NO団体名主な企画内容
34 ボーイスカウト島本第1団 ビーバースカウト隊(大阪府) 「自然と友達になろう! 友達を呼ぼう!」
身近な自然の中での自然体験活動。基地作り、水瀬川での探検、ハイキング、お宝探検など多角的に計画。

「自然と友達になろう! 友達を呼ぼう!」 やまももはもも [7/6]

日  時:
場  所:
参加者:
木の葉章:
2008年7月6日(日)9:30〜12:00 晴れ
東大寺公園名神高架下〜東大寺山中
ビーバー隊28名(スカウト11名)、見学6名
社会5・6、自然2・4(青・緑 2枚配布)
 <活動のねらい>

・仲間で行動し、自然の大切さを知る。
・思いやりの心を育てる。
・自然の中で遊ぶときのルールを知る。
・危険な生き物、触れるとかぶれる毒のあるものを知る。

 <活動内容>

・ボーイスカウトの仲間の集まりに参加する。
・交通のきまりを守る。
・自然の生き物や天気などを気をつけて見る。
・季節の移り変わりや特徴を気をつけて見る。

 <プログラム>

09:30  ビーバー集合、大きな輪、お話
09:40  整列待機(座って待つ)
09:50  開会セレモニー
10:00  出発、ポイントラリー
10:40  やまももの木到着、ヤマモモ観察
11:15  出発
11:50  東大寺公園到着(ゲーム実施)、閉会セレモニー
12:00  表彰、大きな輪、解散

 <レポート>

本日は1日体験入隊で島本町広報紙、チラシでボーイスカウトの体験入隊者の参加を呼びかける。
体験入隊参加は3家族で思ったより参加者が少なくて残念であった。団行事という事でボーイ隊が主導で開会セレモニーを行う。
今回のヤマモモ観察はヤマモモを取り引きする市が尺代地区で昭和初期まで行われていたという事を知ってもらい、島本町の昔の文化をスカウトに知ってもらうのを目的とする。ヤマモモはモモという名前がついているが実は桃の仲間ではなくヤマモモ科の木である。ちなみに桃はバラ科の植物である。ヤマモモは雄の木と雌の木があり、実ができるのは雌の木のみである。数キロメートル離れた雄の木の間でも風にのって受粉が可能だと聞く。

開会セレモニーのあと、グループ分けを行い山に向けて出発する。
当日は梅雨の晴れ間で蒸し暑く、熱中症の恐れもあるので、水分補給を子どもたちに促す。片道30分程の距離であるが間に休みを1回取る。山道に入るまでは直射日光が容赦なく照りつけ、大変蒸し暑かったが、一度山道に入ると途端にひんやりと涼しく、木陰の有り難さが身にしみる。
これらの体験は私たちの子どもの頃(昭和40年代)では、当たり前に体験できた事で、水田越しの風がひんやりと涼しい事も、井戸の水が冬は暖かく、夏は冷たく感じる事も体験で知っていた。しかし今の子どもたちには体験しようにも、山や野原を駆け回るという遊び文化はすでに山村ならいざ知らず、都市部の子どもたちには消え去り無いであろう。
私たち自然体験活動に携わる者の一番の責務は、これからの子どもたちに、いかに多くの体験をインプットさせて、更に未来の子どもたちに受け継がせるかということである。これらの役割りは昔の子どもたちは子ども同士で縦の社会を作り、自然に伝承されていた事柄である。

約30分程でヤマモモのある場所に到着する。
ここでヤマモモの木探しゲーム、ヤマモモ市、ヤマモモの種類に関する問題を出し、ヤマモモに関する島本町の歴史と知識を知ってもらう。
ゲームと問題の後はヤマモモの実を自分たちで拾い食べてもらう。島本町にあるヤマモモの実はパチンコ玉をひと回り大きくした位の大きさで、良く熟した実は赤黒く、食べると甘酸っぱい味がする。口当たりの良い果物がいくらでも出回るなか、今の子どもたちにとっては、決して美味しいとは言い難い実ではあるが、昔の子どもたちや人々にとっては貴重なおやつであったのであろう。それらはヤマモモの木の生えている場所がちょっとした山の広場のような場所で横には桜や柿の木があり、山仕事の休憩に適した場所にある事から推測できる。
初めてのヤマモモ体験で恐る恐る実を口にする子、家族のおみやげにと袋に集める子、山に生えているキノコや落ちていた柿の実のへたに興味を示す子等、子供たちの捉え方も三人三様である。

約30分程、ヤマモモ体験をして下山する。
春の竹の子の季節に散った竹の葉が山道に落ちており、下りは滑りやすいので注意する。先頭に立つ指導者はこれらを踏まえ、ゆっくり過ぎる位ゆっくり歩き、決して子供たちが走ったりしないようにペース調節を心掛ける。登りがしんどい反面、下りは楽な事から子どもたちはスピードを出し過ぎるので十分注意する。
特に山道を抜けて平坦な道が見える辺りで、子供たちの緊張が解けるので、油断から何でも無い所でつまずいたりして捻挫する事例が過去、何度かあった。指導者は子どもたちを元気づける意味で「さあ、後少しだ頑張ろう」的な発言をしがちであるが、子どもたちの油断を招くので、そのような発言はしない方が良い。
山道を出た途端に蒸し暑い現実の世界に引き戻される。山道に入った瞬間と出た瞬間の2回体験することで、陽射しの暑さの対処方法を子供たちも理解できたことであろう。

東大寺公園に戻り、ボーイ隊によるゲームに興じ、閉会セレモニー後、ビーバー隊で表彰、周知連絡、大きな輪を行い解散する。
大変蒸し暑い1日であったが、その反面、木陰での涼しさも体験できて有意義だったと思う。また、島本町の歴史と文化も子どもたちながらに何かを感じ取ってもらえたと思う。今後も引き続き島本の素晴らしさを子供たちに伝えていけたらと考えている。

 <評価・反省>

・特にリーダーが指導はしなかったが、子どもたちが自発的に自然観察を行っていた。
・ボーイ隊が主導で団行事を実施できた。
・体験入隊参加者が少なかった。チラシの配付が遅かったかもしれない。
・道中が歩くだけになり、単調だった。
 もう少し自然観察を取り入れたかったが、団行事で参加人数が多く実施が難しくできなかった。
 (ビーバー隊以外にかカブ隊、ボーイ隊、団委員が参加)

 <危険予知>

・道路の移動中は車に注意。道路横断時は列が長いので、特に注意する。
・活動中の喉かれ、水分補給に注意。(熱中症予防)
・道に迷わないよう、列の間を開けすぎず適度に保つ。
・山道での転倒に注意する。



自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(1)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(2)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(3)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(4)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(5)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(6)

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