NO団体名主な企画内容
30 京都市立醍醐西小学校(京都府) 「「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」~野外活動クラブ&課外活動の取組~」
一時的に楽しかった思い出として心に残るだけでなく、四季折々の身近な自然と親しみ、継続的に繰り返し習慣付けた体験が行えるよう、放課後の野外活動クラブを発足。自然観察などを通じて、日常的に子どもたちの興味・関心を追求する意欲的活動を支える、学校ならではの取組み。

速報レポート1 「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」

実施日:第1回活動 4/22(月)
    第2回活動 5/21(月)
    第3回活動 6/14(月)
    第4回活動 7/16(火)
はじめに

 本校は,これまでに数年間継続して,学校行事の中で5年生の長期宿泊・自然体験学習・5泊6日に取り組んできています。その教育的効果は大きく,子どもたちの生きる力(生活規律の確立,人とのつながり等)の高揚に役立っています。しかし,長期と言えども単発的な活動であり,上記の教育的効果の持続性に課題を残しています。
 そこで,四季折々,1年を通して身近にできる自然体験活動を,授業時間内のクラブ活動や放課後等を利用した課外活動で繰り返し取り組むことによって習慣化させ,長期宿泊・自然体験学習・5泊6日へとつなげ,生きる力の高揚・定着をさせたいと考えました。
 ここに,その取組を検証し紹介したいと思います。

 参加対象は,クラブ活動としては,4~6年生児童,課外活動としては,全学年児童まで広げました。実施回数は,年間17回の活動を計画しました。
 本校の全校児童数は245名です。そのうちクラブ活動に参加できる4~6年生は130名います。クラブ活動は,8種目ありますので,各クラブに平均16~17名が参加します。
 また,放課後の課外活動については,1~6年生まで希望する子どもたちの参加が可能な取組を計画しました。

第1回活動(クラブ活動) 4/22(月)

 クラブ活動として立ち上がった「野外活動クラブ」の最初の取組は,子どもたちの意欲を沸き立たせる内容を考えました。それは,やはり「食べることです」学校でしかも野外で炊事道具を使わずに,作る「サバイバルクッキング」でスタートしました。
 メニューは,「ツイストパン」です。小麦粉に強力粉,ドライイースト等をナイロン袋の中で混ぜ下ごしらえして,耳たぶ状に煉ったあと,棒に巻きつけて炭火で焼きます。
 それだけでも,子どもたちにとっては,興味津津でしたが,こんがり焼けてくるといいにおいが漂い,ますます夢中になっていました。
 焼きあがった頃には,野外活動クラブ以外の子どもたちも集まってきて,うらやましそうに話しかけていました。




 焼きあがったツイストパンをさっそく口の中へ・・。
 「うまい!」「おいしい!」「あまい!」と歓声を上げてパクつきました。
 物欲しそうに集まってきた子どもたちにも,おすそわけしてあげました。

第2回活動(クラブ活動) 5/21(月)

 5月のクラブ活動は,ネイチャーゲームで楽しく自然観察をしました。
 「カムフラージュゲーム」です。道中にあたかも自然に生育しているようにカムフラージュされた人工物等が置かれています。それを友だちと相談することなく,黙って歩きながら見つける野外(ネイチャー)ゲームです。
 自然に親しみ,自然を理解する上で,よく使われるゲームで自然観察力が培われます。
 体育館裏のグリーンゾーンを使って行いました。子どもたちは,最初はあまり乗り気ではなかったのですが,木の枝に歯ブラシがついていたり,キャベツが木の上に乗っていたりで,思わずふきだして笑い転げる者もいました。
 約50mのコースに20数個の品物をカムフラージュして設置しました。子どもたちは何度も往復し目を凝らして観察しましたが,残念ながら2/3程度しかみつけられませんでした。一つのゲームで45分間を楽しめました。




第3回活動(教員対象・キャンプファイヤー研修会) 6/14(月)

 子どもたちに「野外活動クラブ」や「課外活動」,また学校行事として実施される,4年生の2泊3日「自然体験宿泊活動・みさきの家」,5年生の5泊6日「長期宿泊・自然体験学習・花背山の家」等で様々な野外活動を経験させるためには,指導する教員の野外活動の資質・技術・経験を高める必要があります。
 そこで,他校の先生にも呼びかけて,全市の教員対象の研修会を開くことになりました。自然体験宿泊行事には,必ず行われる「キャンプファイヤー」の実技研修会です。
 当初は,子どもたちを参加させて実際の活動の場で実施する計画を立てたのですが,諸事情で子どもたちを集めることができず,教科の模擬授業の形式で教員だけで実施しました。
 各校でのニーズが高いのか,なんと80名を超える教員が参加がありました。キャンプファイヤーの意義・目的から役割,流し方等を実際に火をつけての実施でした。
 子どもたちの活動ではありませんでしたが,今後の本校の取組に大きな収穫がありました。




第4回活動(クラブ活動)7/16(火)

 7月のクラブ活動は,子どもたちの希望で,再び野外ゲームに取り組むことになりました。
 自然観察ゲームの「私の木」「カメラマンゲーム」そして,仲間意識を高める「捕鯨船」ゲームです。
 いずれも有名な野外ゲームですが,子どもたちには新鮮なゲームで,暑さも忘れて夢中になって取り組んでいました。
 日頃見慣れているグリーンゾーンの木であっても,改めてじっくり観察することによって,新たな発見や生命力を感じることができました。また,目隠しをした状態で行った「捕鯨船」では,友だちを信頼し,五感を研ぎ澄ませることができました。






速報レポート1 「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」
速報レポート2
速報レポート3

■別年度のレポート
2014年度 「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」~全校たてわりグループで自然体験活動をしよう~ 実施レポート
2012年度 「自然の中で生きる力を高めよう!長期宿泊・自然体験学習・5泊6日」Part5 実施レポート
2011年度 醍醐西e-na(えーな)プロジェクト 実施レポート
2010年度 長期宿泊・自然体験学習 5泊6日in花背 実施レポート
2009年度 長期宿泊・自然体験学習 5泊6日花背山の家 実施レポート

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