毎回いたちごっこで追いつきません。



最後に、子どもたちに見つけた生きものチェックと簡単な説明をして干潟の大切さを感じてもらいました。




1時間くらいの生きもの観察でしたが、ハマガニ、アシハラガニ、アメフラシ、オカミミガイ、ミヤコドリなど35種類の生き物と出会いました。
掃除が終わってから恒例となった「ゴミ0」記念写真を撮影しました。



集めたゴミ袋は福岡市東区役所が回収してくれます。



<感想>
・こんなにたくさんカニを見たことがなかったので驚いた。(子ども)
・いろんなカニを見たり捕まえたので楽しかった。アメフラシも見つけた。(子ども)
・カニの穴がたくんあって驚いた。石の下にいるのも驚いた。(子ども)
・はじめは何もいないように思ったけど、教えてもらったらたくさんいることがわかった。(子ども)
・アシ原のゴミが多いに驚きました。またマイクロプラスチックもはじめて実感しました。(大人)
・こんな場所に初めて来ました。少し泥んこになりましたが、こんなにいろんな生きものがいることに驚くと同時に大切に守らなければならないと感じました。(大人)



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■別年度のレポート
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