NO | 団体名 | 主な企画内容
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春日山原始林を未来へつなぐ会(奈良県) |
「世界遺産春日山原始林ジュニアリーダー育成講座―めざせ!原始林Jr博士!―」 小学4年生~中学3年生を対象に、林や樹木に親しむ活動を実施し理解を深めたうえで、春日山を歩きながら現在の課題や解決策など、原始林の未来を考える。地域の宝である原始林に興味関心を持ち、森林保全の大切さを感じながら郷土愛を育む。 |
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速報レポート7 夏の春日山原始林ウォーク〜森の未来を考えよう〜
活動日: 2024年 9月 23日(月)
活動場所: 春日山原始林 滝坂の道〜首切り地蔵〜南部遊歩道
参加人数: ジュニアリーダー小中学生 3人 一般小学生2人 / 大人 18人 /
指導者 3人 / 合計 26人
<活動内容>
滝坂の道を往く
当会のイベント「夏の原始林ウォーク」にジュニアリーダー受講生として参加し、森を歩きながら春日山原始林について学んでいく。
小学2年生〜元気なシニアまで様々な年齢層のメンバーで集合し、元気に挨拶を交わしたら森へ出発。今回は滝坂の道、別名「柳生街道」という柳生と奈良市街をつなぐ、風情のある石畳の道を歩く。森の入り口に着いたら、雑木林と原始林の境目で森の説明を聞く。雑木林はクヌギ、コナラ、カナクギなどの落葉樹が多い。戦時中に木が切られ、その後に成長した70年くらいの林である。対して春日山原始林は1200年以上大切に守られてきた森で、イチイガシやウラジロガシなどの常緑樹が多い。雑木林と原始林の違いを観察することができた。
道中、レモンエゴマという独特な匂いの植物が茂る場所があった。「なぜここにこんなにたくさん生えてると思う?」と子どもたちに問いかけると「鹿が食べないから!」と、次々に答える。これまでに春日山原始林について学んできたことを理解していて、頼もしく感じた。
森を未来へ繋ぎたい
妙見宮の石碑の場所で、50年前の森の写真を見て現在と比較する。「50年前は薮があるのに、今は無い。鹿が食べないシダばかり生えている。」と気がついた様子。「本来の森はもっと鬱蒼としている。春日山原始林が特別天然記念物なのは、多様な植物や生き物が有るから。それなのに植物が減っているのは危機的な状況である。未来の子どもたちに森を繋ぎたい。」という当会会長の話を一生懸命に聞き、メモを取るジュニアリーダー受講生たち。これからどんな風に原始林に関わってくれるのか期待したい。
その後も、絶滅危惧種であるウドカズラを教えてもらったり、たくさん落ちているムクロジの実を観察したりしながら森を歩く。滝坂の道を見下ろすようにある様々な石仏、寝仏や夕陽観音、滝坂地蔵、朝日観音にも驚いていた。ところどころで森に光が差す様子を見て、「幻想的だね。」と子ども同士で話す様子も見られた。
これから春日山原始林でやってみたいこと
首切り地蔵杉の休憩所についたら、お弁当。自然の中で食べるご飯は美味しい。お腹がいっぱいになったら、ジュニアリーダーの名札作り。熱心に木を磨いていた。そして、発表タイムへ。初回に渡したワークシートを元に、自分の好きなことや得意なこと、これから春日山原始林でやってみたいことなどを一人ずつ話してもらった。帰りは子どもたち同士、仲良く喋りながら南部遊歩道を降りて終了した。
今後も当会では「春日山原始林アートプロジェクト」や専門家の先生を招いた観察会や原始林ウォークなど、様々な催しがあることを伝えた。興味のある場に参加して春日山原始林を好きになり、積極的に活動して森を楽しんでもらいたい。
ジュニアリーダー育成講座を通して、子どもたち同士が学年や学校の枠を超えて仲良くなり、様々な世代の人々と交流していたのも良かったと思う。トム・ソーヤコンテストの期間を終えても、子どもたちの学びと育ちの場を提供し、瑞々しい感性や主体性を育む活動を継続していく。
<子どもたちの感想>
「工作が好きなので、原始林の木で何か作りたい。」
「自分の好きなことと原始林を結びつけて何かやりたい。」
「原始林のことをもっと知って学びたい。」
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