NO団体名主な企画内容
34 ボーイスカウト島本第1団 ビーバースカウト隊(大阪府) 「自然と友達になろう! 友達を呼ぼう!」
身近な自然の中での自然体験活動。基地作り、水瀬川での探検、ハイキング、お宝探検など多角的に計画。

「自然と友達になろう! 友達を呼ぼう!」 みなせがわたんけんたい [8/3]

日  時:
場  所:
参加者:
木の葉章:
2008年8月3日(日)9:00〜12:30 晴れ
東大寺公園名神高架下〜水無瀬の滝
ビーバー隊21名(スカウト8名)
健康3・7、自然2・4・5(赤・緑 2枚配布)
 <活動のねらい>

・水無瀬川を知る

 <活動内容>

・運動をする。(水泳)
・手、足、体等の清潔に気をつける。
・自然の生き物や天気等を気をつけて見る。
・季節の移り変わりや特徴を気をつけて見る。
・ピクニックや探検に出かける。

 <プログラム>

09:00  ビーバー集合、大きな輪、お話
09:10  着替え、出発準備(荷物は隊長の車の中)
09:30  出発(採石場付近・昨年上陸地点)まで陸路移動
09:40  リバーハイキング開始(入水前に準備体操)
10:30  小休憩(甲羅干しタイーム&おやつタイーム)
10:45  出発
11:30  休憩(甲羅干しタイーム&おやつタイーム)
12:00  尺代大橋手前上陸(東大寺公園まで陸路を戻る)
12:15  東大寺公園到着
12:20  お話、表彰、大きな輪、解散
12:30  着替え

 <レポート>

私たちの一番身近にある水無瀬川を普段は堤防や河原からしか見た事がない。
ならば、川の中を歩いてハイキングして 川の目線で見てみると、普段は見えない何かを感じとれるのではないか
という発想から始めた水無瀬川リバーハイキングも今回で3回目となる。
毎回歩く区間を変え、初年は東大寺公園〜水無瀬川緑地公園区間を下流に向って歩き
昨年は東大寺公園〜採石場区間を上流に向って、そして今回は採石場〜尺代大橋区間を上流に向って歩いた。

リバーハイキングを実施するにあたり、特に注意しなければならないのは、安全対策である。
本プログラムの実施直前に神戸市の都賀(とが)川が増水し、五人が死亡するという痛ましい事故が発生した。
私たち自然体験活動に携わるリーダーとして、この事故の教訓を活かし
亡くなられた方の死を決して無駄にしてはいけないと痛切に感じた。
この教訓を踏まえ、下見実施において急激な増水における避難場所の確認、避難方法の検討を行った。
また実施にあたってはスポットエリア天気予報による
活動時間帯の天気の確認、流れてくる水の濁り、水位の変化の有無、上流方面の雨雲の確認を行い
事故の予防を実施した。

プログラムは、東大寺公園に集合後 注意点の説明を行い、水着に着替える。
安全面の補助をお願いしていた団委員の方とスカウトとでバディーを組ませる。
川に入る採石場付近の地点までは道路を歩いて移動する。
活動にあたっては前回と同様に紫外線と虫除けを考慮し、Tシャツを着させた。
また足を保護するために水中シューズまたは古い靴を履かせて活動を行った。

川の中は足場が悪く、滑って足を捻挫する恐れがあるので
準備体操としてT副長指導の元にストレッチを入念に行う。
川に入って最初は恐る恐る歩いていた子供たちも、一旦 体に水がかかり、濡れてしまったら
普段の「元気パワー」のスイッチが入り、楽しげに水につかり遊び始めた。
朝の点呼の際に元気のなかったS隊員も楽しそうに水の中で満面の笑みを浮かべている。
あとでお母さんに伺ったら、初めての川遊びで緊張していたらしかった。

今回の歩く区間は約600m程の距離で、前回の区間とは景色の趣も変わり、V字渓谷の中を歩く。
山から平野部の距離が短い水無瀬川ならではの景色が目の前に広がる。
普段、同じ行程を道路で歩くと谷のはるか下を川が流れているので
川がどのように流れているのか、うかがう事ができない。
道路の下には、こんな素晴らしい景色の渓谷があったとは想像もできない。
これこそがリバーハイキングの醍醐味である。

子供たちも持ってきた網で魚や虫を捕まえたり、泳いだりして思い思いに水無瀬川を楽しんでいる。
また、虫を捕まえたり、何かを発見する度に私のところに報告してくれるのが嬉しい。
何か発見したら皆を集めて、情報を分ち合う。その時は発見した子どもがヒーローになれる瞬間だ。
今度は自分が何かを先に発見して主役になりたいという気持ちを呼び起こすことにより
子どもたちに観察能力が自然と身についていく。

また、大人にとっては何でもない箇所が子供たちにとっては大変な難所である。
コースはせせらぎあり、深みあり、瀬がありの変化の連続である。
高さのある瀬ではロープを張り、それをもとに瀬を登らせる。
登り終えた子どもたちの顔は達成感でいきいきと輝いていた。
こうして冒険心をくすぐらせる事もプログラムの実施にあたって大切なことである。

リバーハイキングの注意点として、真夏とは言え水中での活動がほとんどなので
随時日当たりのよい場所では陸に上がり、甲羅干しを行い体が冷えすぎないように注意はかかせない。
約2時間で目的地の尺代大橋付近に無事到着する。

ここからは上陸し、道路を歩いて東大寺公園に戻る。
川の中を歩くと約2時間半掛かった行程が歩いて戻ると約10分弱で川に入った地点まで戻ってしまった。
川の中を歩いて感じた距離感覚と実際の距離感覚のギャップが大変面白い。
川の中を歩いて感じた体感距離数は10km位歩いたような気分である。
子供たちはもっとすごい体感距離を感じていたであろう。
わずか半日のプログラムであるが中身の濃い有意義な体験ができて良かった。

 <評価・反省>

・水無瀬川の普段見ることができない、違った一面を体験することができた。
・水無瀬川の生き物を身近に感じる事ができた。
・子どもたちにとっては難易度が高く大変なコースであるが、頑張って歩き通せた。
・街中から歩いて10分程で自然豊かな素敵な場所があることに嬉しく感じた。
・水無瀬川を自分たちの町の川として愛着を持つ事ができた。
・団委員の方の応援のおかげで安全に隊集会が実施できた。
・スケジュールにもう少しゆとりを持たせる必要がある。
・リーダーの下見参加者が隊長だけなので隊長が必然的に先導にまわらなければならず、
 子どもたちとふれ合う機会が少なかった。
・トランシーバを活用し、地上斑と連絡をとれば良かった。

 <危険予知>

・道路の移動中は車に注意。道路横断時は列が長いので、特に注意する。
・水中の鋭利な物に注意。(岩、投棄廃棄物、空き缶、割れたビン、ガラス)必ず靴を履く。
・まむしに注意。不用意に草むらに入らない、手、足を入れない。
・道路移動中は車に注意。
・体の冷えに注意。(状況を見て適時、甲羅干しを実施)
・水中歩行時の転倒による打撲、裂傷
・急激な水位の上昇(天気予報、上流の雲の状態把握、水の濁り注意)



自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(1)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(2)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(3)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(4)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(5)
自然と友達になろう! 友達を呼ぼう! 実施レポート(6)

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