NO団体名主な企画内容
17 NPO法人 里豊夢わかさ(福井県) 「自然と共にある体験活動 ~里地里山の自然に触れ、遊びと学びのある活動を通して生きる力・人間力を育む~」
型にはめることなく、子どもたちのペースで里山の自然を楽しみ、充実感を味わう活動を目指す。自然の中での異年齢集団による活動を通して、思いやりや知恵の伝承など「子ども文化」を醸成し、たくましく生きる力を育む。

速報レポート1 「春の自然を親しむ」

活動日:2023年4月16日(日)
活動場所:福井県若狭町能登野区地係 里地里山「のとのの里」
参加人数: 小中学生 8人 / 大人 7人 / 指導者 7人 / 合計22人
活動内容

 里山の四季の移ろいを肌で感じ、自然を身近な存在にする活動の春バージョンである。タケノコ掘りや山菜採りを通して自然の恵みに感謝するだけでなく、里山の自然の現状にも関心を持つ活動である。
(1) タケノコ堀り
 春の自然の恵みでもあるタケノコを掘り出し、昼食の食材として利用する活動である。今年はタケノコが不作であり、それが原因か、これまで獣害に合っていなかった借用している竹林も初めて猿の害にあった。地面から顔を出している手ごろな大きさのタケノコの多くは、中身が食べられた皮だけの状態であることと、竹細工用の竹の入手も困難になるほど里山で竹林が消滅していることなどから、計画に入っていなかった獣害についても学ぶ場とした。


道具はスコップのみで、一人2本を目標にタケノコ掘りに挑戦している子どもたち。その姿勢に逞しさを感じる。

地下部分もきれいに掘り出したタケノコを掲げて、収穫の喜びに笑みを浮かべる子ども。素直に喜びを表現しているポーズである。

各自、タケノコ掘りに使用したスコップを「のとのの里」まで持ち帰り、泥を落とし、ブラシで水水洗いしている子どもたち。この後乾燥し、道具保管庫に収納した。

(2) タケノコ料理と昼食
 収穫してきたタケノコを食材として活用し、味わう活動である。収穫したタケノコを洗って大小に選別し、小さいタケノコは焼きタケノコに、大きいタケノコはタケノコご飯と副食の素材として利用した。


小さなタケノコの先端部分を切り落とし、焼きタケノコの下ごしらえをしている子ども。

焚火をし、網の上でタケノコを焼いている子どもたち。

焼きあがったタケノコの皮を取り、塩で味付けして試食している子ども。新鮮なタケノコであるからこその食べ方である。


茹でてあく抜きしたタケノコを入れて炊き上がったタケノコご飯。評判がよく、お代わりが続出。

テレビ取材を受けながらの昼食風景。里山の自然の幸を使った料理に堪能していた。

(3) 春の里山の自然散策と山菜採り
 昼食後のフリータイムのあと、散策しながら春の里山の自然を五感で味わい、途中、山菜とりも行う活動である。喧騒とした社会から抜け出し、自然の中ですべてがゆったりとした雰囲気を楽しんでいた。採った山菜はワラビ、ノブキ、三つ葉、タラの芽である。それぞれ里山のお土産として持ち帰ってもらった。


里山の自然散策を楽しんでいる参加者。散策時の後姿が物語るリラックスした雰囲気。

草むらの中のワラビを見つけて「やったー!」と叫んだ子ども。「草むらの中にワラビという宝がある」と話したとおり、見つけるのに一苦労していた。

子どもたちの感想

  • 思っていたよりも簡単にタケノコが掘れてうれしかった。ワラビは、本当に見つけにくく、「そこ!」と指さして教えてもらっても分かりませんでした。でも、見つけるコツをつかんだので次は絶対にとれると思う。
  • タケノコご飯が本当においしかったのでお代わりをしました。「山の自然の中で食べると何でもおいしいんだよ」と教えてもらったが、家で食べるためにおにぎりももらいました。家でも絶対に美味しいと思います。
  • タケノコを探したり、ワラビを探すのが宝さがしみたいで、見つけたときはうれしかった。
  • スーパーで買ったタケノコよりも、自分たちでとったタケノコの方が何倍もおいしかった。

活動の様子の一部は、MMネットで放映された。(開始11分50秒後から)
 https://www.mmnet-ai.ne.jp/lineup/vCUS9ZJUAYP1510C0



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■別年度のレポート
2021年度 「自然の中で生きる力を育む体験活動」 ~里山の自然に触れ、遊びと本物の体験を通して生きる力を育む~ 実施レポート

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