NO団体名主な企画内容
36 京都市立醍醐西小学校(京都府) 「長期宿泊・自然体験学習 5泊6日花背山の家」
5年生児童65名の自然体験学習で、生活体験活動を重視したプログラムを計画し、仲間と協力することで「人とのつながり」を向上させる。1日目「協力」、2日目「試練」、3日目「工夫」、4日目「挑戦」、5日目「笑顔」、6日目「感謝」をモットーにして行う。

「長期宿泊・自然体験学習」5泊6日 速報レポート2

日時:2009年9月14日(月)〜19日(土)の第4日目〜第6日目
9月17日(木)第4日目

 八桝小学校での野営生活を終えて,「花背山の家」にもどる日です。

《朝食・野外炊事》7回目
 朝食メニューは,「焼き魚」「納豆」「大根おろし」「味噌汁」と純和風メニューでした。

《朝の集い》
 今日のモットーは,「挑戦」です。魚つかみに挑戦,魚さばきに挑戦,竹めし等サバイバルクッキングに挑戦です。そして夜は恐怖心に打ち勝っての「ナイトゲーム」に挑戦です。
 不便な野営生活で貴重な経験したことを思い出に,八桝小学校ともお別れです。

《昼食・食堂》
 花背山の家にもどっての昼食は,始めて食堂を利用させてもらいました。作っていただくありがたみを感じた昼食になりました。

《洗たくタイム》
 4日目となると着替えが足らなくなってきます。日頃の生活ではお母さん任せの洗たくに挑戦です。昔ながらのたらいと洗たく板を使って洗いました。そして,残った時間に「午睡タイム」を設けました。子どももスタッフも疲れがたまっています。少しでも身体を休めました。 

《木はがき書き》
 元気にがんばっている活動の報告や思い出を,おうちの方に知らせるために「木はがき」を使って書き投函しました。

《魚つかみ》
 さあ,楽しみにしている「魚つかみ」に挑戦です。初めて生きた魚にさわる子もいましたが,全員で協力して人数分の魚をゲットしました。
 その後は,「魚さばき」に挑戦です。命の尊さを知るためにも,魚のためにも,採った魚をおいしくいただくことが大切です、そのために魚さばきも一人一人勇気を持って挑戦しました。

《サバイバルクッキング・野外炊事(8)》
 「魚の塩焼き」「竹めし」「鶏肉のホイル焼き」「フランクフルトのあぶり焼き」に挑戦。
 すっかり野外炊事にも慣れ,子どもたちだけでどんどん進めていっています。初日の野外炊事(カレー)と比べたらすごい進歩です。たくましく成長してきています。うれしいかぎりです。
 
 「魚の塩焼き」も「竹めし」など,サバイバルクッキングの見事に成功。特に「竹めし」は飯ごうで炊いたごはんよりもおいしかったです。魚をまったく食べられなかった子どもが,思い切って魚を食べて拍手をもらっていました。みんなすごいです。たのもしいです。

《ナイトゲーム》
 入浴後,4日目の最後の挑戦,「ナイトゲーム」のはじまりです。怖さのあまり,泣き出す子どももいましたが,全員ナイトハイクのコースを歩き通しました。顔はひきつっていましたが,友達同士の団結心は強くなっています。

9月18日(金)第5日目

 さわやかな5日目の朝をむかえました。子どもたちの気持ちもさわやかです。もうホームシックにかかる子どもはいません。協力・試練・工夫・挑戦と達成してきた子どもたちは見ていてたくましいです。
 5日目のモットーは「笑顔」です。疲れはピークでしょうが,朝の集いで1日笑顔で過ごそうと約束しました。
 班ごとの「がんばり賞」の木メダルもたくさんたまってきて,班長さんは重そうです。

《朝食・食堂》
 朝食は食堂でいただきました。食事中,こんなことを話した子どもがいました。
 「ごはんを作ることは,本当に大変なことだとわかった。毎日,お母さんが作ってくれるということはすごい。お母さんを尊敬するわ・・・・。」

《野外パーティー・野外炊事(9)》
 午前中,「アスレチック」で楽しんだ後,最後の野外炊事に入りました。各班ごとにメニューを変えて,みんなで野外パーティーです。「ちらしずし」「かやくごはんおにぎり」「焼きそば」「焼き鳥」「ツナサラダ」「スパゲティー」「ホットケーキ」「フルーツミックス」「手羽元のホイル焼き」など各班で工夫して作りました。見栄えも味付けも言うことなし!
                    
