NO団体名主な企画内容
38 春日山原始林を未来へつなぐ会(奈良県) 「世界遺産春日山原始林ジュニアリーダー育成講座―めざせ!原始林Jr博士!―」
小学4年生~中学3年生を対象に、林や樹木に親しむ活動を実施し理解を深めたうえで、春日山を歩きながら現在の課題や解決策など、原始林の未来を考える。地域の宝である原始林に興味関心を持ち、森林保全の大切さを感じながら郷土愛を育む。

速報レポート1 原始林で名探偵

活動日: 2024年 7月 24日(水)
活動場所: 春日山原始林 北部遊歩道
参加人数: 小学生 ジュニアリーダー受講生2人 山の日川の日6人 / 大人 6人 / 指導者  7人 / 合計  21人

<活動内容>

*探偵は注意深く観察しよう!*
 山の日川の日の企画である「原始林で名探偵」にジュニアリーダー研修生として参加し、原始林を体験し様々なことを学んでいく。最初に名札・ワークシート・野帳を受け取りいよいよスタート。
 今回、参加する子どもたちは「探偵さん」保護者は「サポーターさん」になって、自然案内人&原始林博士と一緒に、自然の不思議・ユニークさを発見していく。最初に注意事項や蜂に出会った時の回避の仕方などをゲーム形式で説明。子どもたちが活動中、実際に蜂に遭遇した際はこの時のことを思い出し、うまく回避できていた。

 遊歩道の入り口では原始林博士から、「1000年以上大切に守られてきた春日山原始林は、世界文化遺産であり特別天然記念物である。」などの解説を聞く。
 実際に森に足を踏み入れると、街中よりも涼しくて「森のいい匂いがする。」と言う子もいた。





*森の主からの挑戦状!?*
 しばらく進むと、自然案内人が森の主からの手紙を預かっていると言う。「森のことを調べて、森のことをよく知ってほしい。」さらに挑戦状も読み上げられた。「木の葉からわかることは何?」ジャンケンをして葉っぱを集めるアクティビティを通して、大人も子どもも笑顔で交流し、初対面でも自然と会話が弾む。博士タイムでは針葉樹と紅葉樹の違いや、春日山原始林はどんぐりの木が多いことなど、森や木のことを教えてもらう。実際の葉の形や葉脈の違いなどを興味深く観察していた。

 その後も森の主から様々な挑戦状が届く。「小さき世界を探索せよ」では、ルーペでコケなどを見て、ミクロな世界を楽しんでいた。手触りがふわふわのヤブムラサキの葉の裏をルーペで見ると、細かな毛がびっしりと生えているのを発見し、驚いていた。







*ギャップってなぁに?*
 大きな木が立ち並ぶ遊歩道は木陰になり涼しいが、急に陽がさし明るく暑くなる。そこで博士の解説再び。「ここはギャップです。」不思議そうな子どもたち。
 ギャップとは森の中で大きな木が倒れ、上に空間が開き、太陽の光が地表まで届くようになった場所。すぐそばに大きな木が倒れているのをみんなで見つける。「ギャップが多くてびっくりした」と言う感想もあった。ギャップの近くには柵があり、鹿の食害を防いでいる。よく観察すると、柵の中にはたくさんの緑があるが、外にはあまり草などが生えていないことに気がつく。
 豊かに見える森にも課題があり、森の守るための保全活動をしているということを知るいい機会になった。「森が元気だと人も生き物も幸せ」と言う山の主の言葉と共に、名探偵たちの任務は終了した。

 ジュニアリーダー研修生は、終了後に参加スタンプをもらう。各自の目標「知らなかったことを知る」「色んな生き物を見つける」をクリアーできた!と言うことで、さらにスタンプを追加。嬉しそうな笑顔を見ることができた。匂いや手触り、鳴き声など、五感を使って森を体感できる良い機会になったように思う。





<子どもたちの感想>
「どんぐりの木の種類がたくさんあることを知った」
「コケなどの手触りがふわふわだったりしっとりしていて、気持ちよかった」
「虫や木、自然のことを色々知ることができて面白かった」
「鳥の声があまり聞こえなかったけど、蝉の声が聞こえた」
「博士と仲良くなれて嬉しかった」



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