NO団体名主な企画内容
38 春日山原始林を未来へつなぐ会(奈良県) 「世界遺産春日山原始林ジュニアリーダー育成講座―めざせ!原始林Jr博士!―」
小学4年生~中学3年生を対象に、林や樹木に親しむ活動を実施し理解を深めたうえで、春日山を歩きながら現在の課題や解決策など、原始林の未来を考える。地域の宝である原始林に興味関心を持ち、森林保全の大切さを感じながら郷土愛を育む。

速報レポート4 原始林でお散歩

活動日:2024年  8月  9日( 金 )
活動場所: 春日山原始林 北部遊歩道
参加人数: 小中学生ジュニアリーダー 3人 山の日川の日 11人 / 大人 8人 / 指導者  6人 / 合計 28人

<活動内容>
 様々な年齢に応じた森の楽しみ方を体験
今回は、年長児~低学年対象の「山の日川の日」のイベントに同行し、「春日山原始林を未来へつなぐ会」でどんな活動をしているのかを、ジュニアリーダーとして体験した。
 春日大社本殿バス停付近で集合し、まず出発前に安全について、原始林で出会う可能性のある「ハチ」や「ヤマビル」の対処法や、触ると痛みがある植物「イラクサ」について、ジェスチャーを交えてわかりやすく説明を受けみんなで復唱して、遊歩道にむけて出発。
 遊歩道に入ると、まず葉っぱのアクティビティー。自分の好きな落ち葉を拾ったり、持っている落ち葉を見せ合い、葉っぱを背の順に並べたりした。集合の合図は、カラス笛。





*鹿の親子に出逢う*
 遊歩道をさらに歩き、参加者が名前をつけた木を皆で探して当てるアクティビティを体験する。いろんな形の木を探し「あの木『4』の字の形に見えない?」「あの木、『8』の字の形じゃない?」「どこ?どこ?」などと話しながら原始林を歩いていると、途中で鹿の親子も様子を見に現れた。原始林に住む鹿を間近で観察することができた。
 次に『フィールドビンゴ』で「森の匂い」、「ふわふわしたもの」、「鳥の声」など、アンテナをはってジュニアリーダー同士で「これふわふわしてる!」「今の何の声?」と相談したり、協力し合いながら原始林を散歩してビンゴを完成。
 「一人でかかえられない木」では、「わぁー、大きい!何人でかかえられるかな?」などと言いながら木に手をまわしてみたり、実際にメジャーで測ってみたりした。





*森で感性をひらくひととき*
 続いての『私のTシャツ』作りでは、Tシャツの形にくりぬいた紙を、自分のお気に入りの景色や物にあて、「これどう?」などと言いながら、それぞれ工夫して、自分だけのTシャツを完成させた。最後の「サイレントウォーク」では、遊歩道に置かれたロープの区間は話をせず原始林の中を歩き、森を満喫した。
 日常の街中ではなかなか体験できない森の空気や音、感触、風景など、五感を使って森を楽しむことができた。ジュニアリーダーは参加回数も増え、受講生同士の仲も深まったようだった。森への興味関心も深まり、自分なりに質問を考え積極的に参加する様子が印象的だった。







<子どもたちの感想>
・原始林に興味を持ってジュニアリーダーに参加し、ビンゴでは初めての参加者とも自然に話ができた。
・今日は「友だちをいっぱいつくる」と、「積極的に質問をする」を目標に参加した。2回目の参加だったので、友だちとさらに仲良くなれたし、質問も頑張って出来たと思う。
・前回参加した時の振り返りを帰宅後にして、その際の疑問点を5つたまとめてきた。今日はその「日本に多い木は?」「春日山に多い木は?」「イラクサなどの危険な植物はどうやって見分けるのか?」などの質問をすることができ、疑問点が解決することができた。



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