《フリータイム》
 野外パーティーでおなかいっぱいになりました。午後からはフリータイムです。班で仲良く「アスレチック」や「ディスクゴルフ」ができましたが,ほとんどの班がこそこそ相談しています。聞いてみると夜の「メインキャンプファイヤー」の出し物の相談でした。

《メインキャンプファイヤー》
 夕食後は「メインキャンプファイヤー」です。いよいよ5泊6日の最後の夜をむかえます。厳粛なムードで点火の儀式がはじまりました。そして,各班からの出し物やスタッフからの出し物で最高に盛り上がりました。感極まって涙ぐむ子どももいましたが,「笑顔」で5日目をしめくくりました。

9月19日(土)第6日目(最終日)

 朝の集いで同じ京都市の小学校と一緒になり,お互いに学校紹介をしました。挨拶もしっかりできるようになっています。最終日のモットーは「感謝」です。
 花背の大自然に感謝,楽しい思い出を一緒につくった友だちに感謝,お世話になったスタッフや山の家の所員さんに感謝,そして,家族に感謝・・・。心から感謝できる心が子どもたちの中に芽生えてきているように感じました。

《思い出のクラフト》
 花背山の家での最後の活動は「思い出の焼き杉板」です。6日間の楽しかった思い出を焼き杉板に描きました。

《退所式》
 5泊6日,ついにやり遂げました。楽しいことばかりでなく,苦しいつらいこともいっぱいありました。でも子どもたちは,それに耐えて誰一人挫折することなくがんばりとおしました。これからの学校生活に家庭生活にきっと生きてくると思います。人への思いやりの心が強くなり,生活規律がしっかり身についた5泊6日の活動でした。すばらしい成長です。大いに子どもたちを褒めてやりたいと思います。
 最後にお世話になった学生さんとのお別れ式(回礼式)はもう涙・涙・涙でした。心から子どもたちは感謝の気持ちを表しているようでした。

《学校での解散式》
 学校にもどったら,多くの保護者の方の出迎えがありました。一週間も離れていたのでご家庭でもご心配いただいていたことでしょう。でも,子どもたちは一段と成長して笑顔でもどってきました。
 子どもたちの疲れはピークに達しているようですが,最後まで話を聞けるようになっています。
 「身体の疲れは,家に帰って一晩寝たら取れるでしょう。でも6日間,友だちと過ごした数々の思いでは一生心に残り続けることでしょう。」とお話があると,子どもたちはうなずいていました。

 最後に,校長先生から「思い出の宝物」を全員に渡されました。
 中身は,メインキャンプファイヤーで燃え尽きて残った「炭」でした。
 この「炭」には,6日間の楽しかった思い出,苦しくつらかった思い出,仲間と共に過ごした思い出がいっぱいつまっていることでしょう。
 子どもたちは,大事そうに両手でかかえて家路につきました。






「長期宿泊・自然体験学習」5泊6日 速報レポート1
「長期宿泊・自然体験学習」5泊6日 速報レポート2

■別年度のレポート
2014年度 「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」~全校たてわりグループで自然体験活動をしよう~ 実施レポート
2013年度 「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」~野外活動クラブ&課外活動の取組~ 実施レポート
2012年度 「自然の中で生きる力を高めよう!長期宿泊・自然体験学習・5泊6日」Part5 実施レポート
2011年度 醍醐西e-na(えーな)プロジェクト 実施レポート
2010年度 長期宿泊・自然体験学習 5泊6日in花背 実施レポート

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