NO団体名主な企画内容
40 山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター(鳥取県) 「ちびっ子砂丘探検隊2020」
地元児童を対象に、鳥取砂丘地域において特有の自然を感じる活動を実施、その魅力を伝えていく。”楽しむ”ことに重点を置き、「楽しむ→好きになる→自ら学ぶ」という流れのきっかけづくりとしたい。

速報レポート3

日程:2020年10月4日(日)
人数:21名
  (参加者8名、学生スタッフ6名、講師4名、運営スタッフ3名)
スケジュール

 9:00~ 9:30(30分)  受付
 9:30~ 9:35( 5分)  挨拶
 9:35~10:00(25分)  アイスブレイク
10:00~10:25(25分)  チーム旗作り
10:25~10:40(15分)  多鯰ヶ池へ徒歩移動
10:40~11:20(40分)  染物体験活動
11:20~11:45(25分)  バス・徒歩移動
11:45~12:45(60分)  梨狩り体験・農業学習
12:45~13:15(30分)  昼食休憩
13:25~13:50(25分)  バス・徒歩移動
13:50~14:05(15分)  ルール説明・トイレ休憩
14:05~15:15(70分)  鳥取砂丘ミッションゲーム
15:15~15:40(25分)  利き梨クイズ
15:45~16:25(40分)  染物作品開封・まとめ学習
16:25~16:30( 5分)  挨拶・解散

※参加者1名が体調不良のため欠席

※2班の編成
 赤色:参加者3名、学生スタッフ3名
 黄色:参加者5名、学生スタッフ3名

※新型コロナウイルス感染症対策として、イベント中はマスクの着用や消毒を実施。
 屋外活動(砂丘内)は熱中症のリスクが高まるためマスクは無しで実施。小学生以外は昼食と利き梨
クイズ実施時以外もマウスシールドを着用。
 
※今年度は第1~3回にかけてインスタントカメラでフォトキャラバンを実施。
1日子どもたちにカメラを持たせ、各自が自由に撮影に取り組んだ。

アイスブレイク



 初対面で緊張し切っている子どもたちの心を解きほぐすために行うレクリエーション。過去に鳥取砂丘での自然体験活動をサポートした経験を持ち、本イベントでも毎回お世話になっている鳥取市レクリエーション協会コーディネーターの塚田比香里氏へ講師を依頼。今回が初参加の子どもも居たが、あっという間に他の参加者や学生スタッフとも打ち解けた様子。“ちびっ子砂丘探検隊の誓い”として活動中の約束も確認。

チーム旗作り




 チームの結束を深めるために行うチーム旗作り。チームカラーの旗布にみんなで決めたチーム名や、メンバーの名前を書いたもの。リーダー(学生)が常に旗を持ち1日活動をする。

多鯰ヶ池での染物体験活動





 鳥取砂丘すぐそばの多鯰ヶ池に移動し、スイレンの葉や茎を使った草木染め体験を実施。講師は多鯰ヶ池活性化委員会の飼牛明委員長。子どもたちは、ビー玉や割り箸、輪ゴムを使ってガーゼハンカチに模様をつける下準備を行い、ハサミでスイレンの葉や茎を3cm程度に切る作業を行った。『どんな模様になるのだろう』『こうしたら面白い模様になりそう!』と、完成をイメージしながら下準備を楽しそうに行った。

梨狩り・農業学習





 鳥取砂丘の名産品としてらっきょうが有名だが、実は梨農業も盛んで、鳥取砂丘のすぐ近くには“梨狩り街道”と呼ばれる、農家や販売店が並んでいるところもあるほど。らっきょう学習は毎年のように行ってきたが、今回初めて梨農業の学習を取り入れた。路線バスで農業センターへ移動し、山湯山果実組合の中山健氏に講師を依頼し、梨を作る苦労や、一本の木からどのくらい梨が収穫できるのかなど、子どもたちにも分かりやすく紹介をしていただいた。その後は近くの農園で『新興梨』と呼ばれる品種の梨狩り体験を行い、『どれを取ろうかな』と吟味しながら自分の手で梨をもぎ取る作業を楽しんでいた。その後はプラスチックナイフを使い、自分がもいだ梨の皮を剥いてその場で試食。自分で取って剥いた梨は格別に美味しかった様子で、かぶりつきながら食べていた。昼食も農業センターの敷地をお借りし、再び路線バスで鳥取砂丘へ戻った。

