速報レポート１０　白神Jr.レンジャーキャンプ　Advanceコース（3日目）

　早朝の冷え込みが一段と厳しく子ども達はなかなかテントから出てこなかった。起床後すぐに薪ストーブに火を入れ、朝食のホットサンドの準備に取り掛かった。
　最終日の活動は子ども達と相談の上で決めていくが、子ども達は更なる魚を目指して上流へ行くことを希望していた。そこで吉川氏と相談し、「くろくまの滝」へ出向くこととした。くろくまの滝は青森県内でもっとも落差のある滝である。今回は歩道を歩かず、川の中をあるきくろくまの滝まで向かった。結果としてここでは魚を釣り上げることが出来なかった。その後吉川氏と相談し、河川生態系や河川環境に配慮した砂防堰堤に出向き、全員がヤマメやイワナを釣り上げることができた。
　子ども達は魚の有無が、人と大きく関わっていることを知ることが出来た。生活を守るために行った河川改修や谷止め工などにより魚の上下流への往来が止められてしまい、繁殖が困難な状態となることで河川生態系に影響を及ぼすこと。一方で、魚道の設置や堤体の形状を河川生態系に配慮することでヤマメやイワナはそこに住むことが出来る。人が未来に思いを託すことによって、生態系も持続可能になることが釣りを通してわかった。

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