NO | 団体名 | 主な企画内容
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春日山原始林を未来へつなぐ会(奈良県) |
「世界遺産春日山原始林ジュニアリーダー育成講座―めざせ!原始林Jr博士!―」 小学4年生~中学3年生を対象に、林や樹木に親しむ活動を実施し理解を深めたうえで、春日山を歩きながら現在の課題や解決策など、原始林の未来を考える。地域の宝である原始林に興味関心を持ち、森林保全の大切さを感じながら郷土愛を育む。 |
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速報レポート3 夜の虫の観察会
活動日: 2024年 8月 2日(金)
活動場所: 春日山原始林北部遊歩道
参加人数:
小中学生 ジュニアリーダー 1人 一般 7人 / 大人 13人 / 指導者 6人 / 合計 27人
<活動内容>
春日山に集いし虫好きたち
奈良教育大学准教授の小長谷 達郎先生を講師としてお招きし、春日山原始林の夏の夜の虫を探す観察会を実施しました。参加者の中には、虫柄のTシャツ、虫柄のタオルなど、虫グッズを身にまとった人も。日中の暑さも和らいだ夕刻、いざ春日山原始林に入ると、さっそくオオゴキブリを発見。家庭に現れるゴキブリとは違い、原始林のような環境に棲み、朽木を食べるとのこと。春日山に集いし虫好きたち、さっそく興味津々です。
夕暮れの森を思い思いに楽しむ時間
ある程度登ったところで、ライトトラップを設置。白い布に紫外線を多く含むライトを当て、虫が集まるのを待つ間、参加者はさらに遊歩道を進みます。日が沈むにつれて、セミの合唱の中に少しずつヒグラシの声が大きくなり、やがてねぐらに戻ってきたカラスたちが鳴き交わし始めます。折り返し地点では、広げたシートの上に座ったり、寝転んだりして、樹冠のシルエットや、刻々と移り変わる空の色を眺めたり、木々のざわめきに耳を澄ませたりと、思い思いに夕暮れ時の原始林を楽しんだ参加者たち。シートを畳んで下り始めるときには、あたりはかなり暗くなっていました。
ライトトラップに集まる虫たち
ライトトラップを設置した場所に戻ると、緑色のコガネムシ・ヒメコガネ、糞虫の一種・カドマルエンマコガネ、コクワガタ、ヒグラシ、ヨコバイの仲間、ハゴロモの仲間、すぐ近くを水谷川が流れていることから、カゲロウやゲンゴロウの仲間もやってきていました。参加した子どもたちから「かわいい!」と好評だったのが、フクラスズメ・ヤママユガといった蛾。小長谷先生に正しい持ち方を教わり、そっと翅を持って観察していました。蛾が飛ぶときには、筋肉を震わせて40℃近い熱を発します。視覚や聴覚だけではなく、触覚でも自然の神秘を感じ取ることができました。最後に、珍しいスジクワガタが登場。市街地の近くにありながら、原生のすがたを残す春日山原始林の希少性や奥深さを改めて感じることができました。
ジュニアリーダー研修生の様子
ジュニアリーダー研修生は、今日が初参加の一名でした。最初は緊張していた様子でしたが、様々な虫が出てくると、積極的に前に出て来てくれるようになりました。野帳には今日の目標として、虫の名前をいっぱい覚えると書いてくれ、見つかった昆虫の名前をしっかりと記録していました。保護者の方から、「最初は緊張していましたが、虫が見つかり出すとエンジンがかかり、楽しかったようです。」とコメントを頂きました。
※今回の観察会は、事前に管理主体である奈良県に相談した上で実施しております。ライトトラップに集まった虫たちは観察にとどめて、採集は行っておりません。春日山原始林での動植物の捕獲・採集は禁じられています。
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