NO団体名主な企画内容
6 認定NPO法人 宍塚(ししつか)の自然と歴史の会(茨城県) 「いきものいっぱい、遊びもいっぱい。里山子ども探偵団に集まれ!」
子どもたち自らの発見を促しながら、里山での動植物の採集、観察、里山素材を利用した遊びを行う。里山の景観や生物相と接することで、自然環境への関心を高め、自然と触れ合う力を育てるとともに、多年代、異年齢の子ども間交流による伝統的な遊びの継承につなげる。

速報レポート5 真夏の里山で生き物捜し

<活動内容>
 この日、8月24日は地域最大の行事「祭りつくば」の当日で、夏休みの最終段階、そして猛暑のため、参加者少数でしたが、 虫捕り網をもった子どもたちが張り切って集まったので、熱中症、危険な生き物などの注意のあと、里山に出発しました。

出発前の注意

 「六兵衛坂」の途中にある、大きなコナラの木の下で、給水休憩。そして、生き物を探しました。菌類などによって、ふわふわになってきた丸太の表面には、アイスキャンデーのような形の粘菌の子実体が並び、割れ目にははでな色の小さな赤いトビムシなどから、ハサミムシなどが見つかりました。朽ちてきている丸太をひっくり返すと、蟻の群れが現れ、さなぎを慌てて運び出したりし始めました。周りの林の中を探検する子どもたちは、イオウイロハシリグモの卵が孵化したばかりの子蜘蛛の群れを発見したのでみんなで観察しました。


朽木を調べる

アリの巣、、ハサミムシ、粘菌などを発見して観察、

林のあちこちを探検

イオウイロハシリグモの 子蜘蛛たち発見

 木陰の道を通って宍塚大池につきました。ドングリのついた小枝がおちています。これはチョッキリという昆虫が落としたものでしょう。子どもたちは、堤防の下の小川に、何かいるかな、と見に行きました。このところ雨もふったためか、大きなキノコもみつかりました。


チョッキリがドングリを葉ごとおとしている.水路をのぞきにいく。なにかいるかな?

 池の水面の大半は、水草のヒシが覆っていますが、ウシガエルのオタマジャクシや魚がいないか、よくみてみました。コシアキトンボなどのトンボも水面近くにいるのを観察しました。


池の水面をみつめる。魚はいるかな

 池のへりで、篠竹に糸と針をつけたまま、だれかが捨てていった釣り竿を3本発見。それでは、自分たちもやってみようか、と、釣りに挑戦しました。餌は、バッタです。つれた魚を網で受ける子もいて、なかなか、本格的な釣り風景です。ブルーギル大小5匹が釣りあげられました。駆除対象の外来魚なので、専用のコンポストに入れました。


池で釣りを開始

ブルーギルがつれたよ

 魚を握った、手をあらいたいという子もいるので、谷津田のポンプ井戸へ。水がなかなかでなかったので、力いっぱいポンプをこいで、きれいな冷たい水をだして手を洗いました。
 最後はクルミの木のある広場へ。くさむらに、バッタ、カマキリ、カエルがたくさんいます。プラケースを持ってきた子のケースの中は、カマキリ4種(コカマキリ、ハラビロカマキリ、カマキリ、オオカマキリ)シオカラトンボなどで大賑わいになりました。(これらは解散時に放しました)
 緑色の少し細長い実があちこちに落ちていました。レンガと石で割って、中にクルミができているのを確認したりしました。最後に一人の子が、見上げた木の枝に蛇がいるのを発見。長い虫網でとろうとしたら、落ちました。どこにいったか、みんなで慎重に探して、よく見たら、模様はマムシに似ていますが、頭も体全体も細長く、アオヂショウの子どもでした。
 今回は、粘菌、蟻、蜘蛛の子などとても小さなものから、大きなきのこ、へび、かえる、池の奥にいたサギ、そして、釣れた魚まで、いろいろな生き物にであうことができました。猛暑でも、木陰は過ごしやすく、人数は少なかったけれど、初めて会った子たちがよく声かけあって、協力し、楽しい子ども探偵団になりました。


参加者



速報レポート1 オタマジャクシにも、カエルにもであい、タケノコたおしで 里山保全もがんばった
速報レポート2 5月里山子ども探偵団
速報レポート3 6月里山子ども探偵団
速報レポート4 7月の子ども探偵団
速報レポート5 真夏の里山で生き物捜し
速報レポート6 秋の里山を楽しんだ

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