NO団体名主な企画内容
10 NPO法人 もあなキッズ自然楽校(神奈川県) 「Universal View -身近にある自然を“いつもとは別の視点”から見てみよう!」
学童に通う小学1~6年生が、体験や実験を通して、いつもとは別の視点から身近にある自然とふれあうプログラム。実験装置を作って自然界の仕組みを学んだり、顕微鏡でミクロの世界をのぞいてみたりする。

速報レポート5 放課後児童クラブ「もあなのいえ」Universal View「ジオラマ標本」

活動日: 2023年9月12日(火)、26日(火)
活動場所:放課後児童クラブ「もあなのいえ」/近隣の緑道
参加人数:子ども15名/スタッフ2名
活動内容

夏休みが明け、Universal Viewの活動が再開されました。9月は2週にわたり「ジオラマ標本」の活動を行いました。

9月12日(火)

この週は標本の作製を実施しました。昆虫を虫ピンで留めて足や触覚、羽などの向きを固定する作業を行います。スタッフから説明や注意を伝えたら、いよいよ虫選びです。夏休み中や外遊びの時間で虫は捕獲しています。なので、どの虫の標本づくりを担当するかを子ども達で話し合って決めるところから始めます。
「このカブトムシがいい!」
「セミにしようかな~」
かっこいい虫の争奪戦が少しありましたが、無事に自分が標本にする虫を決められました。


どの虫の標本づくりをするか、慎重に選びます。

次に、標本を飾るための箱の組み立てを行いました。今回はKEENさんよりご提供いただいた箱を使って標本を展示します。


標本を飾る箱はKEENさんより提供いただいた靴箱です。

そして、いよいよ標本を固定する作業に進んで行きます。関節の向きや可動域を丁寧に確認しながら、虫ピンで動きを固定し、ゆっくりと好みの形へ整えていきます。子ども達の表情は真剣そのもの。関節を動かして緩めていかないと気に入った方向に向けられず固定ができませんが、力を入れすぎると足や触覚が取れてしまうという、非常に繊細な作業です。虫を傷つけないように少しずつ力を加えて、関節がスムーズに動くようにしていきます。


関節の向きを考えて丁寧に動かせば、羽もきれいに開きます!

中には足や触覚が取れてしまった子もいます。ですが、標本にするために捕獲した虫をですから、足が取れたくらいで捨ててしまうことは許されません。接着剤を使用しながら、できる限りの修復を試みます。こうして、虫の身体を固定するところまででこの週の活動が終了しました。


「ふぅ、やっと羽が開いたぁ。」

9月26日(火)

この週はジオラマを作成します。活動が始まったらさっそく緑道へ。自分の標本をどのような形で飾りたいかを考えながら、必要な素材を集めていきます。石、土、枝、木の皮などなど…。標本に使いたい素材をたくさん集めることができました。


「この枝とか使えるかもね!」「枝にカブトムシ登らせたりする?」

もあなのいえに帰ったら、接着剤を使ってジオラマを作成していきます。箱の中に土を敷き、その上に自身が『こうだったらかっこいい!』と感じるレイアウトで設置していきます。


発泡スチロールなども使いながら、自然を表現していきます。

こうして、オリジナルのジオラマ標本が完成しました。子ども達が意識していた自然の中での虫の躍動感がしっかりと表現されています!


躍動感たっぷりの標本が完成しました!

ジオラマ標本作成を通して、標本を作る楽しさや難しさを感じたと思います。子ども達が大好きな虫捕りは今後もたくさんやってほしいと思っています。ですが、虫は生き物なのでいつかは死んでしまいます。しかし、このように標本という選択肢が自分の中にあれば、その生き物が死んでしまった後も、より長く手元に置いておくことができるのです。標本を作る意味や価値を子ども達に知ってもらえたことで、子ども達の遊びの選択肢が広がって行けばと思います。


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