速報レポート2 【山育】生物多様性学習及び間伐作業活動(プログラム)タイトル: 「僕らのあそび場づくり ~そと育・みらい育・おわせ行く~」
活動内容
活動日: 令和5年6月15日(月)8:40~11:50 活動場所: 尾鷲市九鬼町市有林「みんなの森」 参加人数: 小学生 14人 / 大人 8人 / 指導者 2人 / 合計 24人 8:40~ 9:10 矢浜小学校から「みんなの森」へ移動 ~①生物多様性学習~ この後、森の中を散策しました。最初に、森に入ってすぐの場所に、黒く焼かれた木が置いてありました。(画像2)。間伐材を細かくし、焼いて炭として地面にばらまくことで土壌を整え、植物の成長を促す役割があるとの説明がありました。 また、この森は水の流れ(水脈)を整備し、雑草の成長点を刈る作業により、風の通りがよくなり、林内が明るくなったことで、多くの生き物が棲む森になったことを教えてもらいました。 水の流れがある場所では、水に棲む生き物がいることを教えてもらいました。身を乗り出しながら、生き物を探す子どももいて、「イモリおる!」「あそこにアメンボもおるで!」と叫んだりと、興味津々な様子でした。(画像3) 作業道を移動中、右側には植えたばかりのヒノキの苗木、左側には間伐済で成長している木の両方が見える場所がありました。 尾鷲地域では、植栽時には通常1haあたり約3,000本のところを、2倍にあたる1haあたり約6,000本を植える「密植」と言う方法をとっており、その後、間伐と言う作業を10年~15年毎に行うことで、真っすぐで丈夫なヒノキだけを残し、柱材としていくのが尾鷲ヒノキ林業の特徴であると、説明をしてもらいました。(画像4) 最後に、森の中の開けた場所では、海を一望できる場所があり、子どもたちもその景色を見て、嬉しそうでした。この尾鷲という地域には、山・川・海がすべて近くにあるということを説明してもらい、子どもたちはそれを実際に見ることを通して、尾鷲という地域の特色や山と川と海の関係性を理解していました。(画像5) 14人全員おそろいのつなぎを着て、集合しています。 林地残材を炭化した木。 水の流れの中で、生き物を探しています。 植えたばかりのヒノキの苗木を見る子どもたち。 尾鷲の自然を一望!子どもたちも感動です… ~②間伐作業~ その際に、「間伐の対象となる木は、曲がった木や成長の悪い木となり、間伐後は真っすぐで成長の良い木が残ります。見学する時は、安全確保のため、伐る木の高さの1.5倍以上離れること。」といった説明をしていただきました。子どもたちも真剣な表情で説明を聞き、木が倒されると「すごい!」と歓声をあげていました。(画像6) この後、2つのグループに分かれ、それぞれ1本の木を間伐しました。はじめに、髙村さんから聞いた説明をもとに、どのように倒せばよいか考えました。 倒す場所を決めたら、次に、のこぎりを使って木を切りました。最初は、なかなか切ることが出来ず、苦戦する子どももいました。交代しながら行った際に、自分がやってみた感想の話し合いの中で、「両手でのこぎりを持った方がいいよ。」などのアドバイスをしたりする子どももいました。(画像7) 何度も繰り返すことで、子どもたちのノコギリの扱いも上達してきました。また、上手な人の姿を真似しようとする子どもや、立ち位置や姿勢を工夫する子どもも見られました。 徐々に切るペースも上がってきて、無事に2本の木を間伐することができました。木が倒れる際には、子どもたちからも「おー!」、「やったー!」といった歓声があがっていました。(画像8) 切り倒した後は、子どもたちがメジャーでイカダのサイズである2.5m毎になるように測り、切りました。(画像9)2.5m毎に切った後は、自分たちで丸太を車まで運びました。(画像10) 説明を聞く子どもたち。わくわく半分、緊張半分でした。 慣れないノコギリに悪戦苦闘中。 切り倒して喜ぶ子どもたち。 丸太を作る子どもたち。 運びます。最後まで自分たちでやりきります。 ~③ふりかえり~ 今回、間伐した木を用い、第4・5回予定のイカダの試作と冒険を行います。自分たちで切って、作るという工程の大変さを知ることや、最初から最後まで自分たちで行ったという達成感を得るでしょう。
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