NO団体名主な企画内容
22 尾鷲市立矢浜(やのはま)小学校(三重県) 「僕らのあそび場づくり ~そと育・みらい育・おわせ行く~」
子どもたちが主体的に自然で遊ぶ能力を培いながら、郷土を学ぶ。地域の民官の団体と連携し、様々なフィールドで活動する機会を創出。自然と親しみながら、自然のリスクも学び、人として「生きる力」「生きぬく力」を身につけるなどを目的にした活動。

速報レポート4 【海育】イカダの組み立てと冒険(1)

活動日: 2023年 9月 12日(火)
活動場所: 尾鷲市立矢浜小学校体育館
参加人数: 小中学生   12人 / 大人  7 人 / 指導者  1 人 / 合計 20人
活動内容

~①森田さんによるロープワークの説明と実演~
 トム・ソーヤープロジェクト企画2023「僕らのあそび場づくり~そと育・みらい育・おわせ行く~」プロジェクトの第4回目の活動の前半として、矢浜小学校体育館でイカダづくりを行いました。このイカダは第2回の山育で間伐した尾鷲ヒノキを用いて作りました。また今回も、これまでと同様に1回目にもらったつなぎを着用して行いました。

 まず初めに体育館において、講師の有限会社ドーモの森田さんから、イカダを作る手順やロープの使い方を説明してもらいました。森田さんの実演を交えたロープワークの説明の後、今回参加していただいた、国立大学法人三重大学の学生で、現在この地域に住み活動している末永さんにも、イカダを組む作業で必要な「巻き結び」の仕方を実演していただきました。その後、子どもたちも2人一組になり、ロープを使って練習しましたが、「難しいな。」「これで、できたんかな。」と不安になり、森田さんのお手本と見比べたり、末永さんに教えてもらったりしながら何度も挑戦していました。


三重大学の学生の末永さんから、巻き結びの仕方を教えてもらいました!

~②イカダに使用する木の選定~
 ロープワークの練習の後、2つのグループに分かれて、イカダづくりで使用する木の選定を行いました。選定の際には、森田さんから「山に行ったときに木の中の水分の量を測ったのを覚えていますか。」と質問され、「含水率やったよな。」、「何パーセントやったっけ。」とあまり覚えていない様子でした。しかし、その場で木の含水率を測ると、「36パーセントしかない!」、「前よりも乾かしたから、減ってるんじゃない。」と、木の含水率についての考え、「前より木が湿ってない。」、「前よりも軽いんじゃない。」などと、子ども同士で山へ行ったときに運んだ木との違いについて話していました。

また、事前にそれぞれのグループでイカダの設計図を作成しましたが、実際に木の選定を始めると、「細い木ばっかりやで太い木も使った方がいい。」「この木は立てて使うから、もうちょっと短くしよう。」と子ども同士で意見を出し合って、柔軟に設計図からの変更点を考えていました。これらの話し合いを行い、木の太さや長さを見ながら配置や向きを考えて、イカダづくりに必要な木の選定をしていました。


どの木を使ったらいいのか悩み中です。

~③イカダの組み立て~
 木の選定が終わった後、自分たちの選んだ木を運んで、グループごとにイカダの骨組みをつくりました。イカダは浮き(フロート)のスペースも確保する必要があったので、実際にイカダに取り付ける浮き(フロート)を置いて、木と木の幅を決めて骨組みを決めていきました。


選んだ丸太を運んで骨組みづくり。

骨組みを決めてから、ロープで丸太を結ぶ組み立て作業に移りました。巻き結びで丸太を結ぶときには、木を持ちあげたり動かないように抑えたりと、グループ全員で協力して一組の丸太を一生懸命結んでいました。しかし、スムーズに結べるようになると、各々で決めた場所で結んでいき、「今からここ結ぶから、この一列をまず結んでしまおう。」、「ここ結びたいで、手が空いている人で持ち上げてくれやん。」と声をかけあって、協力しながらイカダをつくりあげていきました。片方のイカダが先に完成すると、終わったグループの子どもたちが終わっていないグループを手伝いに行ったり、全員用のオールをつくったりとクラス全体のチームワークも発揮されていきました。


丸太にロープで結び、組み立て中です!

 2艇のイカダが完成し、あらかじめ作っておいた1艇と合わせて3艇のイカダに乗り込み、最後に、集合写真を撮りました。イカダに乗るときは、「おお、乗れた!」「ゆれるで、怖いな。」と怖がりながらも、どこか楽しそうに子どもたちで話していました。


完成!海へ行くぞー!

子どもたちの感想

  • ロープは簡単に結べると思いましたが、実際はとても難しかったです。
  • ミスした部分はあったけど、がんばってつくったのでイカダに乗れるのが楽しみです。
  • オールを作るときに、ねじを上手に入れるのが難しかったです。
  • 木をロープで結ぶのが難しかったけど、結ぶことができたのでうれしかったです。
  • 丸太を持ち上げて結ぶときは、丸太がとても重かったです。
  • 2つのわっかをつくるだけで、まきむすびができることを知って、びっくりしました。
  • イカダに旗を立てるのが難しかったです。
  • いろいろな木の形があって、太さや重さも違いました。
  • 浮きが入ったり、入らなかったりと調節が難しかったです。
  • 最初に木に含まれている水が56パーセントくらいあったけど、31パーセントになっていて、とても乾いたんだなと思いました。
  • 木曜日に行く、海育が楽しみです。



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