鳥取砂丘ミッションゲーム





 砂丘内を巡りながら設けられたミッションを制限時間内にクリアしていくというネイチャーゲームを今回初めて実施した。目に映る景色全体が砂で、かつ非常に広大な面積のある鳥取砂丘では、迷子や熱中症やケガ等による体調不良が発生しないよう大人が必ず付いて散策を行うのが当たり前であるが、今回は学生スタッフ1名につき子ども1~2名のペアで砂丘内を歩き回った。学生スタッフには事前打合せで緊急時の体制の確認や、応急処置ができる道具・衛生用品を一式全員に持たせ、運営スタッフは砂丘内の巡視員とも交信しながら行った。ミッションの中には、自然物以外にも鳥取砂丘レンジャー・ボランティアガイドスタッフ・除草作業員にも協力を依頼し、各所でクイズやそれにまつわる活動も取り入れた。
 今まで学習したことや与えられたヒントを踏まえながら、子どもたちは全員が制限時間内にほとんどのミッションをクリアし、スタート地点とゴール地点を別の個所に設定していたため不安もあったが、無事にゴール地点である鳥取砂丘ビジターセンターへ帰所した。一般観光客や他県からの学生団体も多かったため、決して簡単ではなかったようで『時間が足りなかった』『もっとやりたかった』といった声も多くあった。

利き梨クイズ



 小休憩も兼ねて梨の食べ比べを行い、クイズ形式に梨の特長を学ぶ時間とした。4種類(A~D)の梨をそれぞれ試食し、特徴を元に品種当てクイズを行った。初めは『分かる訳がない』と諦め半分な子どももいたが、実際に試食してみるとハッキリと分かる味の違いに驚いていた様子。味・見た目から推測し、全問正解者も見られた。

作品開封作業・まとめ作業








 午前中に行ったスイレンを使った草木染めの作品開封作業を行った。輪ゴムを解くと、縛っていた部分だけが白く残っており、ガーゼハンカチ全体はナチュラルな淡い緑~朱色のような色になっていた。自分で模様付けを行った作品とだけあって、ハンカチを広げて見える模様に非常に満足そうであった。
 開封作業が終わった子どもから、まとめ学習を開始。1日の活動の中で楽しかったことや苦労したこと、初めて知ったことなどをそれぞれ書き入れ、スタッフが準備した当日の活動写真を切り貼りして完成させた。学生スタッフは、内容や記入に迷っている子どもたちのサポートを行った。お迎えに来た保護者さまにも入室していただき、まとめ学習や学生スタッフとのふれあいの様子を間近に見て頂けた。1時間以上も砂丘を歩き、移動も多かったためか子どもたちは非常に疲れていた様子だったが、しっかりとまとめ学習も終え、自らがもぎ取った梨を保護者に見せながら満足そうに梨を紹介するなどしていた。

まとめ学習より子どもたちの感想

  • 染物をして葉を切ったりしたりしました。染物をして色やガラはOKだけど、作りたてのにおいがくさもちのにおいがしました。
  • わごむをとるのはむずかしかったけど、もようがきれいでよかった。
  • そめものたいけんは、ビーダマをいっぱいつかってつくりました。でもつかれました。たのしかったです。
  • 大きいなしがとれました。1ついれるだけで、重かったです。4つとったけど、1つ小さかったのを食べました。むくのは、とてもむずかしかったです。おいしかったです。
  • 梨狩りを初めてしました。上にあげるとすぐとれたのでかんたんでした。楽しかったです。
  • プラスチックナイフを使って皮をむいてかぶりつくのは楽しいし、おいしかったです。大学生にも切ってもらって全ての皮を切ることができました。
  • 大きいなしがとれた。わたしのなしは、じぶんのかおぐらい大きいのがとれてうれしかった。
  • 利き梨はむずかしかったけど、見た目で二十世紀梨だけ分かりました。
  • ハンミョウが見つけれてうれしかった。
  • ミッションゲームが1番楽しかったです。鳥取砂丘レンジャーさんが馬のせの上にいると聞いたので、すごいところにいるなと思って、大変でした。






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■別年度のレポート
2024年度 ちびっ子砂丘探検隊2024 実施レポート
2023年度 ちびっ子砂丘探検隊2023 実施レポート

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