NO | 団体名 | 主な企画内容
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47 |
広島県山岳連盟(広島県) |
「わんぱく登山部」 山登りや沢登りを通して、子どもたちに「楽しい」「好き」といった気持ちの原体験を提供する。同時に登山の活性化や「山行中の屎尿の持ち帰り」を広報し、社会に提言する活動もおこなう。 |
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「わんぱく登山部」 親子で山あそび! [11/2]
日 時:
場 所:
参加者:
2008年11月2日(日) くもり
広島県山県郡北広島町 臥龍山(がりゅうざん)
部員15名(小学校3〜6年生)、保護者16名、スタッフ6名
<活動のねらい>
・保護者に山あそびの楽しさを感じてもらう
・登山部活動に対する体験的な理解をはかる
・親子での体験の共有の場の提供
・保護者同士の交流の場の提供
<活動内容>
「ハイキング」
これまで山であそんできたこども達が
家族の人をさそい「山の楽しさ」をおすそわけしよう、という回。
出来るだけ山で遊んだことのない人、一緒に山遊びをしたい人など、それぞれが一人づつ誘い
どのようにしたら山遊びを楽しいと感じてもらえるかなど各自作戦をたてて活動に臨んだ。
晴れたこともあってフィールドは昨年と同じ「臥龍山」へ。
臥龍山は秋になると知る人ぞ知るキノコ狩りのメッカになる。
キノコ狩りや紅葉狩りに大いにわいて、楽しい秋のひと山となった。
<運営ポイント>
・主役は保護者。ペース配分や運営を、保護者に合わせて。
・休憩や水分の補給など、しっかりとれるようにこちらで管理。声をかけて。
・森や水など植生の豊かな場所を選択。
・「家族の人に山遊びの楽しさをおすそ分け」するプロジェクトとして、こどもにも参加してもらう。
・こども達にこの回の趣旨を説明し、誰を誘うか、どのようにしたら山遊びを楽しんでもらえるか、
・また、どのような山がフィールドとして良いか、など、事前にシートを使って作成しながら考えてもらう。
<こども達の様子>
わいわいと楽しい雰囲気。
積極的なお母さん方も多かった。
こどもの鬼ごっこに混じったり、こどもが大好きな大岩に登ってみたり、
「キノコだ!」の声がかかれば藪をかきわけ採取しにいったり。
さながら「大人のわんぱく登山部」といった感じであった。
こどももそんな親の様子にいつもの自分を発揮する。
一方、お父さん方は?どちらかというと「おとなしい」感じ。
キノコ狩りにも岩登りにもお母さんたちほどあまり反応していない。
道端に座って事が終わるのをまっている、という姿が印象的だった。
そういえば、道端お父さん連れのこどもは、いつもよりもやっぱりおとなしかったような・・・。
<安全管理>
「管理ポイント」
・大人数を許容できる、出来るだけシンプルなファミリーコースの選択。
・秋からの雨天は寒さを伴うため、避難可能な場所が確保されたルートを選択。
・スタッフの人数。
・この時期の天候についてや、持ち物について事前に案内を。
「インシデント」
・特になし
<評価・反省>
「運営」
2回目の40人。スタッフも1回経験しているのでこれは楽勝であった。
ただ、名札セット(ガムテープとプロッキーというシンプルな内容だが)を忘れてしまい、
やむを得ず名札や自己紹介はなしでの運営に。
運営に大きく問題はないけれど、あった方がやっぱり楽しい(?)。
これはスタッフの性格にもよるけれど、
可能であれば、親御さんたち一人一人にこちらから一言ずつでも話しかけられたらもっと良いのではと感じる。
大人とはいえ、やはり初めての場所や人は緊張する。
早くうちとけてもらえるような多少のお手伝いにはなるかもしれない。
「プログラム設定」
臥龍山はフィールドとしてほとんどパーフェクトである。
距離や負荷がそこそこにちょうど良く、森も豊かで楽しめる。
親子登山のフィールドとして固定して行ってもよさそう。
<総合評価>
「大人版わんぱく登山部」
今回の親子で山遊びはそんな様子を垣間見た気がした。
参加したお母さん達自身が非常にフレンドリーで
「楽しんでやろう!」としていたことが一番の要因だったのだろうと思うが、
こんな親子登山もできるんだなと、ひとつの可能性が感じられた場面でもあった。
きのこを探して藪にはいるスタッフをまねて、お母さん達も後に続いていく。
昼ごはんが終わって遊び始めたこどもに混じって鬼ごっこで真剣に走ったり隠れたり。
こどもが大きな岩を登る姿をみて、お母さん達がやっぱり登ってる。この人たちは全くすごい。
そして今回、その全く反対側にいる「お父さん」の様子がとても際立って見えた。
キノコにも鬼ごっこにも、岩登りにも興味をしめさない。
示しているのかもしれないけれど、体が動いていない。じっと道端で待っている様子が印象的だった。
それでも何も楽しくなかったかというとそうではない様子。
活動中ひとことも話しをしなかったお父さんから「保護者会の懇親会に出てみたい」と言葉をいただくこともあった。
親子登山とひとことでいうと、別段特にめずらしくもない行事のように思うけれども
そこにはいろんな可能性やチャンスが含まれている。
仕事をもち、家庭をもつ親御さん達にわざわざ時間を作って足を運んでもらうのは実をいうと気が引けていたのだ。
でも、そのリスクを背負っても、この時間を提供するのはそれを凌駕する楽しさと可能性がある。
「親子登山は続けよう」そんな自信も得た今年度になった。
わんぱく登山部 実施レポート(1)
わんぱく登山部 実施レポート(2)
わんぱく登山部 実施レポート(3)
わんぱく登山部 実施レポート(4)
わんぱく登山部 実施レポート(5)
わんぱく登山部 実施レポート(6)
わんぱく登山部 実施レポート(7)
わんぱく登山部 実施レポート(8)
わんぱく登山部 実施レポート(9)
■別年度のレポート
2007年度 わんぱく登山部 実施レポート
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